 上映時
 普段の状態
 掛け鏡にもなる
 表面反射鏡図解
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可動式表面反射鏡:(鏡-特注、機構-自作)
うちのプロジェクター(L10000)は液晶式プロジェクターの中では平均的といえる焦点距離で設計されており、一般的な6畳間だと長辺方向ギリギリを使っても4:3の80インチが精一杯である。しかし、より大きなスクリーンを張ることさえできれば、投射距離の空間的制約は鏡を使うことによって手軽に克服できてしまうのである。
実は将来的な引っ越しなどを見越してスクリーンこそ100インチのものを購入したものの、当初は鏡による画質劣化を恐れて素直に80インチ投影にしていた。ところが思い切ってやってみると問題は何もないどころか20インチアップの迫力は大変なもので、最初からこうしていれば良かったと後悔したほど。考えてみれば、プロジェクターの内部でも光線は幾度も鏡やプリズムによって折り畳まれているわけだから、それがプロジェクターの外でもう一回追加されるだけのことなのである。
表面反射鏡というのはガラス基盤の裏側ではなく表側に金属膜を蒸着させたり、あるいは単純に金属板の表面を磨き上げてつくられるタイプの鏡で、反射望遠鏡などに用いられる。プロジェクターの中の鏡もこのタイプ。普通の鏡だとどうしても金属膜だけでなくガラスの表面でも光が反射し、ガラスの厚さ分ずれた乱視状の反射像になってしまう。鏡の表面に指を突き立て、その指先の反射像をよく見るとこのブレがよくわかる。プロジェクターの映像では、当然この微妙なゴーストが拡大されてしまい、コントラストも若干低下する(ただし事前に実験してみたところ、映画ソースだと実はほとんどわからない。問題はカリカリにシャープなVGA信号のドリームキャストで、エッジが眼に見えて二重写しになってしまう)。
こうした劣化を一掃するため、620mm×420mmのアルミ表面鏡を特注した。6畳で4:3の100インチ投影を可能にする大きさである。5万円以上するなら諦めようと思っていたが、10社ほどから見積もりをとったところ、反射率90%の比較的上質なものを3万5千円でつくってくれるところがあったため、発注※1(その後、3万円でつくってくれる業者も発見したのだが※2)。
結果は絶大。劣化を全く感じさせないどころか、かえってコントラストが上がったのではないかと思うくらいの映像で80インチが100インチになったのだから、様々な工夫・工作の中でもこれがずば抜けてコストパフォーマンスが高かった。
なお、上映時以外は邪魔で、何よりドアの開閉にぶちあたってしまうため、ヒンジ機構をフレームに設けて普段は壁面にたたむようにしている。インテリアとして、壁に掛けた普通の鏡のごとく鏡面を表側にしてたたむこともできるのだが、ヒカリモノがあまり好きではないので写真のように裏を向けている。
※1:ジャパンセル(042-756-4621)
※2:酒井硝子エンジニアリング(03-3647-7422)
ただし後者は反射率を85%以上としている。 |