バッハフランス組曲2番
2009年2月2日
とうとう、、♪2年近くも前から探していた黒地に香水瓶とくちなし柄のドレス、ヤフオクで落札!うれすいよ〜。カネコイサオのお洋服でオーバーワンピース付き、しかもたくしあげが付いているというカネコイサオ大好き少女にとっては「よ、、よくぞうちに来てくれた!」
カネコイサオさんのブランドは去年店じまいしてしまったので、今や手に入れようとしたらUsed探すしかないのですが、香水瓶とくちなし柄のドレス(木綿のスカートは持ってる。)はインターネットの隅から隅まで、遠く九州のピンクハウス、カネコイサオ専門のリサイクルショップに電話までして探しましたな。
手に入れてしまったからにはわたしにはやらなければならぬことがあるのです。それはごく内輪の集まりでピアノを弾くこと。わたしとて元、演奏活動経験者、元ピアノ教師。研究会、パーティ形式、まぁあんまり本気のコンサートでなく弾く場所探すのにはそうは苦労はしません。
今年最初の発表会は1月30日午前終了。ここの発表会は会員制で発表出来るモノがある人だけ演奏して、そうでない人は聴衆役をする。食事会をして解散。過去わたしはピアノがなかったせいもあって、聴き手に徹していたのですが、フフフ今年は弾きますした。て、去年の暮発奮してショパンエチュードの4番頑張って練習したものの、ま、間にあわねー。そんなどうしたんだわたし。この5倍もの曲、譜読みから始めて2か月以内で仕上げたことだって幾度か、老化なのか?いや違う練習時間が圧倒的に足りないのだ。
日々10時間も練習出来ればとっくに苦手な暗譜だって出来ていたわ。10分しか練習できないんじゃとても無理。(しかも最近は体育会系一本槍だった息子が文化会的になりつつあって歌の稽古なんぞしててよくピアノをとられる。パソコンとられるのならへそくりで1台買ってやれば解決だけど、グランドピアノは隠し貯金じゃとても買えない。だいたい1台だって普通は多過ぎる。)
しかし、ドレスを揃えてしまった今となってはやっぱ止めにするわけにはいかぬ!今までさんざ弾いたレパートリーの中からカバー可能な曲を探さなければならぬ。そこで選んだのがバッハフランス組曲2番ハ短調。それなら簡単なの?は、バッハとショパンでは難しさの質が違います。これとて決して易しくはないのですが、ひとつに大昔ながらもいっぺん暗譜までした曲であること、それにバッハのわたしの持ち曲の中でも平均律やイギリス組曲に比べればまだマシであること。とにかく間に合わせなきゃならなかったのです。暗譜はするつもりありませんでしたが、これ組曲というだけあって1曲ではないのです。
今回、弾いたのはアルマンドとクーラント、Allemande,Courante,Sarabande,Air,Menuet,Gigue,でフランス組曲2番はワンセット。サラバンド以下は今日のところは省略。イギリス組曲になると(組み方の内容はセットによってちょっと違う。ポロネーズが入る組み方もあり。)1番最初にプレリュードが付きます。で、それって何?は、これバロック時代のダンス系です。わたし、このフランス組曲2番はきちんとレッスン受けて弾いたことあるので、それはそれは一生懸命記憶たどって受けた稽古思い出したのですが、何より大事なのは舞曲(うふふ、レトロな言い方だわ。つまりはダンス曲のことよ。)は揺らすな。の教えです。この揺する、揺らすというのは(脅迫して金品巻き上げるんじゃない!)テンポルバートするな。ということでテンポルバートとは演奏者の裁量で拍打ちをテキトーにして良い。ということです。それはダンス系としては当然のことで、プレーヤーの独断でテンポが速くなったり遅くなったりすれば踊ってる方はひっくりこける可能性大です。
わたしがもってる楽譜は年代もののペーター版で原典版に限りなく近く、強弱記号はほとんどなし。なんでないかというと、バッハの怠慢じゃなく、この時代は今のピアノの原型の更に試作品がやっと登場したころで、チェンバロとかハープシコードとか言われる楽器で演奏していて、そもそも楽器の名前がいろいろあるのは今、ヤマハエレクトーンが有名だけれど、電気オルガンが商品名で呼ばれる如く、まぁちょっと違うか知れないけれど、この手の楽器の統一規格が無かったらしいのです。統一規格があったかどうかも怪しく、更にはこれらのバロック鍵盤楽器はろくに強弱もつけられないくらい軟弱で、たぶん鍵盤の数も大昔の小学校に置いてあった足踏みオルガンくらいしか無かったと思われ、あの強固でバカでかく大音響でマンション住人の物議の種撒き散らしてる88鍵統一規格のピアノが現在とほぼ同じものになったのはずうっーーと後のことです。
それじゃあバッハなんて簡単なの?というと、それが残念ながら平均律の4声、5声のフーガなんぞは無茶苦茶難しいです。これを1声体ずつ練習しろたって、その声部見極めて1声ずつ弾くだけだって大作業、そしてそれをすべて横流れ(というのか?)感じて弾け、、と言われてもね〜。わたしは平均律まで進んだ生徒みたことなく、みんなインベンションの2声どまりだったのですが、全くピアノの先生辞めてて良かったと思うのは、自分が弾くのだって半端だった平均律のフーガ教えなきゃならないような場面にはもう絶対遭遇しなくて済む、ことです!!ですからやはり音大の先生は偉大です。そりゃ、所詮はお嬢さん大学。の私立の音大、怠惰な学生とて存在はしますが、狐のように目を吊り上げて平均律を日々5時間も練習してくる勉強熱心な学生こそしっかり指導するのですから。間違っても、あんた1日中ピアノにしがみついてこんな辛気臭い曲稽古してて楽しい?なんて言うわけない!!!
今回残念ながら中途までしか行きつけなかったフランス組曲2番ハ短調ですが、わたし的にはちゃんとジーグまで弾けるようにして、出来れば暗譜してしまいたいものです。バロック時代というか、つまりバロックっていうのは歪んだ真珠という意味合いなそうで、この時代急速に音楽も装飾的に華やかになったためつけられた様式ですので、いくらその後大発展とげたピアノ音楽知ってるとは言えやはり辛気臭いなどと失礼なことを言ってはいけません。この時代にはさぞや先端を行くダンス曲だったに違いないのです。そしてその時代の波をくぐり抜けて現代まだ脈々と演奏され続けた名曲です。
ほんとにまん丸じゃない、楕円、凹み、出っ張りのある真珠バロック玉っていいますが、実はわたしバロック玉の70センチのネックレスを所有しております。高かったでしょう?って、そんなことは知りません。これは母からの遺品で全くもってあの年代の日本女性には珍しく、わたしの母はバロック真珠が大好きだったのです。例のカネコイサオさんのドレスにも良く合うのでバロック音楽にバロック真珠よく似合う。ってノリで首にぶら下げて行きたかったのですが、雨降ってたので断念。このネックレス、べこべこの真珠ってなんか出来そこないみたいで変じゃない?と、思わないでもありませんが、まん丸ピンクの玉がずらりと並んでるより趣きあるようにも見えてくる。(要は好みの問題です。)
そして家に帰ってきたら、わたしがバロック時代のダンス系演奏してるその時に体育会系卒業して歌の稽古に励んでる息子がダンス曲制作中だったと。この日の出来はまあ、良くはありませんでしたが7年のブランクの後じゃああれくらいかな。というところ。やあっとピアノ練習出来るかと思ったら今度は子供にピアノ取られるという不測の事態がやってきた!
(2009年2月2日)
香水瓶とくちなし柄のドレスとフランス組曲2番
