Straylight Lab.         
 迷光の間:シアターシステム
 ホームシアターという言葉がある。
 プロジェクターやサラウンド音響システムで家庭内に映画館のミニチュアをつくり、映画やスポーツ中継を楽しもうという道楽の総称である。この部屋の映像・音響設備はまさに世間でいうところのホームシアターのそれなのだが、目的意識が少々偏っている。箱庭的な個室空間を装置的に切り替えて遊ぶところに楽しみの重心があるのであって、映画等の作品観賞はあくまで副次的なのなのである。かけるソフトも、空間切り替え効果の高いポリゴン系のテレビゲームが多い。
 個々のサイトの内容よりもサイト間をクリックで飛び回るネットサーフィン体験の方に面白さを見出すのと、あるいは似ているかもしれない。
 スクリーン+ミラー
 コンポーネント+プロジェクター
 スピーカー
 アクセサリー
平面透視図室内の配置
部屋は洋室の6畳間。一戸建ての2階。恵まれている点があるとすれば、寝室を兼ねていないことと、少々音を出しても近所迷惑にならない位置に面しているということ。しかし、パソコン、キーボード、製図台の残骸など、場所をとるものがひしめいており、スペースファクターは決してよいとは言えない。特にスピーカーはかなり無理な配置になってしまっている。
だが同時に、機器に取り囲まれたコックピット感覚を楽しむには実に最適な広さ。目指すところは家庭的なホームシアターというよりは、意のままにスイッチングできる装置的空間の可能性にあるのだから、むしろ好条件といえなくもない。
スクリーンの大きさについて
 同じ100インチでも、20畳の部屋で見るのと6畳の部屋で見るのとではまるで違う。20畳だと、あくまで部屋の中に画面があるという感じである。いってみれば、大きなテレビがあるようなものである。ところが6畳間に100インチを入れると一つの壁がほとんどまるごと映像になるため、部屋の空間が「抜ける」のである。特に4:3のソースの場合はこの効果が著しく、室内と映像の関係が完全に逆転する。
 小空間でのプロジェクションの、独特の面白さである。

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