go BACK

お便り発信者
(Ohkochi夫妻)
木曽通信特派員
(うさ吉くん)
click&open! click&open! このページは、木曽の2人の友人と1匹の特派員からのお便りで創られています。

深山烏あげはの思い出
 五月の良く晴れた日の午前中、家の近くを散歩していると、何やら黒いちょうちょが、水の染み出している地面に、二つ三つと群れている。そっと近づいてみても、吸水に夢中であまり逃げようとする様子もない。そのまま見ていると一匹がふわっと宙に舞った。
 木漏れ日がチョウの羽を照らす。今まで黒いと思っていた羽から、金属的な青っぽい光が反射する。
 クロアゲハじゃない。デジカメのシャッターを押す。
 「きれいなチョウの写真撮ったよ!」
 昼飯に帰ってきた自分に、妻が言った。
 「どれどれ」モニターを再生する。それがミヤマカラスアゲハ(♂)の春型であることは、一目で分かった。
 ミヤマカラスアゲハの春型・・・多分日本産蝶類の中で最も美しいものの1つに数えられるというこの種は、自分にとっても思い出深い。
 まだ自分が昆虫少年だった頃、これを採るために岐阜県の山深い渓谷へ出かけた(もちろん親に連れられてだが)。1日粘ったあげくやっとの思いで2頭を採集した。そのときの、うれしかったこと!!。そして、その標本は、随分と長い間、自分の宝物だったような気がする。
 あれから、20年以上も月日が過ぎ、その宝物が我が家の周りにたくさん舞っている・・・。
 このような環境にいられることは、やはり幸せなのだろうなとあらためて思った。
 吸水場のちかくには、スミレサイシンがひっそりと咲いていた・・・・

深山烏あげは スミレサイシン わさび
click&open! click&open! click&open!


go HOME
Home