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参加者: 3:00〜 260名 6:30〜 120名
〜丁稚(でっち)の定吉はもの覚えがわるい。なんでも
すぐに忘れてしまう。だんなさまからとなりまちの
平林(ひらばやし)さんに手紙をとどけるようお使いを
たのまれた。わすれないように「ひらばやし、ひらばやし…」と
つぶやきながら歩いていたが、近所の人にあいさつしたとたんに
わすれてしまった。とちゅうでいろんな人に手紙の字を読んでもらう。 「すんまへん、これなんと書いてあるんでしょうか?」 「これはな、ひらちゅう字のしたにりんちゅ う字が書いてある。ひらりんやな」 「ひらりん、ひらりん、ひらりん…なんかちがうな?、あのおぼうさんに 聞いてみよ」 「すんまへん、これなんと書いてあるんでしょうか?」 「これはひらではなくたいらとよむ。そのつぎは はやしだな。たいらばやしとこう読む」 「おおきに。たいらばやし、たいらばやし、たいらばやし…なんか言いにくいな?こんな 言いにくかったかな?もいちど聞いてみよ」 「すんまへん、これなんと書いてあるんでしょうか?」 「これはたいらとちゃう、一と八と十や。 そんでその下が木(もく)とゆう字が2つでもくもくと読む」 「いちはちじゅうのもくもく?」 「いちはちじゅうのもくもく、いちはちじゅうのもくもく、いちはちじゅうのもくもく… こんななまえやったかなあ、もいちど聞いてみよ」 「すんまへん、これなんと書いてあるんでしょうか?」 「これはいちやのうてひとつとよむ。これはやっつ、つぎは とお、ほんでさいごはきぃと読むんやで」 「ひとつとやっつととっきっき?」 定吉はヤケになって今まで聞いた名前を順番に言いながら歩いて行きました。 「たいらばやしかひらりんか、いちはちじゅうのもっくもく、ひとつとやっつととっきっき…」 こんな『平林』というお話や、皿やしきのおもしろいゆうれいの話など最初から さいごまで休むひまなく笑いどおしでした。
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