
1年の長さ:84地球年
平均軌道速度:6.8km/s
太陽からの平均距離:28億7,099km
1日の長さ:17.9時間(逆転)
軸傾斜:97.9度
発見者:ウイリアム・ハーシェル(1781)
15個の衛星を持つ淡い青色の惑星、天王星は太陽系を横倒しになったまま回っています。
(衛星の数は1997年に2個、1999年に4個発見されて、現在は21個になりました。)
この惑星が公転するとき、水平に寝転んだ軸は、常に一方向をさしたままです。
ちょうど、自転車のペダルにのせた足を回しても、つま先は、
常に前を向いているのと同じように常に一定の方向を向いています。
軸が97.9度も傾斜しているため、太陽が北極の上に輝くと、天王星の北半分は
くる日もくる日も昼間、そして反対側は、毎日夜が続きます。
ところがさらに4分の1公転すると、日光が横向きに照らすため、北極から南極まで全域が昼か夜になります。
そしてさらに、4分の1軌道が進むと、光が当たるのは南半球だけとなります。
天王星がこのように横倒しになったのは、かつて大きな天体がこの星に衝突したためと考えられています。
衝突が非常に大きかった上に、衝突の方向が中心を外れていたいたために横倒しになり、
その衝突によって天王星の周りに生じた雲から環と衛星が誕生したと考えられています。
四大ガス惑星の中で、3番目に大きいのが天王星で、地球14個分以上の質量があります。
天王星は、ほとんどがヘリウムとメタンを含む水素ガスと氷からなるため、
密度は水より5分の1大きい程度です。
そのため、雲の上層部での重力は驚くほど弱く、地球重力の90%ほどしかありません。
天王星が淡い青色をしているのは、大気中のメタンが赤い色を吸収するからです。
表面にはほとんど模様が見えませんが、実際には木星や土星と同じように
赤道と平行に強い風が吹いていることがボイジャーにより明らかになりました。
見え隠れする星のおかげで、地球上から天王星の環を発見することができました。
1977年、天王星は微弱な光の星の前を横切るはずだったので、
科学者たちは望遠鏡の焦点を合わせて待機していました。
すると、星と天王星との距離が縮まるにつれて、星が5回まばたきをしたのです。
その次に星はすっかり天王星の影に隠れましたが、再び顔を出したとき、またしても5回またたきました。
こうして5つの環が観測されたのです。星の光は、動いていくおのおのの環に、おおい隠されたのです。
後に、科学者はさらに4つの環を発見し、さらにボイジャーはもう2本を発見し、合計11本の環が発見されています。
天王星の一番内側の環は、惑星の上空11,000kmのところから始まり、
幅2,500km>にわたって広がています。そして一番外側の環(イプシロンリング)の幅は20〜100kmあります。
11本の環の外側に達するころには、惑星自体から25,000kmも遠くまできてしまいます。
こうして差しわたし10万kmの真っ黒な環の端まできたわけです。
しかし、これとて差しわたし100万kmの土星の輪に比べたら、ほんの1/10程度しかなりません。
天王星の衛星
| 名前 | 天王星からの距離(万km) | 直径(km) | 質量(kg) | 発見者 | 発見年 |
| コーデリア | 5.0 | 26 | ? | ボイジャー2号 | 1986 |
| オフェリア | 5.4 | 32 | ? | 同上 | 1986 |
| ビアンカ | 5.9 | 44 | ? | 同上 | 1986 |
| クレシダ | 6.2 | 66 | ? | 同上 | 1986 |
| デスデモーナ | 6.3 | 58 | ? | 同上 | 1986 |
| ジュリエット | 6.4 | 84 | ? | 同上 | 1986 |
| ポーティア | 6.6 | 110 | ? | 同上 | 1986 |
| ロザリンド | 7.0 | 54 | ? | 同上 | 1986 |
| ベリンダ | 7.5 | 68 | ? | 同上 | 1986 |
| パック | 8.6 | 154 | ? | 同上 | 1986 |
| ミランダ | 13.0 | 472 | 6.30×1019 | カイパー | 1948 |
| アリエル | 19.1 | 1,158 | 1.27×1021 | ラッセル | 1851 |
| アンブリエル | 26.6 | 1,170 | 1.27×1021 | 同上 | 1851 |
| チタニア | 43.6 | 1,578 | 3.49×1021 | ハーシェル | 1782 |
| オベロン | 58.3 | 1,522 | 3.03×1021 | 同上 | 1782 |
| キャリバン | 716.9 | 60 | − | − | 1997 |
| シコラックス | 1221.4 | 120 | − | − | 1997 |
| プロスペロー | 1610.0 | − | − | − | 1999 |
| セティボス | 1820.0 | − | − | − | 1999 |
| ステファーノ | 794.0 | − | − | − | 1999 |
| − | 76.0 | − | − | − | 1999 |
シンボルマークについてちょっと
古代ローマの神ウラヌス(天王)にちなんで天王星と名づけました。
ウラヌスはサターン神の父、そしてジュピターの祖父に当たります。
そのシンボルマークは、金属のプラチナから借用しています。