ソリア 
ソリアへ
サラゴサからバスでソリアへやって来た。バスが途中立ち寄ったタラソナという街には、ムデハル様式の美しいカテドラルと 塔があり、ふとバスを降りたい衝動に駆られるが、我慢。もう少し日程に余裕があれば間違い無く、バスを降りていたところだ。
ソリアのバスターミナルは街から少し離れている。街の中心を目指して歩く。観光案内所がシエスタで閉まっている時間なので 自力でオスタルを探さないといけない。観光案内所の近くにオスタルの看板があったので訪ねてみるが、部屋は無かった。 幸い観光案内所にオスタルリストが貼ってあったので、それを参考にそれほど遠くないオスタルにチェックインした。 一階が若者向けのバルとレストランになっているが、結局一度も客を見たことがなかった。
問題のモンダイ
オスタルに荷物を置き、街を散策する。ソリアで観ておきたかったのは、サン・ファン・デ・ドゥエロ教会。午後の部を再開していた 観光案内所で地図をもらい、教会を目指す。商店街を抜け、狭く古めかしい路地を抜け、しばらくするとドゥエロ川(写真)に出る。 川の向こうは野原だ。マチャードの詩の風景がここにある。思ったより、だいぶ遠かった。教会はドゥエロ川の河畔に建っている ので、あと少しだ、と思ったら、一人のおじさんが声をかけてきた。
「モンダイ。モンダイ。」
ん、何を言っているんだ?よく聞いてみると「オイ・エス・モンダイ」
モンダイ・・・モンダイ・・・あー、マンデイ(Monday)って言ってるのねー。あー、そーか。やっと納得。
このおじさんは「今日は月曜日だからサン・ファン・デ・ドゥエロ教会は閉まっている」ということを教えてくれたのだった。 スペイン人は何でもローマ字読みをするけど、単語だけとか、スペイン語の文章の中に突然、英語の単語をローマ字読みされるの ってホントわかんない。
ということで、教会の見学は翌日になった。来た道を戻るのはかなりツライ。遠い上に帰りは登り坂なのだ。 月曜日は美術館、博物館など施設はお休みのことが多いのは百も承知なんだけど、すっかりそんなことは忘れていた。 それ以前の問題で、今日って月曜日なのかー、という感じ。旅行ボケだね。来た道を戻るのもつまらないので、そのまま城の公園(写真)に寄って行くことにした。城の公園は山の上にあるので、かなりの登り坂。 歩き疲れたけど、ソリアの街やドゥエロ川、野原の眺めは抜群。パラドールはこの公園内にある。こんなところに泊まり たいな、と指を加えて素通りし、公園のベンチで休憩してから街へと降りた。
サン・ファン・デ・ドゥエロ教会、再び
翌朝、風邪を引いていて、体調はとっても悪かった。サン・ファン・デ・ドゥエロ教会への道のりもキツイ。タクシーを利用した 方がいいかな、と思いつつ天気も良いので、再び歩くことにした。
教会の入り口のところには料金表が掲示されている。100pts。どこで払うのかな、と思っているうちに、サン・ファン・デ・ドゥエロ 教会の目玉である回廊(写真)にいきなり出くわした。人は誰もいない。昔は救護院だったらしいが、今では小さな教会と中庭回廊しか残っていない。 回廊も柱とアーチしかないが、明らかにアラブの影響を受けている様式美は必見だ。柱頭の彫刻(写真)はそれぞれ全部異なっていて 見ていて飽きない。つい写真を取りたくなってしまう。現像したらきっと同じような写真がたくさんあるだろう。
脇に建っている教会の建物に入ると、受け付けがあり、そこでお金を払うようになっていた。回廊だけならお金を払わずに見ることが できそうだ。
ソリア散策
サン・ファン・デ・ドゥエロ教会から次はサント・ドミンゴ教会へ行こうと思って歩いていたら、一人の老人が声を掛けて来た。 「マヨール広場へは行ったか?」
「まだ」
「近くだから付いて来い」
はーい。あんまり時間がないけど、付いて行ってみよう。ああ、こんな所にあったのね、という所にマヨール広場があった。 おじいさんが、「あの建物は・・・」などと説明してくれる。一通り説明が終わると、「あっちには市場があるから、レモンでも オレンジでも好きなものを買いなされ」と言い残して、満足げに去って行った。それから市場の脇を抜け、サント・ドミンゴ教会へ。この教会はファサード部分の彫刻が本当に美しい。外観もロマネスクだけど、 中に入るとさらに、ロマネスクぽい雰囲気が漂っている。
すぐ近くにはマチャードが教鞭を取っていた学校(写真)がある。学校の脇にはマチャードの頭部の像が置かれている。 が、かわいそうに、右目は緑の涙を流している。誰かがペンキでいたずらしたのだろうか。
ソリアの街は見ていて飽きない。もっと歩き回ればいろんな発見があるんじゃないか、と思った。でも、時間が無いので オスタルに戻り、荷物を持ってバスターミナルへと向かった。次にどこへ行くかはまだ決めてなかったけど。