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英語音名とドイツ語音名


私が生徒のレッスンに英語音名を採用した方がいいのかなーと思ったそもそものきっかけはバスティーンメソードを使うようになったためです。このメソードについては別口にもちゃんとページありますがこの作者ジェームス・バスティーン及びジェーン・スマイサー・バスティーンはアメリカ人でそれはそれは詳細な楽理についての勉強をピアノのお稽古と平行して学ぶようになっています。当然使われている音名もすべて英語音名です。
もっとも世の中にはアメリカ系メソード使いながらドイツ音名採用してる方もいます。なんでもドイツ音名にはドイツ音名ならではのメリットがあるらしいのですが、そのあるらしさ(変な言い方だ。)が解ったような解らないような雰囲気なのがいかにもアカデミックかつ、簡単なことをワザと解りにくくしているのがなにか新興宗教の教祖様的ありがたさがあるのが非常にありがたい。(ホントになんのことだ?この文章は理解していただかなくて結構です。書いてる本人にもさっぱりわかりません。)
解り易く言いますとバイエルやツィーグラーみたいなドイツのメソード使うならドイツ音名使うのも納得出来るけどアメリカ人の作った教科書使うのになんでわざわざドイツ音名使うんだ?ってのが私には疑問だったのです。そしてこの理由説明がややこしく難解なのです。私は頭脳の出来が単線かつ揮発性なので何度きいても理解できない。私には理解不能なのです。
強いて理解出来る部分はドイツ語音名の方が全部の音に独自の名前がついているので音感訓練には適してる。(私はあんまりそうは思えないが)あと英語だと簡単そうだけどドイツ語だとなんだか高度な難しそうなことをやってるようにみえる。
この程度のことではメリットとも思えないのですが、私は脳の構造が単純なだけに理解不能な理論を展開する方に対してミョ〜に謙虚になってしまうところがあるので、やっぱりピアノのお稽古の王道はドイツ音名なんじゃないか。英語音名はドイツ語音名の次にやるべきなんじゃないか?と考えていたのです。
ところがある時うちは英語でやってやる。英語でいいんだ。やっぱこれからの世の中は英語よ。と方針を決定する事件が起きたのです。
その事件というのは、私はこの頃シューマンの子供の情景全曲をレパートリーにするのだもんね。という思いに燃えヘンレ版の子供の情景をそれはそれは熱心におさらいし始めたのです。子供の情景は表題つきでこの表題からイマジネーション膨らませ思いを込めつつ、シューマンの狂気を肌で感じついにはその狂気が憑依するのではないかという恐怖に怯えるという超ややこしい音楽なので(つまりシューマン的難しさっていうのは気がふれそうになるタイプの難しさなのよ。)この表題理解をしないことには先にすすみません。
ヘンレ版の欠点はこの表題音楽やる場合に日本語の題名及び解説がついていないことです。ドイツ語が主ですが英語、フランス語の題及び解説はついてます。私は英語は高校までしかやってません。短大での第一外国語はドイツ語で、高校からドイツ語の授業は必修でした。というとさぞドイツ語おわかりでしょう。とか言われるのでこの話はあんまりしないようにしてたのです。自慢じゃないがさっぱりドイツ語なんてわかりません。うちにもドイツ語の辞書はあるにはあるのですがあんまり訳わかんなくてヒステリー起こして結局英語の方の表題を私は選んでイマジネーションを膨らましたのです。
そいじゃ英語に堪能かっていうと、ええ日常会話と楽譜の解説くらいならあんまり苦労もしないんですよ。とか言えりゃ嬉しいんですけど、私が語学のセンスないのは暗譜と共にしつこい慢性病みたいに過去も現在も苦しんでいるのです。ついでに私このトシまで自分が文系か理系かもわかりません。英語は苦手でも私は中学の頃は国語は勉強しなくても出来たので、文系なような気もするし、勉強すれば理科が脅威的に出来たことがあったので理系なのかしれない。でも一貫して英語は出来ませんでした。
ところがその英語のセンスない私からしてそしてドイツ語5年も習った筈なのに、英語の方がよくわかるのです。これは英語の方がメジャーな言語だからに他なりません。ちなみに子供の情景の5番目の曲は英語の題はPerfect Happiness日本語だったら満ち足りた幸せっていう感じの表題ですがドイツ語はGluckes genug(lの次のuはほんとはウムラウトですが私がuにテンテンの付け方わからないので悪しからず)
つまり世界的にメジャーな言語は英語の方なんだし、これだけ英語が出来ない出来ないと嘆く私からして単語の意味が解る解らないという次元じゃなく題名で音楽の表現を考える場合英語ならなんとかなっても他の言語(日本語以外)じゃどーもならないんだから、音名だってうちは英語使おう。
そしてやってみてしまえば、ドイツ音名の方がいいんじゃないの??とこだわってたのに英語音名使うのはとおーってもラク出来ました。どうラクかというと、ではアルファベット読むお稽古しましょうね。といってABC書かせて音読する場合今は幼稚園児でもちゃんとエービーシーの英語風読みで読んでくれます。音名はABCDEFGまでしかないので小学生には教える必要もありません。そのまま鍵盤位置と関連づけてやればいいのです。これドイツ音名だと白鍵位置ではAHCDEFGになって読みはアーハーツェーデーエーエフゲーって感じで、つまりシの音はドイツ音名H英語音名B(日本音名ロ)になってここんとこが違うのですが、ドイツ音名でやろうとしたらハイAはアー、HはハーC、はツェーを教えなきゃなりません。ドイツやオーストリアからの帰国生なら話は別でしょうけれど、最初はたった7つとはいえ読みを教えなきゃならないのです。
これはとおっても面倒です。ドイツ語教室ならば面倒だなんて言ってられないでしょうが、私はドードーと言います。ドイツ語音名やるのは超うっとおしい。更にドイツ音名のやっかいなとこは最初7つでも#がついた音名、♭がついた音名とちゃんと全部に名前がついてるんです。例えばファのシャープはFisフィスとよみます。どういうワケかシのフラットはBベー、ミのフラットはEs(エスと読む)。なんだか法則性があって例外があるっていう外国語習う場合のいっちばんイヤなパターンに満ち満ちてます。(これは多分に私が外国語のセンスないためです。)
英語音名はファのシャープの場合F#(エフシャープと読めばいい。)シのフラットはB♭、ミのフラットはE♭。ここが英語音名は不完全で音名全てに独自の名前つきのドイツ音名の方が音名としては完璧で音感訓練には適しているとの意見もあるらしいのですが、私的にはあんまり関係ないんじゃないかと思うんです。それよかC←の文字見てツェーって読むヤツの方が普通は変わった人なんじゃないかと思うよ。少なくともうちの生徒は全員黙ってりゃシーと読みました。
それに英語音名使ってて気付いたのですが絶対多数の町の音楽教室の生徒にとっては英語音名というのはコードネームに移行する場合とても利点があるのです。私は基本3和音教える場合コードネームよりは和音記号重点で教えます。私はクラシックの名曲を弾けるようになることを最終目的とするレッスンをしてはいますが、多くの生徒は私的目標半ばでレッスンはやめて、その中の何割方かの子はそれ以降は音楽に関わるとしたらコードネーム付きの楽譜を用いてピアノが多少は弾けることと楽譜が読めることを武器に様々なジャンルの音楽にチャレンジしていくのです。
それじゃ私は英語音名奨励してるかっていうとそんなワケでもなく、要するに何語音名使うかは手段で目的じゃありません。私は英語の方が教えやすいから英語音名にしただけで、ドイツ語音名がいいと思えばドイツ語音名でレッスンすればいいと思います。
でもここでまるっきり外しちゃうわけにいかないのが日本語音名です。理由は簡単で文部科学省が学校音楽では日本語音名を採っているためです。うちは文部科学省のイキがかかってるわけでもなんでもなく、私はフリーランスですからどーレッスンしようと100%私の自由ですけれど、うちのレッスンでFメジャーだった調性が学校の授業や部活(このあたり一帯の学校は音楽系部活が盛んなのです。)でヘ長調になるのでこれを自力調整させるのはかわいそうな気がするからです。私自身が揮発性頭脳の持ち主なのでこのへんのことには私はよく気が回るのです。

↑Cメジャーだとこんな感じです。

2002年12月4日
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