ピアノを習い始めるのはいつだってかまわないのですが、それでも1番いいのは6歳前後というのは、これは説明するまでもなく就学年齢が学び始めるには最も効率よく勉強できるからです。音楽の勉強も管楽器や声楽のように心肺機能がある程度発達するまで待った方が良いものもありますが、ピアノは習得するのに膨大な時間がかかるのです。この年齢のなんといっても1番大きなメリットは毎日の練習時間の確保がしやすいことです。今時の子供がいくら忙しいといっても通勤時間だけで3時間もかかる忙しいお勤め持ってる人や、よちよち歩きの子と赤ちゃんの年子の子供のいる核家族のお母さんみたいに忙しいはずはありません。
それじゃ6歳前後から始めるのが1番上手になるかというとこれまたなんとも言えないのですが、、、。言えないのですがわたしは音楽教室主宰してると言っても今じゃ限りなく無職に近いのですが、だからこそ本音言っちゃいますとこれくらいの年齢が1番扱い易いのです。本音言うついでにも1つの本音言えばわたしは子供って好きじゃありません。就学以前くらいの子供というのははっきり言って嫌いです。赤ちゃんについてはわたしは原則的に自分の赤ん坊以外に興味持ったことありません。
なんでそんな本音までここでばらしちゃうかって言うと、つまりはわたしは小さい子が好きで可愛いから6歳くらいの子が1番いいと思うわけじゃぜーんぜんないんです。わたしの子供に対する嗜好からすれば小学校も高学年くらいのマトモに話が出来てからだも成体に近いくらいの子の方が好きなことは好きなのです。
そのわたしからして6歳前後が1番いいというのは相当生意気なキャラの子でも相手が大人で教えられるくらいピアノの出来る人のとこだと素直に恐れ入って?!わたしの言うことを信じて聞いてくれるのです。
これが12歳前後になるとそろそろ世の中のことも分かり始めてピアノの先生がそうはエラクもないことまで?!!認識してたりしてて、、、。その上もうからだもでかくなってとりわけ女の子だと子供というより若い女性になり始めています。社会的にも精神的にもまだ子供だけれどからだはほぼ大人という1番情緒的に不安定な思春期に突入しているのです。なんでこれくらいの子教えるのが難しいかというと12歳の初心者の生徒が練習してこないからと言って6歳の子と一緒にやるようなカードの音符読みやタンバリンや鈴を使ったリトミックみたいな子供じみたレッスンするのにはもう大人だし大人として相手しようとしてもやっぱりまだ子供というややこしい年頃なのです。
結果から言うと12歳前後の生徒の初心者というのは個人差がとても大きいのです。ピアノが習いたくて上手に早く弾けるようになりたいから、つまり本人がやる気があって始める場合はかえって小さい子よりも長足の進歩とげてくれるのです。本人にやる気さえあればこれくらいの年齢になれば体力も集中力もあって小さい子には長々と説明しなければならないような抽象的な論理も簡単に理解してくれます。目的意識さえしっかりしていれば12歳前後というのは小さい子よりも短期間に上達してくれるのです。
ただこれが本人に明確な目的意識がない場合は子供なのに大人の部分が出来てきてるこの年齢はやっかいなのです。まず自分よりはるかに小さい子供より下手なんだ。という意識が発育途上の彼女(もしくは彼)の自我を著しく傷つけてしまいます。大した問題じゃないでしょ。というのはいい中年になって傷つく自我のカドが磨り減ってきてしまった者のご意見で12歳の少女(もしくは少年)にとってもう大人の自分より小さな子供にすぎない7,8歳の子が生意気にも難しい曲を弾いてたりするのは許されざる由々しき事態なのです。そんなのがんばりゃ1,2年で取り戻せるよ。というのも磨耗の始まった精神からのアプローチで中年からすりゃ1、2年というのはあぁーーっという間に過ぎる短い時間でもまだこの年頃のものにすれば劇的変動の起こりうる年月なのです。
12歳初心者はまずはこの問題克服からかからねばならないのです。これも個人差があってなんつーことなくクリアする子もいるのですが、次の課題は果たしてピアノの稽古というものが本当に将来明るい希望をもたらしてくれるものなのか?という疑問。この問題の解を得るまではピアノの練習につきもののあの下らぬ反復練習をとてもする気にはなれぬ。と少女(もしくは少年)は思い悩むのです。
これ以上問題提起すると大論文になりかねないのでこのへんで止めますが、子供といっても6歳と12歳ではまるきり別物の子供ならしいのです。人間というのは6歳から12歳でこれだけ進歩するとも言えるのです。
やっかいな自我が発達してくる以前の年頃に始めちゃえば1番面倒がなくていい。ということなんでしょうがピアノというのは弾けなければ弾けないで日常的にも社会的にも困るわけでもないのでいろんな事情からいろんな年齢で始めるのはしかたないことなのです。
6歳が1番いいというのもたぶん教える側の意見で、ピアノというのは必ず努力は報われるのです。だからもう小学校高学年だからウチの子は上手にならないのでは?という心配はするには及びません。