今日のお買い物!

2004/6/11購入
デジタル一眼レフカメラ「Nikon D70(レンズキット)」
製造元:株式会社ニコン  価格:168,000円(消費税抜き;ヨドバシドットコムポイント有り)
昨年あたりから、「デジタル家電の新三種の神器」と呼ばれているのが「DVDレコーダー」、「デジタルカメラ」、「薄型テレビ」の3アイテムなんだそうな。
どっちかっつうと新参者の「DVDレコーダー」や「薄型テレビ」に比べ、「デジタルカメラ」の息の長さには感心することしきり(っても、他の2アイテムより2〜3年早いくらい?)なのだけど、単価としても3アイテム中一番低いし、自分自身を省みても4台も購入経験があることを思えば、市場が衰え知らずなのも思いっ切り頷けるというものである。
実際、周囲の人を思い浮かべると、知り合いのほとんどは、クラスはさておきデジカメを持っている。「DVDレコーダー」や「薄型テレビ」を持っている人は限られても、デジカメは間違い無く多くの一般家庭に入りこんでいると思われる。

とか当り障りの無さそうな入り方の後に展開されるのは、実は5台目となるデジカメを買っちまお〜、という話だったりする。
ちなみにこれまで、どんなデジカメを買ってきたかと言うと。
1.CASIO QV2000UX
記念すべき初代デジカメ。価格と性能がバランスした名機として今尚そのインパクトは鮮明だ。(個人的にです。)
2.Che-ez Boxx
いわゆるトイデジカメのカテゴリーに入る商品とは言え、1万円近くしたのだからちゃんとデジカメ扱いしても良いでしょう。当時としては高性能・多機能を誇った商品で、お手軽デジカメ&WEBカメラとして活用するはずだったが、不具合連発で使う気も失せ、ほとんど活躍していない不遇の機体(つうかこんなモン掴まされたオレ自身のほーがよっぽど不遇だ。)
3.CASIO QV4000
価格と性能がバランスした名(><;)☆\バキッ
・・・要は、ブランドイメージとかにこだわらなければ、Canon Powershot G2と同程度の性能のデジカメが半額程度で手に入るという話で(頭に血を昇らせてしまったCanonファンの皆様、拳をお収め下さい)、クレバーな消費者を目指すというよりも単にビンボーなだけである私にとっては、CASIO Welcomeなのである。(あ、CASIOファンまで敵に回した?)
4.SANYO Xacti DSC-J1
「どーしてそこまでマイナーな機種ばかりを買い漁るのか」と呆れた顔でつぶやく人が大量に発生しているのでしょうか。
QV4000を購入したことで、先代のメインマシンQV2000は妻専用となったのだが、「重い」「遅い」というデジカメが抱える根源的な問題点が不満として噴出。可愛くて可愛くてしかたの無い愛娘のスナップ写真を撮るためには、起動の速さは極めて重要なポイントとなるため、軽くて速いデジカメをサブカメラとして運用すべく購入を決意。
MINOLTA Dimage Xシリーズあたりも候補として挙がったものの、けっこうマニアックな使い方も出来るとか動画に強いとか(どうせ撮りもしねーくせに)、実質生産シェアトップのメーカーだったりとかあたりを考慮し「ザク」をゲットしたのだった。(本当は単に「ザク」と呼びたいがために選んだんじゃねーのかと小1時間問い以下省略)

というわけで、現在ではCASIO QV4000がメインマシン、SANYO Xacti DSC-J1がサブマシンという位置付けとなっている。
もちろんこの位置付けは、基本スペックの高い低いでなされているのみであり、多くの方の想像される通り、軽くて速くて性能も必要十分な「ザク」がデジカメ稼動の9割を占める、というのが実態なのだ。

妻はともかく、私が使うにあたっては「軽い」という点はどーでも良い。QV4000の出番を阻む最大の要因は、その機体の大きさや重さなんかじゃなくて、起動に3〜4秒もかかってしまうという「遅さ」なのである。(QV4000のクラスとしては、特に見劣りしない平均的なスペックなんだけどね。)
どんな場合であれ、シャッターを切る以上は少しでも良い画質で写真を残しておきたいという欲望は常にあるので、それさえ無ければ、レンズも明るく口径も大きくCCDのサイズもでかくて画素数も多いQV4000を常用したい。
しかし、既にザクの「起動0.9秒」を知ってしまった身、QV4000はそれこそ時間の経過と共に減って行き、今では機体内部の充電池の残量がどの程度かも恐ろしくて考えられないほどだったりするのであった。

さて、そんな日々を過ごす私の胸には、もう何年も前から欲しいタイプのデジカメがある。
嗚呼それこそが、今回の主題となるDSLR、つまりDegital Single Lens Reflex、もっと一般的に言えばデジタル一眼レフカメラなのであるのだ。
冒頭で、デジカメの普及率の高さについて触れたものの、さすがにデジタル一眼まで持っている人は周囲にはいない。銀塩カメラなら、かなりの確率で一眼レフカメラを持っているのに、と思ってみても、「欲しいけど買えない」的な話さえ聞こえてこない。


ここでちょっと考えてみよう。
一眼レフ、略さずに言うと一眼レフレックスの特徴とは何だろうか。
デジカメ以前、銀塩カメラの時代は、一眼レフとそうでないカメラの違いはより明確であったように思う。
一眼レフカメラでは、レンズを通して直接画像を見ながら撮影するのに対し、そうでないカメラはレンズとは別の窓(ファインダー)を通して対象を見ながら撮影する。レンズにキャップが装着されていると、一眼レフならファインダーをのぞくと真っ暗なのですぐにそうと気付くが、そうでないカメラの場合、ファインダーから見える光景が撮影できると思ってそのままシャッターを押すと、プリントしてから泣きを見る、てなことが起きてしまう。
また、同じ機体にあるとは言え、一眼以外のカメラでは、レンズとファインダーはずれているため、特に近接撮影をする場合、ファインダー越しの光景と、実際にレンズが捕らえる光景にずれが生じてしまう。
撮影時というか撮影前に、撮影する絵をレンズを通じて確認出来ることが、一眼レフの最大の特徴である。
本来「一眼レフ」で定義されるのはここまでなのだが、一般的に一眼レフは「レンズ交換が出来て当たり前」「絞りやシャッタースピードなどの撮影条件を細かくコントロール出来て当たり前」
という現実があるため、このへんも含めて「一眼レフ」という言葉は成り立っているように思える。理論的には、レンズ交換も出来ないし絞りもシャッタースピードも調整できないパンフォーカスでレンズ径の小さな一眼レフカメラというのも存在する可能性があるとは言え、そんなカメラを欲しがる人はたぶんいないので、そんなカメラも存在しない。
「一眼レフ」=「高機能カメラ」という図式は、現実として正しかった。

と、これまでは銀塩カメラのお話。
1995年に登場したCASIO QV-10が、コンパクトデジカメを我々庶民の手に浸透させてしまうと、「デジカメは背面の液晶画面をファインダーとして使う」ことが常識になってしまった。1万円未満のオモチャデジカメやWEBカメラなどを除けば、光学ファインダーは持たずともファインダーとして使える液晶画面を持たないデジカメはほとんど無い。
これによって、狭義の一眼レフカメラとコンパクトカメラの境界が一気に曖昧になってしまった。
だって、機能的には既に一眼レフと同じになってしまったのだから。
レンズの前に、ストラップが引っかかったりしている場合、銀塩の一眼ではないコンパクトカメラは、うっかりそのままシャッターを押してしまい、ファインダー越しには解らなかった異物がくっきりとフィルムに焼き込まれてしまうこととなるが、液晶を見ながら撮影するデジカメにはそれは起き得ない。
しかし、銀塩一眼レフが、名称が示す以上の機能を包括してしまっている現状においては、当然コンパクトデジカメはすぐさま銀塩一眼レフのポジションに居座ることは出来なかった。
単に撮影前に画像が確認出来るより、さらに根元的なカメラとしての機能上の問題を、デジタルカメラは宿命的に持っているからなのである。

銀塩カメラの根元的な機能体は、レンズとシャッター、この2つに尽きる。
装填したフィルムに、いかに適正な光を浴びせるか。
それこそレンズ付きフィルムであろうがプロ用中判ブローニーカメラであろうが、銀塩カメラとしての基本は共通だ。その「適正」をいかに判断し実行しうるかによって、カメラの機能、ひいては価格が決まっていくのだ。
思わず口走ってしまった中判ブローニーカメラはさておき、いわゆるコンシューマー向けの一般的な銀塩カメラは画像の記録媒体=フィルムは共用される。35mmフィルムという規格がそれだ。(面倒くさいのでこの際APSは完全無視)
銀塩カメラであれば、単焦点のバカチョンカメラも、数十万円もするハイスペック一眼レフも、使用可能なフィルムは同じで、前者に高くて撮影の難しいリバーサル(ポジ)フィルムを使っても良いし、後者にドラッグストアで安売りされてた1世代前のごく普通のネガフィルムを使ってもちゃんと写真は撮れる。
ただし、フィルムの種類によって、同じ撮影方法でも画質は変わるので、フィルム選びはカメラ選びと同じくらいに気を遣うべきものである。同様に、一般的に銀塩カメラとしての最終出力形態であるプリントを行う場合も、フィルムの感光状況に応じて細かな指示をすることで、その仕上がりは大きく変わる。(そこまでしたことは無いですが)
ものすごい単純な暴論を吐けば、撮影条件がたいへん良好で、フィルムやプリントに注意をすれば、単焦点カメラでも高級一眼レフでも、ほとんど変わらないアウトプットを得られる場合だってあるのだ、銀塩カメラは。(素材7割、機材と腕3割というのが写真における私のポリシー)

ところがデジカメは、銀塩写真で言うところのプリントまでの行程を、撮影時に行ってしまう。フィルム選びやプリント指定に該当する行為は、一部カメラの設定で行えるものの、その自由度は銀塩カメラに比べれば遙かに低い。(ISOや記録サイズの設定変更、彩度やシャープさの調整など)
銀塩写真のフィルムに該当するのがCCDやCMOSなどの記録素子で(プリントは素子が受光した信号をJPEGなどの画像に変換するソフトウェアの部分)、デジカメの本体を選ぶ時には、銀塩で言うフィルムまでを一緒に選んでいることになる。
レンズやシャッターはもちろん、もっと基本的な画質に関わる部分まで、デジカメの場合は購入時に決まってしまい、その機体を使い続ける限りは変えることは出来ないのである。
※当たり前のこととは言え、あらためて文字にしてみると恐ろしいことであるなぁ。デジカメの買い換えが頻繁に行われるのは、技術的にまだ発展途上にあることに加え、銀塩カメラに比べ、そのへんの柔軟性が低いことも原因にあるのかも知れない。

値段を考えれば及第点の画質と十分言えるCASIO QV4000であっても、完全に満足出来ていたわけでは無い。
スナップレベルであれば合格でも、例えば旅行先で素晴らしい風景に出会って切り取ってパソコンの壁紙にしたいとか大きく伸ばしてプリントしたいというような時、やはりその場で記録した絵を後で見るとひと味足りない。
1999年に沖縄に旅行した時にα-Sweetでリバーサルフィルムに残したエメラルドビーチを上回る絵を、香港でもラスベガスでも石垣島でも、得ることは出来なかったのだ。
例えばまぁ、私は青空の風景が好きなので、PLフィルターを使えれば、コンパクトデジカメでももう少しは満足度の高い絵を残せたのかも知れないのだが、CASIO QV4000専用のPLフィルターは存在しないことはさておいても、もっと深いというか基本的な部分で、より高い画質を求めていたのであろう。
正直に言うなら、QV2000からQV4000に買い換えた時にも、画素数の向上による解像度の高さ(200万画素→400万画素)は感じたものの、画質そのものについては特に評価を上げる部分は無かった。
この道楽魔人を訪問される方であればほとんどの方がご存じの通り、CCDそのもののサイズを大きくせずに画素数だけ増やしても、1画素あたりの受光量が減ってしまうため、解像度を除く画質はむしろ悪化する方向に作用する。これは一般的なデジカメの画素数が300万画素を超えた頃からよく言われるようになり今日に至り、ソフトウェアの処理で画像悪化を押さえつつ、今ではハイエンドコンパクト機では800万画素にまで至っている。
さっきは大判プリントを引き合いに出したものの、頻度としてはそう多くは無く、PCのモニター上での鑑賞に留まる場合が多いので、画素数については正直これ以上必要は無い。それよりもCCDのサイズを大きくして、地味であってももっと基本的な画質を向上するようにデジカメの発展のベクトルが向かってくれれば願ったりかなったりなのであるが、CCDのサイズの大型化は、デジカメの本体の大きさに直結するため、現実的には非常に難しいということもまた、わかっていたのである。
つまるところ現実的には、コンパクトデジカメよりも基本的に優れた画質を求めるならば、筐体のより大きな一眼レフタイプしか無くて、CCDサイズのみならずレンズも大きいし交換出来るしフィルターも装着可能なので、画質向上の要素はさらに大きくなる。
つまり正確に言うと、私が欲しかったのは「一眼レフ」では無く、「大きなCCDを持ち大口径のレンズが装着できるカメラ」であり、それがたまたま「一眼レフ」というカテゴリーと重なっていた、ということに過ぎないのであった。

そこで登場したのが、2003年リリースのCanon EOS Kiss Digital。
それ以前のデジタル一眼レフの存在をいきなり端折ってしまわせるほど、そのインパクトは大きかった。
上位機種と比較すれば、色々な機能制限は見られたものの、CCDは一般的なデジカメに比べればとてつもなく大きく、キャノンの銀塩一眼レフ向けのレンズが基本的に流用出来て、値段はボディのみで10万円をちょいと超える程度。
銀塩の一眼レフ入門機として大ヒットした、Digitalでは無いCanon EOS Kissに比べれば、3倍近い価格ではあるが、それまでのデジタル一眼レフに比べたら冗談みたいに安かった。

欲しいなぁ。
ちょっとは思った。
でも、ちょっとだけだった。
ネガティブな要素が多過ぎたからだ。
まずはその大きさ。
いくら「気にしない」とは言え、機能的な問題が無ければ小さいに越したことはない。
ネーミングから勝手に「銀塩のEOS Kissのデジタル版」と思い込んでいたこともマイナスに作用した。実際には、銀塩Kissより1.5まわりくらい大きい。
次にその値段。
安くなったとは言いながら、まだホイホイと買える値段ではない。
デジカメの場合、銀塩に比べたらフィルム代や現像代などのランニングコストがかからない(実は世間に多く存在すると言われる、記録メディアが満杯になるとPCに移したりせず新しい記録メディアを買ってくる輩は対象外)ので、本体が多少高くても問題無いとは言え、6ケタというのはイメージ的な障壁も大きい。
最後に致命的なのが、その起動速度。
タイ米、ぢゃなく大枚叩いて良いカメラを買おうというのだから、少なくとも銀塩カメラで出来たことはほぼ同等にこなしてもらわなくては困る。
銀塩カメラもそれなりの時間をかけて達成したのかも知れないけれど、基本的に銀塩カメラは撮りたい時に撮れる。起動したら即撮影可能だ。
ところがEOS Kiss Digitalは、当時のハイエンドデジカメのほとんどがそうであった様に、起動に3秒近くかかってしまうのだ。3秒が短いようで長いことは、これまでの経験で十分に理解している。
大きさや価格は妥協できても、起動時間だけは妥協できず、EOS Kiss Digitalは購入対象とはならなかった。
日進月歩の勢いでデジカメはまだ進化を続けているので、出来ればたった2本しか無いとは言え、銀塩カメラのレンズが使いまわせるようにミノルタさんからEOS Kiss Digitalの対抗馬が発表されるのを待ち、その商品が都合良く起動時間問題が解決されていることを祈るしか無かった。

そうこうする内に月日は流れ、あきらめたはずのEOS Kiss Digitalの値段を時々価格.comで調べたりしながら、新しいデジタル一眼レフの情報を待っていた。
そして、2004年2月。
アメリカはラスベガスで、北米最大の映像機材に関する国際展示会であるPMA2004が開催された。
そのプレスリリースにおいて、ついにコニカミノルタから、デジタル一眼レフ市場への参入が発表され、その第1弾となるα-7 Digitalのモックアップモデルが展示されたのだ!
もっとも、この時点で正式発表となった事柄はそれほど多くなく、2004年秋頃の発売となること、もちろんレンズマウントは同社の銀塩一眼と同じくミノルタAマウントとなること、CCDはEOS Kiss Digitalなどと同等のAPS-Cサイズ600万画素程度となること、本体に手ぶれ補正機能を搭載すること程度であった。
特に最後の、手ぶれ補正機能の本体搭載は画期的で、交換レンズ側に搭載された例はあるが本体側では世界初となる。
思いっきり魅力的な機能であるが、仮の名称などからして、本製品はEOS Kiss Digital級の入門機では無く、同じキャノンで言えばEOS 10D級の中級機となり、価格もボディのみで20万円程度になるだろうというのがもっぱらの下馬評であった。
手持ちの銀塩のレンズが流用できるとは言え、CCDのサイズから考えれば、焦点距離は約1.5倍となるため、風景写真をけっこう多く撮影する身としては広角側が圧倒的に不足するので、いずれにせよレンズの買い増しは必須。
となれば、レンズ込みで25万円近くの出費が必要になるワケで、いくら2本のレンズが共用できてもそこまでのお金は出ねーぜ!!
となると、さらに数ヶ月ひょっとしたらもっと長い間、EOS Kiss Digital級、コニカミノルタで言えばα-Sweetクラスの入門デジタル一眼が発売されるまで待たねばならないのか・・・。

膨らまされた買いたい欲が短期間で萎まされ、ショボーンとなりながら関連記事に目を通していると。
3月19日に発売となるデジタル一眼レフカメラNikon D70を展示・・・・?!
ここまでつらつらとエラソーに書いておきながら恐縮だが、銀塩の一眼レフカメラを持っているとは言え、Kiss/α-Sweetクラスの入門機しか見ていないのでカメラメーカーについてはシロオトと呼ぶ程では無くても詳しいと言える程でもない。
ニコンがトップクラスのメーカーであることは知っているが、銀塩一眼レフで際立った入門機が無かったこと(Kiss対抗馬と言う意味で)、デジカメのCoolpixシリーズも華々しい分かり易さを持っていないことから、あまり強いイメージを残してはいないという古参のカメラファンの方からは激しいお叱りを食らう程度の認識しか無かったのだ。
ニコンのデジカメのイメージカラーと言える(入門機は違いますが)ブラックボディに赤のアクセントの入ったD70のデザインにバッフクランのメカを思い出しながら、スペック詳細を見ていくことにする。


スペックの確認が終わると、身体を駆け回る戦慄と衝撃で、ぶっ倒れそうになっていた。
起動時間0.2秒。
秒あたり連射は3枚ながら、特定の条件下(記録媒体として超高速のコンパクトフラッシュを使用)であれば、連写枚数は無限大!! ※もちろん「記録メディアが一杯になるまで」という意味で
とにかく、その「スピード」の部分に圧倒された。
それでいながら、価格はEOS Kiss Digitalとほぼ同等と言う!!!!!!
0.2秒だってよ、0.2秒!!!
宇宙刑事ギャバンがコンバットスーツを装着するよりは遅いが、次元大介の早撃ちよりも早いではな(><;)☆\バキッ
冗談はさて置き、クイックスタートが売りの自分のザク(Sanyo Xacti)でさえ0.9秒なのだから、起動時の待ちは無し、と理解して良いのだろう。
当然、上記以外の基本的なスペックについても、必要条件は十分に満たしている。
すげーっっ!!!
欲しーっっ!!!

最大のネックは、レンズのマウント。
当然ニコンなので手持ちのミノルタ用交換レンズは使えず、最低でも1本のレンズは同時に買わなければならない。
だがしかし、基本的に初級から中級のデジタル一眼は、ほとんどがAPS-CサイズのCCDを採用しており(Nikon D70も)、焦点距離が1.5倍になるためレンズの買い増しは不可避である。
ンで、自分のカメラの使い方からすれば、標準的なズームレンズが1本から2本あれば、まったく不都合は無く、結局どのメーカーを選んでも出ていく金額に大差は無いのだ。

カタログスペックからは判別しにくい画像処理結果の印象などは実機が発売されてからでないと分からないのだが、とにかくもう「Nikon D70欲しい病」にかかってしまったのは間違い無かった。
それからというもの、もうほとんど毎日欠かさずに、価格.comの掲示板に通っては、前評判から始まって初期に入手したユーザーの感想、価格の変動までをウォッチし続けた。

とは言えレンズまで含めると、16万円近い買物となるわけで、自分の中での必要性は最高潮になりながらもそう簡単に購入の決断を下すまでには至らなかった。
さらに、D70発売後に、妻に「近々デジタル一眼レフが欲しい」と告げると、割とあっさりと否定されてしまったのだ。
妻からすれば、重くて大きい一眼レフは、使用の頻度も多くは無いだろうし、ザクがある現状では勿体無い買物になると考えたようである。
子供が出来てからも物欲のブレーキを大して踏む事無く疾走を続けてきた身としては、ザクをゲットして以来、登場回数がめっきり減ってしまったQV4000よりは間違い無く多く使うだろうと告げただけで、強硬に説得しようとはしなかった。
夏のボーナスが出ることがわかったくらいに、もう一度話をしてみよう。

とか思いながら3ヶ月ほど経過した6月に入ったある日のこと。
妻がいきなり、「デジタル一眼レフ買ってもいいよ。」と言ってきた。
寝耳にミミズのこの出来事、あわてふためきながら理由を聞くと、残業や休日出勤で苦労してるのでその労いの意味だと言う。
私の誕生日が6月なので、誕生日プレゼントの意味もあったようだ。
うおおおーん、なんて良く出来た奥さんなのでしょう!!
こうして、ボーナスを支払いに充てることを条件に、Syda家ではNikon D70の導入が決定したのであるっ!!!!

※後に、妻が友人の奥さんに理由について語ったことによると、
「だって、あんまり欲しそうにしてたから」
なんだそうな。
別に、妻にアピールするつもりはまったく無かったのだが、普段は買わない写真系の雑誌やムック(もちろんD70特集)を買い込んできたり、毎日ネットでD70関係の記事を見ていたりしたのが伝わってしまったようである。

さて、そんなわけで、頭の中では何度もシミュレートした購入へ向けてのアクションをいざ実行だ!
購入するのは、レンズキットと決めていた。
35mm換算で18mm〜70mmと、数値的には広角にかなり寄っているように思えるキットの標準ズームレンズは、実際にはその1.5倍の数値が画角として得られることになり、27mm〜105mm相当と認識するのが正解である。
某キャノンの入門機の標準レンズとは比較にならないとの高い評価を得ているデジタル専用レンズであるから、ニコンの一眼レフを初めて購入する私にとっては迷い様がないくらいに必然的な選択なのである。
どこで買おうか、いくらで買おうかを決めるために、毎日穴が開くくらいに見続けてきた価格.comにアクセスする。
この時、レンズキットの最安値は15万円前後、といったところであった。
ただし、最安値とそれに近いお店のほとんどは、在庫の有無についてやや心配があった。多くは、注文を受けてから卸しまたはメーカーに発注するというスタイルのようで、今や人気絶頂のD70の入荷状況は必ずしも良くないと聞く。
また、これらのお店の多くは、現金決済が原則である。
ボーナスで買うとの約束であるから、基本的にはクレジットカードでの決済が望ましいのだ。
というわけで、これらのお店は早々に見限り、ヨドバシカメラなど大手量販店での購入を考えることにした。
売価はそれなりに高かったりするが、ポイントバックがつくのが魅力。
実質的には、価格.com最安値のお店と、そう大差無い額で買えてしまう。
幸い、2日後には東京出張がある。新宿西口の量販店を回って、その日限定のサービスとかつけてもらえたらラッキーである。

果たしてその2日後。
結果、東京を離れる時に私の手元にはD70の実機は無かった。
在庫が無かったわけではない。
問題は、クレジットカードを使った場合、ポイントバックの条件が現金払いより悪くなることにあった。店頭購入の特典も特に無かったため、家に帰ってネット上で注文することにしたのだ。
(クレジットカードを使えばクレジット会社のポイントも溜まるので最終的に現金よりもお得なのだ。)
余裕と焦りの入り交じった態度でネット上の注文を終えてから3日後、Nikon D70(レンズキット)は我が家に配送された。それは奇しくも、私の41歳の誕生日当日であった。
生れて初めて自分のデジ一眼で撮った写真の被写体が愛妻と愛娘であることは言うまでも無い。

と、いうような長い長い過程を経て、自分のモノとなったNikon D70。
想いがキョーレツだった分、実物はそれほどでもなかったんじゃぁ・・・と心配される向きがあれば、思いっきり激しく否定してあげるので安心して下さい。

まずは、操作性について。
もうこれは、抜群。今まで使っていたデジカメって何だったのかと思うくらいに快適に、逆の言い方をすれば一般的にデジカメに感じていたストレスをまったく感じずに、銀塩カメラとほとんど同じ感覚で使える。
この要素の1つ目は、購入の決め手ともなった、0.2秒の起動速度だ。スイッチ(電源)を入れたら即撮影可能。撮りたいと思ったらすぐ撮れる。この爽快感は、まさに銀塩以来。電源を落とす怖さが無いというのは、中堅以上のコンパクトデジカメを常用されている方なら想像してもらえるのではないだろうか。
要素の2つ目は、シャッターを押してから撮影までのタイムラグの少なさ。これもまた銀塩以来の爽快感。デジカメの多くは、操作者がシャッターを押した時と実際に記録される時に少なからず差が生じていた。これもまた、撮りたい時に撮れないというデジカメ特有のジレンマを生む要因であったのだ。D70にはそれが無く、シャッターを押した瞬間がほぼ記録される。この一見当たり前に思えることが、これまで一般的なデジカメでは実現出来なかったことが、デジ一眼を持ってしまった今では、とても不思議なことのように思える。例えばこれまでは、家族で遊園地に行き、メリーゴーランドに乗っている娘を撮影する時は、最接近する0.7秒くらい前にシャッターを押さないとフレームに収まらなかったのだから。
3つ目は、記録メディアへの書き込みの早さ。私は超高速コンパクトフラッシュを買う程の財力も必要性も無いので、脅威のノンストップ連写は経験していないけれど、標準的なCFやマイクロドライブを使った場合でも、約3秒は連写しっぱなしで連続10コマは撮影出来る。その後もシャッターを押しっぱなしにしていると1秒1コマ程度となってしまうが、スポーツ写真など撮らない身としては、連続10コマも撮影出来れば十分過ぎる程。先程の例のメリーゴーランドでも、3秒も連写出来ればベストタイミングを逃すことはまず無い。
とにかく全体的にスピーディでストレスが無い。余計なことを気にせず撮りたいものを撮ることに専念できる操作性の良さは、D70の大きな大きなアドバンテージである。


次に、画質について。
D70の登場後にもさんざん色んな雑誌などで書かれていたので今更、つう部分もあるけれど、結論から言うと特に文句も不満も無い画像をゲット出来ます。
ただひょっとすると、人によっては「そんな大したモンじゃあ無いよ。オレの持ってるコンパクトデジカメのほうがよっぽど画質がイイ!!」と思う人もいるかも知れない。
D70もそうなんスけど、多くのデジカメは、撮影されたデータをJPEG形式の画像データで保存するんですね。この段階で、センサーが捕らえた信号をソフトウェアでゴリゴリと加工してしまっていて、このソフトがどんなJPEG画像を作り出す傾向があるかによってイメージが変わるそうだ。
D70は、Nikonにしては鮮やかでシャープな画像を作る傾向にある、と評されるようなのだが、CanonやSONYに比べるとシャープさや鮮やかさが劣る、とされている。パッと見に「イイ画像」と感じられるのは、輪郭がシャープで色が鮮やかであることが要素としては大きくて、かと言ってソフトウェアで輪郭強調や色調の調整をやり過ぎると実際とかけ離れた不自然な画像、となってしまうことになる。
このあたりは個人の好みに依る所が大きくて、一般的にはキャノンのソフトウェア処理は一般受けが良いと言われているようです。
D70が作り出す絵は、確かにそれほどシャープなイメージはありません。とは言え描写が甘いことは全然無くて、これでもかというくらいに画像を拡大して見てみても、ディテールが破綻していることは無い。
もう1つのネガティブに見えるかもしれない特徴は、画像がやや暗め、つうことですな。
これはデジカメの画像データの特徴に由来していて、実は黒くつぶれているように見える部分にはちゃんとデータが記録されていることが多いけれど(明度を上げていくと見えなかった細部がちゃんと浮かび上がってくる)、白飛びした部分には何のデータも残っちゃいない(明度を下げてもベタッと真っ暗になるだけ)ので、暗めにした方が全体の情報量は確保出来るからなのです。
撮影した後にPCに取り込んで明度上げたり、撮影する時に露出をプラス補正したりする必要があるかもしれないので面倒に思われるかも知れないけど、私は情報量が多くなることを歓迎するので問題無しです。
という前提でD70の画像を見れば、評価的には何の問題も無い。
コンパクトデジカメに比べて圧倒的な大きさのCCD(わかりやすく横幅だけで言えば、通常のコンパクトデジカメは5mm前後、上位機種でも7〜8mm程度しかないのに対し、デジ一眼は20mm超)、大口径のレンズは、ダイナミックレンジ(銀塩フィルム的に言うとラティチュード)が極めて広い、コンパクトデジカメとは別次元の画像を見せてくれる。
光量の多さは、ホールドしやすい機体とあいまって、手ぶれによる失敗を発生しにくくしている。
(ファインダーを覗いて撮影するというスタイルに依る所も大きいかも知れない)
露出やシャッタースピードのコントロール、PLフィルターなどのアクセサリーなど、意図する画像を得るための手段も豊富に用意されているあたりもポイント高いっす。
実はサーバーの残り容量が心許ないし人様に見せびらかすほど素晴らしい写真が撮れてるワケでも無いので画像をアップしたりは特にしませんけど、雑誌とかに掲載されてる作例をそのまま信じても問題ナシ、ってなことですよ。

その他のポイントとしては、電池の持ちが異常に良い、てなこともありますな。
まあこれは、デジタル一眼レフの特徴である「ファインダーを覗きながら撮影する」ことが大きな要因ではあります。
逆に、一般的なデジカメの特徴である「液晶モニターを見ながら撮影する」ことが、少なくとも今発売されているデジ一眼では出来ません。どうしてもその点にこだわる人には、デジ一眼は勧められませんので悪しからず。
つまり、液晶画面を常にonにせず、リアルタイムでレンズ越しの絵をモニターしないことで、消費電力を大きく押さえることができてるわけです。もちろん撮影した画像は美しい背面液晶画面で確認出来るし、各種設定もこのカラー背面液晶で行うのでその辺の問題はナシ。
以前使っていたCASIO QVシリーズは、単3形の電池を使っていて、汎用性があるので購入時の大きなポイントではあったのだけれど、充電式のリチウムイオン電池を3セットくらい持ち歩いていないと不安なくらい(実際そうしていたし)、電池の消耗は激しかった。
いちおう、予備のバッテリーはゲットしたものの、充電器を持ち歩く覚悟ならば1日1回ホテルとかで充電可能な環境であれば、純正バッテリー1個で長期の旅行にも十分対応出来るような気がする。


てな具合に使い続けて3ヶ月以上。
この間に、例えばキャノンから、上級クラスとなるがEOS 20Dが発売、PENTAXやOLYMPUSからD70とバッティングすると思われる普及クラスの新機種が発表、個人的に一番気になっていたKONICA-MINOLTAのα7DIGITALの詳細が発表となるなど、デジタル一眼レフの世界は熱く激しい動きを見せている。
D70そのものも、この3ヶ月間でやや相場を下げ、現在ではレンズキットが14万円程度で買えるようになった。
そんな状況でありながら、Nikon D70を買ったことは、自分にとって今なおこの上ない喜びを感じさせる、近年希に見る「良いお買い物」であったのだ。

たぶん私のような使い方では、D70の本来の機能の半分程度しか活用出来ていないかも知れない。
それでも、「デジカメで撮りたい時に撮りたいものを撮る」という長年待ち望んでいた行為を、何とか身の丈に合った投資額で実現させてくれる機械は、2004年6月の時点ではNikon D70以外に一切存在せず、それによって2度と訪れない2歳6ヶ月の愛娘の姿を画像データとして残せたことは、何にも代え難い価値を持つ。
仮に、コンパクトデジカメのハイエンド機が、D70と同程度のスピードを備える日が来ても、やっぱり根本的に横幅で3倍程度の開きがあるCCDの大きさはたぶん変わることは無く、根元的な画質の差も変わることが無いだろう。
人によっては、D70のようなデジタル一眼レフカメラは、フェラーリのような存在に写ってしまうのかも知れない。
それでも私は、お金が余っているから見栄でフェラーリというブランドを買う行為を行っているワケでは無い。
仮にD70がフェラーリだとするならば、たぶんその走る・曲がる・止まるという根本的かつ本質的な機能の高さが必要だからこそその代価を支払う道を選んだのだ。
だからこそ、F550マラネロのようなフラッグシップではなく、F360モデナのような入門機種的な位置付けのD70を選んだのだ。

16万円以上の買い物は、私にとっても「大枚叩いた」買い物である。(という意味ではこの買い物を快く許可してくれた奥さんにはどんだけ感謝しても足りないくらいだ)
あとは、「写真を撮る」ことにどれだけの価値を置くのか、ただそれだけだと思う。
良い写真を撮ることと、一定以上の体積と質量を持つ物体を持ち歩くことを天秤にかけてみて、今使っているデジカメに感じているストレスとそれが無くなった時の気持ち良さや得られる画像を対価と天秤にかけてみて、デジタル一眼レフを買うかどうかを検討してみてはいかがですか。
普通のコンパクトデジカメを買う時だって、きっと多くの人は「どうして銀塩一眼レフより高いお金を出してカメラ買わなきゃならないんだろう」と思ったはず。
それでも多くの人は、デジカメがもたらした便利さが、払ったお金分の価値はあったと無意識にせよ感じているはず。
世の中価値観は多様なので、みんながみんな、デジ一眼に価値を見出すかどうかはわからないけど、写真がある程度好きな人なら、必ずやデジ一眼に何らかの感動を覚えてくれると思う。あとはその感動が、支払った対価に見合うかどうかだけど、今のご時世処分するにしてもそれなりに高値で売れるだろうから、迷っているヒトは何も考えずゲットしてみてはいかが?

※本体編はこれにておしまいっすが、付属品編へ続く予定。
次回以降予告:(変更される可能性十分アリ!!)
(1)記録メディア:大容量の安いメディアが欲しい!
(2)持ち運び:機動性、命!!!
(3)まっとうな追加装備:望遠レンズとPLフィルター




本体の大きさ比較のため、銀塩一眼レフカメラの「MINOLTA α-Sweet」と並べて見ました。
上がα-Sweet、下がD70です、念のため。


こちらは左がα-Sweet、右がD70。




歴代のSyda家のデジカメフラッグシップ。
上がCASIO QV4000、右下がQV2000。




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