<クッカーとは?>
人間は、腹が減ればメシを食わねばならぬ。
キャンプにおけるメシというのは、大きなイベントというか楽しみの一つと言えるだろう。
メシを食うに当たって、調理のために必要な、鍋やフライパンなどの役割を果たしてくれるのがクッカーという器具である。
「キャンプのメシなんて簡単でいい。カップラーメンかレトルト食品で十分だ。」と言われる方でも、やはりお湯を沸かすためにもクッカーは要るのだ。
家から鍋やフライパンを持参していっても一向に構わないのだが、荷物の量や重さを減らすためにも、専用のクッカーは用意しておきたい必須アイテムである。
<どんな種類がある?>
基本的には、ステンレスやアルミやチタンなどの金属素材で作られた容器の組み合わせである。
素材、大きさ、セットの個数と、その組み合わせは無限に近く、ひとことで種類を言い表すのは非常に難しい。
<選ぶ時のポイントは?>
ソロキャンプなのかグループなのか、本格的なメニューを作るのか簡単に済ませるのかなど、スタイルによって必要とされるクッカーの種類は多岐に渡り、他の器具に比べて標準的な選び方を決めるのが難しい。
食事のスタイルや予算に合わせ、自分なりに選ぶしかない、というのが正直なところ。
大きさや素材以外に注意したいのは、持ち手の部分。調理する時に熱くなったり、具材を入れた時にぐらぐらして安定しなかったりするととっても使いにくい。ただこのあたりは、実際に使ってみないとわかりにくいのが厄介なハナシである。
<その他の注意事項!>
ソロキャンパーが二人でキャンプに行ったりする時、バーナーならば1個ずつ持っていけば2台分の働きをするので問題は無いが、一人用のクッカーが2セットあっても二人分のメシを同時に作るのは辛かったりする。
汎用性を求めるのならば、やや大き目のものを選んでおいた方が何かと便利。
それから、調理をした後は、普通は洗って片づけるもの。街から離れたキャンプ場では、給水も排水も都会ほどしっかりした設備では無い場合が多い。キャンプ場周辺の環境保護のためにも、クッカーや食器を洗うために、環境にやさしいアウトドア用洗剤を是非とも持っていたい。
<道楽魔人の使っているモノは?>
・ロゴスのソロクッカーセット(正式名称不明!)
(1996年購入 実勢価格 2千円くらい)
最初に購入した、ソロキャンプ用の標準的なセット。深い鍋と浅い鍋(て言うかフライパン代り)、コーヒーを飲んだり取り皿として使ったりするシエラカップ(もどき)、ポリプロピレン製の取り皿2つの5点セット。
収納時は、下のような感じ。
・スノーピーク ワッパーコンボ
(1997年購入 実勢価格 約6千円)
ソロキャンプ用のクッカーとしては、究極の一品。
「わっぱめし」などの言葉に名残を残す、日本古来の食物用容器「わっぱ」にひっかけたネーミング。
純粋に一人用と考えればやや大き目とも言えなくはないが、本当に一人っきりでしかキャンプに行かない、という場合を除けば、この大きさは必ずや役に立つと言える。
楕円形の大鍋とその蓋を兼ねるフライパンの中には、プラスチック製のまな板、チタン製のシエラカップ、化繊のホルダーに納められたカトラリーセット(フォーク、スプーン、ナイフ)が入っている。まな板には、丸い溝が2本刻まれており、キャンプ用のガスカートリッジがぴたりとはまる仕組みになっているのだ!!
とは言いながら、こいつの購入直後に結婚してしまい、その能力の高さを生かす機会にはついぞ恵まれなかったという悲劇のアイテム(おいおい)でもある。
付属のまな板とカトラリーセットは大活躍しているけれど。
上の写真ではわかりにくいが、白いまな板にはガスカートリッジ用の溝が刻まれている。
で、このようにまな板を収納した後、ガスカートリッジをしまっちゃうことが出来る。
さァどんどんしまっちゃうからね。
で、どんどんしまっちゃった結果、最終的な収納形態がこちら。大きさを比較するため、ガスカートリッジはまた外へ出しちゃいました。
・ユニフレーム fan5(ファンゴー)
(1998年購入 実勢価格 約1万3千円)
一方こちらは、多人数キャンプのための究極のクッカーセット!!!
ネーミングは、軍隊などで古くから使われてきた炊飯器具「飯盒(はんごう)」に由来すると思われる。
私が購入した時にはただの「fan5」という名称だったが、バリエーション展開のため、現在では「fan5 DX」という商品名に変わっている。
標準でセットされるのは、5.5Lの大容量を誇るステンレス大鍋、2Lの片手鍋、大鍋に合せた大きさの金属製のメッシュバスケット(ざる)、取っ手をネジ付けするフッ素加工されたアルミ製フライパン、5合まで炊けるアルミ製ライスクッカー(炊飯用の鍋;これもフッ素加工、もちろん蓋あり)という5点セット。
その容量でお分かりの通り、家庭用の鍋やフライパンに匹敵する大きさで、大人数向けの調理に十二分に対応しながらも収納性に優れるという素晴らしいグッズ。
例えば、スパゲティなどの麺類をを茹でる時を考えて頂きたい。通常は、鍋で茹でた後、ざるに向かってお湯ごとドバッとぶちまけるのというやり方のはず。この「fan5」ならば、大鍋にメッシュバスケットを組み合わせた状態でお湯を沸かし、その中で茹でれば、茹で上がり後即メッシュバスケットを取っ手で引き上げれば完了(火傷には注意)、というお手軽さ!!茹で汁をを地面や流しにこぼす必要すら無いのだ。
さらに特筆すべきは、「ゴハンを炊くこと」に特化したライスクッカー。
家庭用炊飯器の内釜と同じく、中に水量の目盛りが刻んであるなんてのは当たり前で、絶妙な厚みと重さの本体のおかげで、沸騰後の蓋の「カタカタ」音を目安に火加減を調整すれば、誰でも簡単においしいゴハンを炊くことが出来るのだ!!
特に、火力が強く、音が聞きやすい家庭のコンロで試すと、ウソみたいに簡単に出来ちゃうんですよ、ホント。
(キャンプ場だと、音が拡散することと火力の問題で、家でやるよりはややわかりにくくなる)
スノーピークからも、同様のコンセプトである「フィールドクッカーPro」という商品がリリースされているが、このライスクッカーを備えることで、fan5の優位性が飛躍的に高まっていると言えよう。
また、オプションを買い足すことでシステムアップが出来る点も見逃せない。
桐の木で出来た丸いまな板、茶漉しを備えたケトル(やかん)、 などが別売となっていて、1〜2種類であれば追加した状態で収納することが出来る。
私は、ケトルと、別のメーカーのポロプロピレン製取り皿5枚セットと、折り畳みのおたまとフライ返しとしゃもじをまとめて収納して使っている。
下の写真がそのオプションのすべて。
このfan5、キャンプ用として使えるのはもちろんなのだが、日常の調理用具として使うことだって出来てしまう。
日常生活もキャンプもfan5ひとつで済ませてしまえば、コストとスペースの大幅な節約も可能?!
コンセプトには共感できるが、どうしてもこのサイズは大きすぎる、というカップルキャンパー向けには、一回り小さい「fan5 Duo」という商品も出ているよ。
全部収納した状態がこれ。妙に上が出っ張っているのは、取り皿5枚を本体の上に押し込んでいるから。それでもちゃんとジッパーは閉まるのだ。
<こいつがお薦め!>
購入前に、自分のキャンプスタイルをある程度想像できればいいのだが・・・。
多人数キャンプなら、もう文句無く「fan5」。これで決まり。
ソロキャンプなら、私のように2千円程度のセットから始めるのが無難かも知れない。