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ロンドン生まれで、空軍勤務。
『ベルリンの葬送』『10億ドルの頭脳』のエスピオナージもので有名な作家。戦記ものもあり、『さよなら、ミッキーマウス』。イギリス人らしく緻密なプロット(全部が全部、そうでもない)で、執拗な描写をつみかさねていく。わたしは『ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ』のようなエスピオナージものは苦手で苦手で、このひとの作品もだめ。どうやら、わたしの頭は論理的ではないようだ。が、その作家が書いたオルタネートワールドもの。期待するなと言っても期待してしまいます。
『SS-GB』は、ドイツが1944年時点でイギリスを支配してしまった話。が、SFらしいのはそこまで。あとは冒険小説になってしまうのは、このひとの素質なんだろうな。わりと、器用な作家なんだけど。
また、ノンフィクションの『戦闘機』『電撃戦』は、ともに、構成的には似通っている。技術的な部分の説明も多く、非常に魅力的。理論家ばかりが多い中で技術屋さん的な発想からの着眼点もあって、なかなかに読ませる。が、内藤一郎氏の翻訳は古臭い部分もあって、いいのか悪いのか判断にとまどう。つまり、悪のりなんじゃないのと思うところがあるんだよね。まあ、いいか。誤植もあるでよ。
戦争ものは基本的に技術の闘いでもある。そこをきっちり抑えているのが、いい。
『イプクレス・ファイル』 The Ipcress File (1962)
『海底の麻薬』 Horse under Water (1963)
『ベルリンの葬送』 Funeral in Berlin (1964)
『10億ドルの頭脳』 Billion-Doller Brain (1966)
『優雅な死に場所』 An Expensive Place to Die (1967)
『笑うカモには』 Only When I Larf(Only When I Laugh) (1968)
『爆撃機』 Bomber (1970)
『スパイ・ストーリー』 Spy Story (1974)
『昨日のスパイ』 Yesterday's Spy (1975)
『トゥインクル・トゥインクル・リトル・スパイ』 Twinkle, Twinkle, Little Spy(Catch a Falling Spy) (1976)
『SS-GB』 SS-GB (1978)
『暗殺協定XPD』 XPD (1981)
『グッバイ、ミッキーマウス』 Goodbye Mickey Mouse (1982)
『ベルリン・ゲーム』 Berlin Game (1983)
『メキシコ・セット』 Mexico Set (1985)
『ロンドン・マッチ』 London Match (1985)
『ヴィンター家の兄弟』 Winter: A Berlin Family 1899-1945 (1987)
『スパイ・フック』 Spy Hook (1988)
『スパイ・ライン』 Spy Line (1989)
『スパイ・シンカー』 Spy Sinker (1990)
『マミスタ』 Mamista (1991)
『最後のスパイ -信義』 Faith (1994)
『最後のスパイ -希望』 Hope (1995)
『最後のスパイ -慈愛』 Charity (1996)
『黄金の都(まち)』 City of Gold (1992)
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