2004年2月



2004年2月15日(日)

久しぶりに映画を見に行こうと思い、今池のシネマテークに行ったのだが、朝の回で予定されていた「パリ・ルーブル美術館の秘密」は僕が行った時点で既に満員で見ることが出来ず、残念!というわけで、どうしようかと思ったが、他に見たい映画もなかったので、ちくさ正文館へ向かい、いろいろと本を見る。今日買ったものでは、いしひさいち「眼前の敵」(河出書房新社)(→amazon)がよかったな。軍隊生活のコメディーなのだけど、登場人物がいちいちせこくて笑える。グレイテストヒッツにもよって、中古CDをいくつか買う。

部屋に戻って、本棚の整理を始める。本を整理してブックオフに持っていこうと考えているのだ。本棚から処分する本を抜き取り、部屋の隅のほうに積み上げていく。こうした整理だと、本のページをめくり始めてしまい収拾がつかないことになりがちだが、自分の中で簡単なルールをつくり、次々とさばいていく。今回はかなりたくさん処分しようと思っている。ただし、その本のタイトルなどのデータをパソコンに打ち込んでしまおうと考えているので実際にお店に持っていくのはまだ先になる。

ラグビーのマイクロソフトカップ準決勝はTVで見るのを忘れてた。試合結果だけ見ると、NECが神戸製鋼に勝ったのはまあ予測の範囲内だったが、東芝府中が三洋電機に僅差での逆転勝ちだったのは意外だった。チームには好不調の波があるからノックアウト式のトーナメントを勝ち抜くのは結構難しいものだ。決勝はガチガチのFW戦が見られるか。それでもやはり東芝府中が優位だと思う。



2004年2月14日(土)

最近WEBで読んだ文章で個人的に最もショックを受けたのは、園田義明氏による「イラク派遣に隠されたキリスト教の世界」と題された論考であった。誰が何教の信者であるからとの関係だけで、国際情勢が決まるわけではないだろうが、日本での報道では要人の宗教性については比較的関心が薄いように思う。

(ここから転載)

そして、断固たる決意で自衛隊派遣を指揮する石破茂防衛庁長官もプロテスタントである。本人の発言によれば、新島襄と同志社大学を作った初代金森通倫(母の祖父)から数えて4代目のクリスチャンであり、子供の頃は毎週教会に通っていた。「神が存在しないという考え方自体が信じられない」と語り、同じプロテスタントである三浦綾子の「塩狩峠」にも言及している。

 「日本の防衛庁長官はキリスト教徒のネオコン。だから、キリスト教的価値観を重視するブッシュ大統領やネオコンのウォルフォウィッツらと結びついて、一心同体でイスラムに対峙するんだ」と書かれかねないとして、宗教心を語らないようにしてきたとのことであるが、この発言が掲載された言論誌「諸君2004年3月号」では4ページに渡って宗教観を語っている。この文面を読む限り、断固たる決意の裏にはプロテスタントの自己犠牲的な理想主義が見え隠れしており、カルヴァン派の影響が読みとれる。

(ここまで転載分)

ブッシュ大統領の信仰心についてはさかんに報道されていたが、「灯台下暗し」でここにもいたのか!と。実は、と告白するほどのものではないが、僕の家もプロテスタントであった。僕自身は洗礼を受けていないので、現在は正式には会員ではないのだが、高校生までは教会にも通っていたので、人格形成や思考パターンにおいておそらくプロティスタンティズムの影響はかなり大きいだろう。宗教とは自ら選び取るものでなく、出自によって決まってしまうものであり、それはなかなか簡単には変わらないものなのだ。それで?と問われたとしてもだからどうしたといった結論があるわけではないのだが、自己を再認識する機会となったので記しておくこととする。



2004年2月8日(日)

ラグビーマイクロソフトカップ1回戦の秩父宮でのゲーム、サントリー*NEC、東芝府中*ヤマハ発動機をJSPORTSにてTV観戦をした。1試合目の感想は省略して、楽しみにしていた2試合目の方は短くコメントしてみよう。

東芝府中のよいところは、真っ直ぐ走るところだ。ゴールラインに対して直角に最短距離を。パスをランナーに対して前目に放りスピードを落とさせない。ボールを展開するためにパスするのではなく、ゴールへ向かい前進することを目的としてパスをする。モールも上手い、ここぞという場面では躊躇せずにグイグイと押し込んでいく。チームとして意思統一がなされている点が見ていて気持ちがいい。東芝府中監督の薫田さんといえば、「あの」95年大会時の代表チームキャプテンであり、僕はいつまでたっても色眼鏡で見てしまうのだが、今シーズンの素晴らしいチームを見るともう名誉は回復されていいのかもと思った。

一方のヤマハ発動機は完全に力負けだった。自分達のやれることはやったが地力の差を見せ付けられた格好。前半の後半20分間に、自陣22mラインより内側にくぎ付けにされて東芝府中の猛攻を受けるも驚異的なDFによって耐え切り、前半終了間際のロスタイムに一発のカウンターでトライを奪ったときには、ヤマハのペースになつかと思った。だが、後半になっても東芝府中の方が慌てず騒がすじわじわと接点での圧力を増していき、着実に加点していき点差を離されてしまった。こちらが試合後のコメントです。ヤマハのマットソンヘッドコーチの表情が印象的ですね。それにしてもヤマハ発動機はよく鍛えられたチームだ。特にラインアウトとキックへのチェイシングには反復練習の成果が実によく感じられる。セットフェーズは正しく指導すればある程度まで上達できるのだ。代表チームも……、というか監督も決まってないか(笑)。いや、笑えないって。いつになったら代表チームのスタッフ決まるのでしょうか?さて、今日の試合に戻ると、攻撃の切り札と期待されたWTBのデラサウは守備ができないことを露呈、なるほど先発では使われない理由がわかった。後半4分の東芝府中のトライは、HOの選手がトライしたのだが、ライン際に残っていた東芝HOの松尾にボールが渡り、ヤマハWTBデラサウとの1対1で、松尾の足元のおぼつかない(笑)チェンジ・オブ・ペースにあっさり引っかかってコーナーフラッグ際にとび込まれてしまった。本職なんだから、タッチラインをうまく使ってくださいよ、頼むよ。

好カードが2試合組まれたというのに、TVで見る限り秩父宮は結構寂しい入りでちょっと残念。かつてのラグビーの観客の多くはラグビーの「ゲーム」を見に来るのではなく、季節の歳時記として「イベント」に参加していたのだろう。12月第1週の早明戦と、1月15日の日本選手権と。今後の課題はシーズンスケジュールの定着とゲーム自体の面白さを多くの人にわかってもらうことになるのだろう。



2004年2月7日(土)

The House Carpenter's Daughter/Natalie Merchant(Myth America Records 2003) (→amazon)を聴いています。邦題は多分「大工の娘」。このCDは副題として ’a collection of traditional & contemporary folk music’となっており、つまりはそういうことだ。現在の時点で古いトラディショナル・ソングをうたうことの意義が何なのかを論じるほどの知識を持ち合わせていませんが、これはこれでなかなかに楽しめた。
NatalieMerchant.com



2004年2月6日(金)

小倉千加子「結婚の条件」(朝日新聞社)(→amazon)を読んだ。たいへん面白く、あっという間に読んでしまえるが、ここで提起されている問題をいろいろ考えてみると、深く重い問題が多々ある。僕が気に入った箇所をいくつか引いてみると・・・

問題は、洗濯機と結婚相手とはどう違うかということなのである。人はなぜ、「適当な洗濯機」は探せるのに「適当な結婚相手」を探せないのか。(中略)結論から言おう。洗濯機と結婚相手は今や同列のものである。結婚は恋愛よりもはるかに洗濯機に近い。(P21〜P22)

結婚とは「カネ」と「カオ」の交換であり、女性は自分の「カオ」を棚に上げて「カネ」を求め、男性は自分の「カネ」を棚に上げて「カオ」を求めている。(P29)

「(non・noに代表される)集英社系」対「(JJに代表される)光文社系」はかつての東西問題のように対立しており、世界で一番大きな対立軸をなす(もう一つの対立は南北問題だが、これは緊張感を失った対立である。「AERA」が北だとすると、南は「レタスクラブ」であろうか)。(P59〜P60)

今日の晩婚化は、「誰もが認めるいい男」を探しながら、女性たちが「自分は計算高くない」と自己暗示にかけなければならないややこしさによって生じているのである。(P118)

恋愛が終わっても、今度は愛という絆で家族はつながっているのだと錯覚させようとする。誰のために?国のために。こうして、「人格とセックスと結婚」は結合するというイデオロギーが発生した。(P150〜P151)

問題というのは二つあり、一つは晩婚化及び非婚化の進展と共に進む少子化によって日本の社会がどうなっていってしまうのかであり、そしてもう一つは30歳独身男性である僕が結婚すべきか否か、いや結婚したいのかしたくないのかを考えさせられてしまう点である。



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