| 紋章タイルとは・・・
日本で言う家紋のようにスペインでもそれぞれの名字に“紋章”があります。
スペイン人は誰でも2つの名字を持っていて、1番目の名字はお父さんの名字、2番目の名字はお母さんからもらった名字です。つまり、名字を見るとその人が誰と誰の子供か分かるようになっており、両親からもらった自分の名字をスペイン人はとても誇りに思っています。
また、結婚しても夫婦どちらかの名字に変える必要がない国ですので、一生を同じ名字で過ごします。自分の名字により一層の愛着があるのも当然でしょう。

60x45cm クエルダセカタイル
|
そしてスペインには、この“紋章”をスペインタイルに描いて飾る習慣があります。
画像のように鎧の下の盾の中にそれぞれの名字の紋章を描き、名字とその起源や意味を記して夫婦2人の紋章を並べて飾ります。この“紋章タイル”は結婚記念日などに子供達が両親にプレゼントしたり、結婚の記念に作ったり・・自分の名字や血統に誇りを持つスペイン人ならではの贈り物と言えるでしょう。
例えば、私の夫「SENDRA(センドラ) 」の名字の起源は・・・
カタルーニャ地方(バルセロナを中心としたスペイン北東部)発祥の名字で13世紀ごろバレンシア地方に伝わってきたと思われる。西暦1286年にペレ・センドラ(Pere
Sendra)と言う人物がバレンシアで王室主催の舞踏会を開いたことが始まりで、その後この名字がバレンシア地方や周辺の土地に広がリ始めた。特にバレンシアの町ではセンドラの名字は町長関係者に多く常に重要な位置を占めていたと思われる。
ちなみに、センドラの紋章は「緑の地に金色の樽を縦に2つ配置する」紋章です。(以下の「水彩タイル」ご参照)
しかし最近ではこの古き良き伝統である紋章タイルを作るタイル職人が減ってきたのが現状です。
私は日本人ではありますがこのスペイン人の「自分のルーツを大切に思う心」に共感して、そして伝統タイルがこのまま失われてしまわないようにこの紋章タイルの注文制作を始めました。昔からある伝統的なスタイルを受け継いだものから、技法を変えて現代風にアレンジしたものなどいくつ
かの種類を販売しております。
紋章タイルの価格
(バレンシア教室にてご注文受付中。ご要望があれば日本でも制作可能。価格はお問い合わせ下さい)
・30x45cm
クエルダセカタイル、水彩タイル、チューブライニングタイル 80ユーロ、ソカラトタイル 90ユーロ
・60x45cm
クエルダセカタイル、水彩タイル、チューブライニングタイル 150ユーロ、ソカラトタイル 160ユーロ
*タイルのみの値段でフレームは別料金。 |

30×45cm
クエルダセカタイル
|

30×45cm
水彩タイル
|

30×45cm
チューブライニングタイル
|

30×45cm
ソカラトタイル
|
紋章タイルを手がけることによって、私もスペイン人の名字の起源について勉強できました。他のヨーロッパの国々と陸続きの国ですので、フランス起源、イタリア起源など他の国が起源のものも多く、また地名にまつわる紋章、地形や職業にまつわる紋章など色々あってとても興味深いのです。注文して頂いたお客さんと一緒になってその起源に感心しています。
|