バーレーン〜サウジアラビアの旅
アンティーク店のおやじと 内務省(日本人建築家が設計) 司法省(ここで斬首刑となった人数は計り知れない)
250年前の古都 誰もいない 静寂があるだけ
ただ時が過ぎていく 繁華街 街行く人々
夜遅くまで賑わう 郊外の油井へ行く途中
バーレーン〜サウジアラビア

バーレーン国際空港に着いたのは夜で、やはり中東の蒸し暑さが体を襲った。バーレーンなどという国は馴染みがなく、漠然とエマージング国と思っていた。同国は海に面しているためとにかく蒸し暑く、不快指数(湿度?)は90%にまで上がるという。気温自体は35度程度であり、さほど暑くはないのに・・・最近の劣悪な東京と環境が似ている。
空港ではバーレーン駐在員事務所の所長が迎えに来てくれており、ほっとした。やはり同じ会社の人間が現地にいる国への出張は緊張感が乏しい。
バーレーンの首都というか中心地Manamaにつき、宿泊地であるインターコンチでチェックイン。とにかく豪華で、所長の気遣いでスイートルームだった。いつも一人旅で思うのは、ビジネスクラスで美味しいシャンパン、美味しい料理、美味しいサービスを受け、高級ホテルに泊まり、ベンツのハイヤーで回っても、やはり一人は寂しいものである。でも、各国のトップバンクを訪問し、その国のレベルの高い人間と面談するのは自分自身にも大きなプラスとなっている。

ホテルから出て所長と一緒に日本料理屋へ。だるま?(それはヨハネスブルグの寿司屋だった。。汗)名前は忘れたが、まあまあおいしい店だった。ロンドンよりはよっぽど美味しい。
バーレーンは中東といっても先進的な街であり、綺麗なビルがあつまっており、エメラルドグリーンの海に面して、それは綺麗な街である。ちなみに中東はドバイが一番の都会で、それは他の先進国に負けない規模を有している。夜景もきれいだった。中東ビジネスでは外資はドバイとバーレーンに現法、事務所を構えることが多い。日本の商社、銀行もここに集まっている。日本人では想像できないような金持ちがたくさんいるのである。

たっぷり飲んで、酔っ払った後、ホテルへ帰り、すやすやと寝る予定であったが、冷房が効きすぎて風邪気味になってしまった。汗。のどが痛い!ハードな中東の旅の初日に体調を崩すとは・・・

翌日午前中は事務所に顔を出し、運転手と一緒に観光に出かけた。バーレーンで一番最初に石油が出た記念の場所に行った。そこは、周りは砂漠ではなく土漠であり、この世のものとは思えない荒涼とした風景が地平線まで続いていた。いまでもあの光景は心に残っている。
一番石油採掘地からそう遠くないところに、「命の木」と呼ばれる不思議な木がある。周りは荒涼とした土漠で、木は一本も生えていないのに、その木は一本だけ生き生きと育っているのである。そばには野生なのか誰かが飼っているのか、らくだの群れがいた。他には誰もいない。他には何の生物もいない。感動した。なんともいえない感動が自分の心に宿った。ごめんなさい!と謝りながら、笑、自分と大切な人のために葉っぱを頂戴した。

事務所に帰る途中、バーレーンで一番高級なゴルフコースに連れて行ってもらった。自分はゴルフはしません。もっと、おやぢになってからと思っています。笑。周りは砂漠なのにそこだけ水と緑がいっぱいのゴルフコース。。なんか、見てていやになった。中には定期コンペの優勝者の名前が入ったボードがあったが、日本人の名前がたくさんあった。なんか、いやになった。笑。

帰り際、運転手が自分の将来のことを相談してきた。俺に言われてもしょうがないのにと思ったが、話をきいてやった。自分はイラン出身で、うちの会社で15年も運転手をやっているという。今度夏休みをとって15年ぶりに故郷へ帰るという。気の優しい奴だが、気が弱いとも言える。俺の名刺を渡して、困ったことがあればロンドンに連絡をくれ、といってあげた。(本当に連絡をくれても何もしてあげられないのだが・・・)

Manamaに戻り、これまた高級なHotel Meridianのイタリアンレストランでランチをとる。ここはプライベートビーチがあり、外国人駐在員はここで家族と遊ぶらしい。他のビーチはイスラム教の影響もあり、女性が肌を出せないので、殆ど海水浴者はいない。バーレーンはかなりイスラム教の色合いが薄く、自由な国であるのに、やはり女性は肌や顔を隠している。最も戒律の厳しいサウジアラビアはいったいどんなことになっているのだろうと不安になりながら、美味しいワインとパスタを食した。
お隣サウジから超金持ちの若者が毎週、酒と女を買うためにフェラーリやランボルギーニに乗ってバーレーンにくるらしい。

サウジアラビアは観光では入国できない極めてベールに包まれた国である。入国はとても厳しく、時間もかかるため、所長の勧めで陸路で入国し、国境の空港から首都のリャドへ空路で行く方法をとった。Manamaから車で約1時間かけて国境へ。途中エメラルドグリーンの海にかかる超巨大な橋(全長10キロぐらい?)を渡った。ホント世界は広い、日本でどうのこうのいってるのが馬鹿らしくなってくる。

入国は、運転手が顔見知りのためかとてもスムーズにいった。これならカメラを持ち込んでもOKだった。バーレーンはかなり心に残る風景が多かったのでカメラを持参しなかったのは非常に後悔した。
入国すると、果てしもなく続く土漠の中をさらに1時間突っ走った。エマージングでいつも思うのが車の運転の荒さ。旅行中死ぬのは、多分交通事故でかなあと思ってしまう。。サウジで死ぬのはいやだなあと思いつつ、なんとか空港へ到着。
空港ではさすがにアジア人は珍しく、とっても奇異な目でみんなが見ていく。俺から見ると君らのほうがよっぽど奇異に見える。笑。みんな、男は白装束、女は黒装束、顔だけでなく目まで隠している女性も多い。目まで隠してどうやって歩けるのかと思ったら、目の部分は透けていてなんとか見えるようだ。笑。ホント、全員が同じ格好をしてる、なんか怖くなった。一部スーツを着た白人ビジネスマンがいたがアジア人はホント俺だけだった。。

飛行機に乗ると、事態はもっと深刻だった。今回手違いでエコノミークラスの予約となっており、横10人の狭い席に座らされ、空調が調子悪く、汗だくになった。周りはすべて黒装束と白装束。スーツを着た人間は自分ひとり・・・風邪気味だったせいもあるが、精神的にもぐったりと疲れた。
たった1時間半のフライトだったが、4時間ぐらいかかったような疲れ方だった。

リヤドに着くと、運転手が迎えにきており、一路宿泊先のインターコンチへ。サウジの街はカリフォルニアに似ていて、走っている車もアメ車が多い。金持ちが多い国。
インターコンチの部屋は長期滞在型みたいな部屋で、新しくはないが落ち着ける広い部屋だった。

翌日からサウジのトップバンクを次々と訪問。暑さは半端じゃなく、48度!!!!!脳がとろけそうな状況だった。訪問相手は元ロンドンシティの白人バンカーもいれば、こてこての白装束サウジエリートもいた。はっきり言って、サウジはエマージング国ではなく、日本と対等な国である。日本の金融機関はどうなっているんだ?日本の金融機関はダメだと思う、信用していない、という声も聞かれた。汗。

2日目は日中時間が空いたので、250年前の旧市街に行ってみた。誰もいない、250年前の古都は土でできた街で、45度という暑さの中で太古の静寂を保っていた。灼熱の太陽の下、干乾びた土の街の時間がゆっくり過ぎていく。聞こえる音は自分の足音だけ。俺一人、このまま消えても誰も気付かない。なんで、俺はこんなところにいるんだ?はるか遠いロンドンや東京では人々が希望もしていないのに毎日毎日こすれ合い、自分自身をすり減らしながら年をとり、やがて死んでいく。寂しいからといって、とりあえずの表面的な人との繋がりを求め、人並みの普通の幸せという妥協に安住しながら・・・


3日目は午後からホテルのプールで泳いだ。2時間程度だったが、アラビアの紫外線は殺人的で、あっという間に真っ黒になり、しみまでできてしまった!この綺麗な体に!!!笑。
中東の国はむちゃくちゃ暑いので、お店の営業時間は午前中と夕方からになる。みんな昼は寝て、夜に遊ぶようだ。夜8時ぐらいからお祈りの時間があり、その間はすべてのレストラン、お店が閉店となる。最終日の夜は、東京レストランという日本料理店にいってみた。安くてうまい!なんで、こんなところに日本食屋があるんだろうと驚きながら、満足して帰った。日本の商社マンたちもいたし、サウジのビジネスマンもいた。鉄板焼き定食(千円ぐらい)をかっこんだ。世界中の日本食(特にすし)を食べるというのも最近のテーマとして定着しているが、砂漠のど真ん中ではすしはやめといた。笑。

俺は、最近エマージングに行くと、アンティークショップを探し、気に入ったものを買うようになった。日本に帰ったら、何でも鑑定団に出てみようか?笑。ここ、サウジの戦利品は紀元前2世紀古代ローマ時代のガラスのつぼ!GBP200だから、日本円で4万円程度。ホント、俺はアホだ!笑。まあ、サウジなんて2度とこれないし、日本人でこれる人なんてそうそういないし、店のおやじとかなり親しくなったのもあるし、まあ、いいかっつうことで買っちゃいました。笑。

一生の記憶にどろどろと残る(笑)サウジの旅も終わり、夜中1時のフライトでスイス経由でロンドンへ翌朝帰国。ふー疲れた。。。
途中、面白い話があるんだけど、スイスエアーに乗ったら、周りに結構黒装束の女性がいた。朝目が覚めると、トイレから出てくる女性がむちゃくちゃ美人が多く、あんな綺麗な女性が乗ってたかなあと思いつつ、後ろを振り返ると、さっきまで黒装束の気味の悪い女性の席にその綺麗な女性達が座っている。スイス在住のアラブの金持ちの綺麗な女性であった。。。笑。すんごい世界です。汗。

ふう。なんか、ホントに個人の記録っていうか日記のノリだなあ。。。汗。まあ、いいか。自分の記録と友人知人への報告だかんね。笑