子育て講座
 

 
2003年11月7日 ギルフォードSI教育協会常任理事で幼稚園にSIあそびの指導を行っている
白濱洋征先生の講座を聞きました。
 
内容を簡単にまとめてみました。
 
◎3歳までは、思いっきり甘えさせてそだてましょう
 (抱っこ・添い寝・おんぶ・手をつなぐ・ほめるなどのスキンシップ)
 *いいなりになったり・甘やかすということではありません。
 
★厳しく育てると親の前ではネコをかぶり外や見てないところで乱暴するようになる 
 
★「じょうずな子育てをしたければ、子どもは3年おきに産みなさい」
   これは乳幼児の発達や教育について研究した元ハーバード大学教授の
   バートン・L・ホワイト博士の言葉です。
   これは3歳までに子どもの心の中に安心感の根をしっかりおろすように
   しましょうという意味です。
   3歳までにお母さんと一体になって充実した期間を持てた子どもは
   弟妹の出現にもたじろがないですみます。
 
◎幼児期〜児童期
 
 働きかけ
 @ほほえむ・うなずく・言葉をかけるなどで存在を認めてあげる
 A耳を傾け話を聞いてあげる
 B1日20分子どもと遊んであげる
 C毎日本を読んであげる
 D生活のリズムをつけてあげる(理想は8時就寝、6時起床)
 
★3〜4歳では男の子女の子にみおとりしてしまう。
 女姉妹の中で育ったお母さん、一人っ子のお母さんは男の子の子育てが大変。
 男の子はストレスに弱いので、どもりになるのもほとんど男の子。
 お母さんが完ぺき主義であると緊張が続いてしまうので緊張をほぐしてあげるこ とが大事。
 
★欠点を指摘すればするほど定着してしまう。
 それが劣等感になっていくのでいい所をみつけていきましょう
 
★年少
 自己主張が始り、独立要求がでてくる「じぶんで!」「イヤダ!」
 「自分にできないはずはない。ちゃんとやってるつもり」でいる。
  だからどうどうと間違えることができる。
 3歳児は今を生きているので「今日なにがあったの?」という質問は難しい。
 理屈はわからない。(理屈がわかるのは10歳ぐらい)
 
★年中
 真似るのは素敵な事。まわりから見た自分を気にするようになる。
 競争意識も出てくる。負ける悔しさも出で来る。
 こんな時期は親は兄弟や友達と比べないことが大事!
 
★年長
 年少・年中で自分で考える力がついているとマイペースに
 物事を進めることができるようになってくる。
 誉めることは大事だが、結果を誉められると慎重すぎる子や結果を恐れる子に
 なってしまう。 「上手!」とか「おりこう」などの誉め方はダメな例。
 
★小学生の勉強時間は段階を踏んで!
 学年×10分をめやすにしましょう
 
★小学生になったら勉強を教えるのではなく一緒に教科書を読み学ぶようにしましょう
 
★好きなことを小2までに見つけてあへましょう
 (TVやTVゲーム以外で)
 

★結果を求められたり、強制された時自分はどう思いますか?
 お子さんもそうゆう気持ちなんです。
 

【ストロークの種類】
 
ストロークとは人間が成長するために欠くことのできない生物的刺激のことで
言語やはたらきかけのことで心理学用語です。
 
*6〜7歳までに
 肯定ストロークより否定ストロークを沢山受けると、ストレスや不安がたまり
 ひがみっぽくなったり、不信感をおもったり、世の中がいやになったりする。
 
*もし落ち着きがない・飽きっぽい・消極的などの傾向があれば
 1日10回以上「ありがとう」「嬉しい」「助かったわ」を言ってみましょう。
 3ヶ月ぐらいかけているとかわってきます。
 
種類 身体的ストローク 心理的ストローク 言語的ストローク
肯定的ストローク 肌のふれあい
 ・なでる
 ・さする
 ・抱擁する
 ・握手する
 ・愛撫する
心のふれあい
 ・ほほえむ
 ・うなずく
 ◎相手の言葉に耳を傾ける
 (最後まで聞いてあげる)
 
◎ほめる
 ・褒める
 ・励ます
 ・語りかける
 ・挨拶する
 「ありがとう」「嬉しい」「助かったわ」
 「さすがお兄ちゃん」他
 (プロセスに注目して褒めること)
 
否定的ストローク  ・たたく
 ・なぐる
 ・ける
 ・つねる
 ・暴力行為
 ・部屋に閉じ込める
 
 ・返事をしない
 ・にらみつける
 ・あざ笑う
 ・無視する
 ・信頼しない
  ・叱る
 ・悪口を言う

 ・非難する
 ・責める
 ・皮肉を言う
 「早くしなさい」「ダメ」「してはいけません」
 「頑張って」「お姉ちゃんのくせに」
 「何回言ったらわかるの?」他
 
 
 *言い方を変えてみましょう!
 
「早くしなさい」→「急いでほしい」
「勉強しなさい」→「勉強してほしい」
「走っちゃだめ」→「ゆっくり歩こう」
 
*こんな言い方を心がけましょう
「私はこう思う」
「私は〜してくれると嬉しい」
「私は〜してくれると助かる」など
 
*他にもこんな言葉がけを!
「いいところに気がついたね」
「大丈夫!あなたなら出来る!」
「君がいいと思ったらそれでいいんだよ」
 
もっと詳しく知りたい方は白濱先生の
「ギルフォード博士の子どもに自信をもたせる育て方」サンマーク出版を参考にしてください。

 


平成15年3月10日 白濱先生による子育て学習SI学習講座を聞きました。
SIを指導する先生向けのお話でしたが参考になることもあるかもしれないとお母さんたちも参加させていただきました。
簡単に内容をまとめました。

SIはじっくり考え、思考力を育て、意欲のある子になってもらうための活動です。

経験の差

知能とは経験の差です。
早生まれの子、遅生まれ(4〜6月生まれぐらい)の子と比べるとかなりの差がでます。
以前は小5ぐらいで追いつくと思われてましたが、この差は高校くらいまで持ちこすことがわかりました。
進学校の高校に進んでいるこどもの統計をとった所、42%が4〜6月生まれのお子さんで
早生まれのお子さんは10%ぐらいだということです。
しかし、この差は大学・社会にでることにはなくなっています。
もしも早生まれのお子さんをお持ちでしたら、4月生まれの事比較するのではなく
年中の3月生まれであれば、「年少のクラスにいけば、この子はトップだな」という視点を持つことが大事です。

SIの活動中でも早い子と遅い子がいます。
(両者を比べるとマイナスに働きます)
早くできた子には、どんどん次の課題に進ませましょう。(早くできる子がいいこという意識をつけないように注意します)
もし、早くできた子を「みんなが出来るまでまっていてね。」と待たせるとどうなるでしょうか?
 ・退屈になる(子供は退屈が大嫌い)
 ・○○ちゃんが遅いせいで・・と遅い子に対して嫌悪感を覚えてしまいます。
子供は好奇心があるのでどんどん次へ進めたがります。こどもはみんな好奇心をもっているんです!
次々に課題を与えることで「考えるのは素敵!早い遅いじゃない!」と思ってくれることでしょう。

泣く

子供は出来ないと泣きます。泣き方には2種類あります。
@メソメソ泣き
A大泣き

どちらの泣き方がいいかというと、Aの大泣きです。
@は人を頼りにした泣き方でAは出来ないのが悔しいという泣き方だからです。
Aのほうが伸びていく子になるでしょう。

泣いている子に直面した時、つい「そんな事で泣くんじゃないの!」とか「うるさい!」と声をかけてしまいます。
これが、子供がもっと大泣きしたり、何かある度に泣いてしまう原因なのです。
このような時は、ほっておくのが一番効果的です。一時的に大声を張り上げますが、泣いていても振り向いてもらえないというのが
わかると自然に泣き止みます。


活動中に自分の紙が見つからずメソメソ泣いている子がいました。
先生は教壇からはなるべく離れないように全体をみます。サインは見逃さないようにしてくだい。
泣いてる子に「おいで」と手招きし自分で自分の足を運んで問題解決するよう援助してあげてください。

*子供にかわって問題解決をしてはいけません。


●過期待
子供が「〜していい?」と聞いてきたら危険信号だと思いましょう。
これは指示待ち人間への一歩です。
子供は本来、好奇心があるので、やりたがらない子、途中で止める子はいません。
しかし沢山の事を押し付けられると子供はやる気をなくしてしまいます。
環境がこどもの意欲をつぶしてしまっているのです。

教育とは、子供に教えるのではなく、子供の能力を引き出すことです。
能力を引き出すためには、子どもの興味・意欲を引き出す言葉掛けが必要です。

○ 子どもの言葉を繰り返す。「〜なの。」
× 無視 →忙しかったら「ちょっとごめんね」といいましょう。
× 教え込む。「そうだね。」「よく知ってるね。」「〜だったよね。」


保育の最終的な目的=自立(⇔依存)です!

●指導法
1自発性
・問題にぶつかった時にひとりでなんとかやること。(自立)
・自分流に生きていけることで困難を乗り越えていく(ひとりで問題解決できる)→沢山の体験、特に失敗の体験で育つ。
  親・教師は子どもに代わって問題解決をしない。
・失敗することが幼児を育てる→なんとかなるさ(創造性)
・人は「どうしようか??」と常に判断の連続。
・子どもは自分で足を運ぶことによって相談しに行くことを学ぶ。⇒自発性

2マイペース
早い子→どんどんすすめる
遅い子→じっくり取り組ませる

3『手を掛ける』『目を掛ける』をしっかり区別する。
「〜すぎ」はしない。
誰の課題かをしっかりと把握する。
・カードを探す
・宿題をする         →子供の課題
・「わからない」「教えて」と言ってきた。⇒共通の課題として無視しないで援助する。

4けじめ
挨拶・片付けはしっかりする。
子ども達は、活動に充実感をもっていたら片付けも張り切ってやる。
ルールやしくみには従うようお願いする。ルールやしくみはくずしてはならない。

●言葉がけ

子供の好きなどうぶつNo3は、なんだと思いますか?
@ぞうAきりんBらいおん です。
大きいもの・強いものに憧れる。
自分も大きくなりたいという成長願望があらわれ。
子供には常に肯定的な言葉で充たしてあげましょう。

【悪い言葉がけ】
例 「これから折り紙をします。今日は大変難しいので、先生の話をよく聞きなさい。

大変難しい→過去を振り返る言葉。(子供に対して最も貧しい言葉です)
         子供は常に未来への期待感をだいています。
         大人は過去に生きる。

聞きなさい→命令語


【良い言葉がけ】
例 「みんな、折り紙をして遊ぼうか?」
・余計な言葉はいらない。


言葉がけ    :   身体言葉(メタ認知)  姿勢・顔つき・表情・しぐさ・距離・まなざし・声の調子・語調
  1       :      9

*子供は表情ひとつで何を言われているかわかる。言葉掛けより身体言葉で多くを感じている。


良い言葉がけとは、容認的で過程を大切にする言葉がけです。
結果にこだわる子は、自信がなく、いいわけ、ひとのせい、ひとのまねが多い。



→「間違えてもいいよ」「ゆっくりやろうね」⇒容認的で安心感を与える。
→「一生懸命考えてるね」 「色々と工夫してるね」「い考えだね」「よーく見ながらやってるね」⇒過程を認めている。

×「上手だね」「おりこう」
 「よくできたね」⇒結果を重視している。

「わからない」「出来ない」という子には⇒お願いをする。「ごめんね。なんとかお願いしたいんだけど」「何とか工夫して欲しいな」


《アドラー》
信頼できる人がいる。
共感できる仲間がいる。
・共感(仲間)
・所属感(居場所)     ⇒子供を育てる。
・貢献感


勇気づけ

@勇気づける
・肯定的にみる
・プラスの側面をみる(長所をのばす)
・何かひとつ得意なものを作る
 ⇒苦手な事に100の努力をはらうより好きなことに熱中したり伸ばすことのほうがラクです。
・尊敬 「まかせるよ」
・信頼 「好きなようにやっていいよ」「自分でいいと思ったらいいよ」
・人格を否定しない。

A自己肯定感を育てる(自分のことが好きになること)
→2歳までにこどものして欲しいことを全てしてあげると自己肯定感が育つ。
 人を信じることができる子、自分を信じることができる子になる。
*人は寂しいとなにかに依存してしまう。

B協力を学ぶ(ルール)
×「迷惑をかけないように」
○上手に迷惑を掛け合うことが、協力・お互い様ということ。

勇気くじき
@命令語 「粘土板のフタに入れなさい」⇔「粘土板のフタに入れてみようよ」  提案
       「ノリで貼りなさい」⇔「ノリで貼ってみない?」

A指図   「手をまっすぐ伸ばしなさい」⇔「素敵な姿勢になってくれますか?」  了解
       「今日は○○をして遊びます」⇔「一緒に遊んでもらっていいですか?」 ⇒「いいよー!」

B禁止語 「まだ終わってないのに手を洗いに行かない」⇔「終わってからにしようか」 協力をお願い
       「○○ちゃんも手をあげてよ」⇔「みんな手をあげてくれると嬉しいな」



R・フルガムの本
「人生に必要な知恵は、全て幼稚園の砂場で学んだ」より

1 何でもみんなでわけあうこと。
2 ズルをしないこと。
3 人をぶたないこと。
4 使った物は必ず元のところへ戻すこと。
5 散らかしたら、自分で片付けること。
6 人の物に手をださないこと。
7 誰かを傷つけたら「ごめんなさい」と言うこと。
8 食事の前には手を洗うこと。
9 トイレにいったらちゃんと水を流すこと。
10釣り合いの取れた生活をすること。
  (毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を書き、歌い、踊り、遊び、そして少し働くこと)
11表に出るときは、手をつなぐこと。
12「不思議だな」と思う気持ちを大切にすること。