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人は2000年前から炭を焼いてきた
2000年前の人もこの煙と同じ煙を見て炭を焼いた
西暦2000年代にも、山にこの煙はたなびき続けるだろうか
炭焼日誌「二千年の煙」
1960年生まれ、炭焼きをはじめて7年目のケイタです。70才くらいが中堅のこの世界ではまだまだ若輩者です。
9/19

4月の体験会で皆さんに植えていただいたクヌギを見に行く。左のように、苗がほとんど見えない状態。少し遅かったけど、これ以上遅いと枯れてしまっていただろう。7月に見に来た時は、苗は見えていたので、それほど大したことはないかと思ったら、大間違いだった。1時間くらい草刈機で下刈りして、右の状態になった。
写真ではあまり違いがわからないけど、ササなどをいじめて、かなり遷移を抑制した。それにしても、萌芽更新と比べると植えた苗の成長は遅く、植えることの大変さを思う。夏場は一ヶ月に一度は手をかけてあげなくてはだめなようだ。
一本だけ、間違えて苗を切ってしまった。4月の参加者の皆さん、ごめんなさい。ただ、スギなど針葉樹は刈ってしまえば終わりなのだけど、広葉樹はまた葉が出てくる。9/12
群馬県境の村の山に、材出ししに行く。焼肉屋用の炭をここの太い材で焼こうと思う。
萌芽の成長は順調で、他の草などより背が高いので、下刈りをするほどではない。過度の下刈りは、土壌を流出につながり、かえって山に良くないそうだ。ただ、ツルの力が強く、萌芽の芽をすべて覆って、だめになりそうだったものもあった。今度来た時、もう一度ツルの刈り取りをしなくては。この間、この炭焼日誌をお休みしていてごめんなさい。月一回ですがメールマガジンの方に炭焼きの様子を書いてますので、見てください。バックナンバーはこちら
5/31
この2月まで切らしてもらった群馬県境の村のクヌギを久しぶりに見に行く。しっかり萌芽している。いつみても若々しい芽の美しさには魅せられる。いのちの力強さには勇気付けられもする。
写真の真中の40年生のものの力が弱い。順調に成長することを願う。夏には一度下刈りをしよう。
5/8
昨年の9/20に下刈りをしておいた山に少し遅くなったが、クヌギを23本植えた。以外に石が多い土で力はあまりない。順調に根付くかどうか不安だが、なんとか育って欲しい。
5/2
長野産のクヌギも含めて入れてみた。炭焼きの最終日。今回はいつもより、丸2日も炭焼きが伸びてしまった。それに最後のねらしでも、温度の上がりが鈍く、窯に力がない。煙はない、臭いもいい、なのにである。前回の炭焼きから少し時間が空いたのはあるが、それにしてもこんなに時間がかかるとは。高温がながく、ガスが抜けてしまったせいで、燃えるガスがないせいで温度がなかなか上がらないのか。普段は曲がりくねった枝部分が多いのに、今回はまっすぐなものがほとんどだからか。煙道に向かうクドといわれる部分が少し詰まりぎみなのか。それにしても、前回は問題なくて、今回いきなりそうなるというのは、クドが何かでふさがったか。一般に炭焼きは時間をかけた方がいいと言われるが最後のこの窯の力のなさ、窯の中の色の具合からすると、う〜〜ん、よくわからん。
最近、皮付きも思ったようにいってくれないし、炭焼きのその難しさを改めて思う。4/7
長野まででクヌギの材を取りに行く。パソコン通信時代からのフォーラム仲間の山仕事創造舎のYさんから話をもらった。
豊科インターから15分くらい走ったあたり、町並みの裏にずずずっとクヌギ山が続いている。しかも、まっすぐな木ばかり。いやぁ、すごい。小川周辺にはない光景だ。ただ、人家に近いのに、道が着いていないところが多く、Yさんたちが切ったところはかろうじて道がある。Yさんといっしょに、4mに切りそろえてもらったまっすぐな3〜10cmのクヌギを4トントラック一杯に積んだ。その山の上にはまだひょろひょろとしたクヌギがある。でももうこれは切らないのだそうだ。というより、切れない。見るからに弱々しくて、切るのは忍びないくらいだ。根の部分が50cmほども露出していて、土壌が流れているのがわかる。1m以上も根が出ていた、以前歩いたネパールの山を思い出す。そこまではいかないが、これ以上成長する見こみもなく、切るとさらに土壌が流出するだろう。静かに、アカマツ山になるのを待つしかないだろう。たぶん、人が使いこみすきだのだろうな。小川周辺は木が大きくなりすぎているか、ツルだらけの山ばかりなので、こういう山もこの国にはあるということを改めて実感した。この間、この炭焼日誌をお休みしていてごめんなさい。月一回ですがメールマガジンの方に炭焼きの様子を書いてますので、見てください。バックナンバーはこちら
2002/1/9
年末に窯止めしたものを炭出し。材料は今期はじめてすべてクヌギの最良材を使ったのに、一部に火が残っていたようで、10〜15本くらいが下から半分燃えていた。窯止め後も少し窯が息をしていたためだ。燃えていたものはもちろんその周囲もなかなか温度が落ちなかったせいで、皮がはげる。木にもうしわけない。
夜の窯止めだった。夜はやっぱりわかりにくい。完全に煙を水蒸気と判別して、閉じ込める作業が不充分だったのだ。ヘッドランプの電池がなく、えらく時間をかけたのだけど、だめだった。
年明け早々がっくりだが、次ぎを期すしかない。2000/1/1
今年を何とかいい年にしたい。
最大はなんと言っても、炭焼きをしっかり軌道に乗せること。その先に希望が見える年にしたい。春頃にはもしかして仲間が一人加わるかもしれない。そうなったら、1+1以上のものをこの炭焼きで目指したい。
もうひとつは、これはもうしっかり希望が見えている地域通貨のこと。一昨年から時々書いている、資本蓄積しないオンラインの地域通貨「Q」(詳しくはこちら)が昨年11月にスタートした。このような地域通貨こそ、世界の人と人、人と自然の関係を豊かなものに変えていくカギだと思っている。これが作られる過程にはコミットできなかったが、この「Q」で炭・木酢液を提供することで私としてはこの「Q」の広がりに少しでも寄与できればと思っている。
最後になったが、ここ小川町でも荒れて悲鳴を上げている里山に手を入れる試みがはじまった。そこに私としもできる範囲で力を注ぎたい。その中で仲間とともに、あらゆる自然植生の木々たちをその性状を知り尽くし、最も有効に使ってあげていた伝統的な「木使い」の技術を少しでも習得できればと思う。山に入り、木と対話し、木を使うことで、この国の山々が、隅々まで美しく生まれ変わってくれることが大きな夢だ。
最終更新日 :2002/9/20