腹話術のテクニック NO. 1
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  腹話術の声の出し方

 声の出し方には3種類あります

  @
ニアボイス そばにいる人形などのフィギュアとお喋りをするときの声の出し方

  A
マフルドボイス 袋や箱の中から聞こえるような こもった声の出し方

  B
ディスタントボイス カーテンの後ろや窓の外など離れた所から聞こえる声の出し方

  最もよく使われるのは@のニアボイスですが

  これにAとBを混ぜて使うと 「トリック」 をうまく作ることが出来ます

  Aのマフルドボイスは、発音が不明瞭なので、瞬間的な場面でのみ使われます

  Bのディスタントボイスは 小さくてもはっきりと聞こえる声で 本当に離れたところから聞こえてくるような

  不思議な錯覚を作るのですが練習が必要です
 
  横隔膜に力を入れ のどを締め付けるようにして発声します

腹話術師ジョニーメインのディスタントボイス           
              
国際大会の会場ロビーで録画させてくれました


         


  ボイスコントロール・声に違いを持たせる
人形と腹話術師の声の違いは

  ★声の高さを変える  ★言い回しや話すスピードを変える

などで工夫できますが何よりも 人形のキャラクターに合った声でなくてはなりません

腹話術は「かんだかい声を出す」と思い込んでいる方があるかもしれません

高い声で叫ぶような話し方をすると 声帯に負担がかかりキンキンと耳障りな声になります

特に男性が、子供の人形を使うと かすれたような不自然な声になりがちです

そして 一度クセになるとなかなか直りません

こどものキャラクターでも、自分より低い声で鼻腔に共鳴させれば 力のある子供らしい

快活な声になり カツゼツがはっきりします

【頭のてっぺんから高い声を出す】というのはメイハーメソッドでは勧められていません

こういう声の出し方は、フォルセットといって

男性では声のパワーが弱くなり 女性ではキンキンしてセリフがはっきり聞き取れなくなります

★発声の基本は   @耳障りでなく人形のキャラクターに合った声

          A自分の声帯に負担をかけない声

          Bカツゼツがはっきりしている

          C人形と自分の声が違って聞こえる


   人形のセリフと口の開閉
人形がセリフを言うとき、セリフに合わせて人形の口を開閉します。  これをシンクロナイズといいます

音節に合わせて、パクパクとさせるのですが 
その動きは 普通に人が喋るときのあごの動きを参考にします

鏡でよく見て、自分のあごが動くように、人形の口も開閉させます

「おはよう」 を ゆっくり言うと、「お」 「は」 「よう」 と人形の口は 3回 開閉します

早口で 「おはよう」 と言うときは そのスピードに合わせて 「おは」 「よう」 と2回になったり

もっと早く言うときは1回になったりします

   人形は 口を閉じた状態から「言葉」を言い始め、言い終わると口を閉じます

 上級者のテクニックとしては いつも同じようにパクパクさせるのではなく

   言葉の最後の母音が 「ア」 「オ」  になる時だけ大きく開けて

   中くらいに開けたり 小さく開けたりして変化をつけるとリアルに見えます

   いつも思い切り大きく開けて パクパクするのは 不自然ですし

   人形がおしゃべりをするとき、フレーズごとに首を左右に振るのは ロボットのように見えて 好ましくありません

   本当に生きているようにおしゃべりさせるには 人間が喋っている時はどんな様子か参考にすることです

   ワニを除いて、全ての動物は 声を出すとき あごが下がります
  
   人形を喋らせるときも、あごが下がって見えるようにすることが大切で 、喋るたびに頭が上に

   のけぞってはいけません


 



  リップコントロール 

基本となる口の形は 「自然な表情にみえる口の形」 です

  あくびをするときのように 大きく口を開けて 自然に唇をとじます

  そこから唇の力を抜いて、5ミリほど上下に開いたのが、基本の形です 
 
人形がセリフを言うときは 自分の口が動いてはいけません

自分の口を動かさないで、喋るためには唇のコントロールとあごのコントロールが必要です

 @顔の筋肉や唇はリラックスさせておきます(奥歯までぎゅっと噛むのはよくありません)

 A歯と歯の間は 3ミリくらいの隙間を開けて空気が通るようにします

口角に力を入れて 横にぎゅっと喰いしばるようにして喋ると 唇は動きませんが 顔の表情が

とても不自然です。 

人形が喋るたびに 腹話術師の唇がきゅっと横に伸びて 顔が引きつって見えるのはよくありません

人形がお喋りをしているときは 自分の表情も大切です

優しいスマイルの顔で人形のお喋りを聞いていると、二人はとても仲良しに見えます

唇の力は抜き 「舌」 に力を入れるのです

舌をうまく使うことで唇の動きをコントロールできます

「唇音」と言って、唇を合わせて発音する音にマミムメモ、パピプペポ、バビブベボがあり

それは、舌を使って 似た音を出します

「ま」を そのまま 「な」 に置き換えて 「みなさん」を 「になさん」と そのまま使うのはよくありません 

 「ま」 は 「な」 に近い音になるよう、舌を使って作るのです
 
また人形のセリフを観客にはっきり伝える為に 腹話術師が繰り返して同じ事を言うのはあまり感心できません 

リップコントロールは難しいテクニックですが、唇をが動かさないことだけが腹話術ではありません

人形を生きているように見せる 
テクニックの一つ ではありますが、それに気をとられて

自分の顔の表情が不自然になったり、人形の動きが止まってしまってロボットのように見えては台無しです

いろいろなテクニックを組み合わせて 少しづつ 底上げをしながら練習していくのが上達への道です






キャラクターつくり  
    
腹話術の主役である人形が 魅力的で印象に強く残るかどうかは キャラクター作りがうまくいっているかどうか

にかかっています

たとえ子供のキャラクターであっても 可愛さだけを強調して 無邪気で幼いキャラクターにしてしまっては

面白みに欠けます

人形を魅力的に見せるには 「無知」 や 「勘違い」 から生じる笑いだけではなく

どこかに 「皮肉」 「トンチ」 「本音」 「真理」 「機転」 などを感じさせる 「賢い要素」 も必要です

トンチンカンなことばかり言ったり、駄洒落や 言葉のあげあし取りで 笑いを取ると

そのキャラクターは、面白いかもしれないけれど 魅力的な存在にはなりません


    映画や小説の主人公は 作者が創作したキャラクターです

主人公が 観客をドラマの世界に ぐいぐい引き込んでいくのは そのキャラクターが 観客の共感を得るような 

好ましいキャラクターに作られているからではないででしょうか

腹話術も同じように つくりものの世界 つまり イリュージョンの中に 観客を引き込むものです

それはコメディーのイリュージョンで  人形が喋るはずがないとわかっているのに

何故かその世界に はまって 笑ってしまう・・・・錯覚の面白さと、ユーモラスな人形のキャラクターが

腹話術の魅力ではないでしょうか

魅力的なキャラクターとは 子供のような直感的な感性と 大人の持つ客観性や多面的な視点 を

会わせて持つこと・・・・・「半分子供で半分大人」 の要素を持った キャラクターが理想だと考えます

人形のキャラクターつくりの具体策は  特徴を考えることです

「好きな食べ物」「好きな色」「好きな遊び」「得意なこと」「苦手なこと」 などを決めて プロフィールを作っていきます

性格は、血液型や星座などで、一般的に言われているような特徴に当てはめたり

周りの個性的な人の性格を取り入れたり、アニメの登場人物を参考にしたリすると簡単です

そして その性格や特徴に合ったセリフや 言いまわしをさせ キャラクターの好みに合った服を着せることが

大切です




   人形に感情表現をさせる為の演出 

メイハ−メソッドでは 腹話術の人形を台の上に乗せて演じる ように勧められています。

世界大会では、人形を膝の上に乗せて腹話術をするパフォーマンスは まずありません

人形を台に乗せると 腹話術師の左手が空くので 手を使った感情の表現が出来ます

人形のセリフを聞きながら「イライラしてくる]状況を 左手を神経質に動かすことで

表現できるし 手を
 や腰 に当てる事で 考えるしぐさや、返事に窮したしぐさ にもなります

また 台の上に乗せると 人形の動きに変化をつけやすく 人形との 
アイコンタクト 
がしやすくなります

お互いの目の高さに差がないほうが 仲良しのイメージになるのです

腹話術師の鼻の位置と 人形の目の位置の 高さが 同じくらいが良いとされています
 
そして、腹話術師が腹式呼吸による発声をする為には 座るよりも立った姿勢のほうがよいのです

人形を乗せる台をご希望の方は

 

腹話術の人形を手にするのが全く初めての方は

   この練習から
        一人でもできる練習です

      貴方の相棒の名前を呼んで返事をさせてください

アイコンタクトはとても大切

     「○○ちゃん」 「うん」 を何度も繰り返してください

相棒と 二人とも正面を向いたポジションからはじめます

ここからは 「漫才」のイメージを捨ててください

漫才は 二人とも生きている人間どうしですが 腹話術では一方が人形です

どちらも正面ばかり向いて喋っていると、人間と人形 にしか見えません

二つの人格がいるように見せる為には 腹話術独得のテクニックが必要なのです

   ○○ちゃん・・・・と呼びかけるときは、○○ちゃんの 顔を見てから名前を呼びます

     呼んだ後に顔を見るのは不自然です

     通常 人が人に声をかけるときは、まず顔や姿を見てから 声をかけます・・・これを念頭に入れておいてください

   ○○ちゃんは 呼ばれたら呼ばれたほうに顔を向けて 「ウン」 と、術者とは違う声を使って 返事をします

   
 ここでアイコンタクトが出来ます
 
  「ウン」 は、厳密に言うと 
「ん」 です

 ハミンググをするときのように鼻腔に響かせる音で  口を開けたまま出せる音です

声のトーンを高くしたり低くしたりして 
いろいろな「ん」を言ってみます

男性なら 高い声を出さなくても 鼻にかかった音で 
「ん」でもいいのです

音の感じがつかめない方は猫の鳴き声をまねて 高い声や低い声で「ニャーオ」といったあと

「ん」を言ってみてください

そして、貴方の相棒の声を見つけてください

注意  相棒が 「ん」 と返事をするとき、自分も一緒にうなづかないように

一緒に首を振らないように気をつけてください

こんな簡単そうに見えることでも スムーズにできるまでにはかなりの時間がかかるはずです