ロンダ 

ロンダ滞在 1993年11月24日〜26日

ロンダ最高の場所の最低のオスタル

画家との出会い

太古の昔に思いを馳せて洞窟探検・・・気分

*** フォト集(ロンダ) ***
文中からリンクしてある写真は全てフォト集に掲載しています。


ロンダ最高の場所の最低のオスタル


マラガからロンダへバスで向かった。マラガから2時間、夕方6時にはロンダに着く予定だったけれ ども6時にバスの中から見た標識によると、ロンダまではまだ遠く、当分着きそうにはなかった。 日が沈んでどんどん暗くなっていく。ひたすら山道をバスは走っていく。本当の山道。ちょっと 心細い。細い道をいくつもの峠を越えロンダにたどり着いた時にはもう真っ暗だった。
ロンダに着いた。が、方向がよく分からない。適当に歩くとやっぱり迷子になった。道を尋ねて方向 修正。オスタルらしき建物は見当たらない。やっとの思いで見つけたのは地球の歩き方にも載ってい るフォンダ。場所的には新橋からも近くて便利。歩き方にも最高の場所と書かれている。もう他を探す気 力もないのでそこに泊まることにする。・・・が、ボロい、汚い、高い。「夜遅くに着いて疲れてい るから・・・」と自分に言い聞かせる。ベッドもツインではなくてダブル。それも小さいので同行の 友達にも気を使って眠らなければならない。バスとト イレはもちろん部屋にはない。しかも建物の外にある。お湯はぬるい。冬なので寒くて仕方がない。 こんなことなら入らない方がましだ、と思う。
最高の場所と書かれるには、それ以外に長所が無いからだと納得する。今年ここに泊まった友達も「 最低」と言っていた。

画家との出会い


ロンダに着いた次の日の朝、荷物を宿に預けて出掛ける。先ずは朝食 を!と思い、銀座通りに出る。通りから少しは行った所のチューロス屋に入る。出て来たチューロス はとぐろを巻いていて量がとてつもなく多い。全部食べることはあきらめて店を出る。 再び銀座通りに出ると後ろから「あれっ。日本人?」と声をかけられた。ロンダ在住の画家春田先生 と浜松から絵を描きに来ているN氏。N氏はスケッチに出掛けようと急いでいるらしく私達に名刺を 渡し、「春田先生について行ってアトリエを見せてもらうといいよ。良い人だから」と無責任にも言 い残して足早に去っていった。こうして私達は春田先生のアトリエにお邪魔することになった。 春田先生の住居兼アトリエは私達の泊まっていたフォンダのすぐ近くで、闘牛場と新橋の中間くらい のところにあった。二階のアトリエ(写真)に通される。当たり 前だけれどもたくさんの絵、完成しているものも有れば、描きかけのものもあって、無造作に置かれている。 春田先生にミカンと雑誌のコピーを渡される。コピーには春田先生の経歴が書かれていて、N氏はこの記事を 見て春田先生を訪れて来たらしい。その経歴を読むうちになんてスゴイ人の所に来てしまったのだろう・・・ と図々しさを痛感する。
一緒に旅行していたKが部屋に置かれていた一枚の水彩画を気に入ってしまって、どれだけ気に入っ たかをアピールするが春田先生は心が揺らぎながらも結局くれなかった。油は日本で売り、水彩はス ペインで売るのだという。
話をしているうちに、春田先生の作品を実は私は日本で見ていたことを知った。名古屋の八事の結婚 式場に飾られている絵画は全てスペインを描いたものであったので印象深く、その絵に書かれたサイ ン、「Miki」と「Tamayo」というのも覚えていた。その「Miki」というのが春田先生だった。あまり の偶然に思わず感動。ちなみに「Tamayo」さんというのはあの東郷青児氏の娘さんで春田先生の親しい友 人だそうだ。
結局、私たちはこの春田先生に他のオスタルを紹介してもらい、さっさとロンダ初日に泊まったフォンダを 引き払ってしまった。

太古の昔に思いを馳せて洞窟探検・・・気分


ロンダの近くに太古の昔の壁画のある洞窟があることをガイドブックで知り、どうしても行きたくなった。 しかし、そこに行くにはベナオハンという近くの村まで電車で行き、その後は7キロ程歩かないといけないらしい。 そこで、ロンダに絵を描きに来ているN氏(車を持っている・・・)をさそうことにした。壁画があると聞いて、 画家の血が騒ぐのかすぐにOKが出て、二人で行くことになった。これで歩かないですむ。ラッキー。
翌日、さっそくピレタの洞窟(これが洞窟の名)に向かった。
洞窟に入り口は岩山の中に隠れていて、一見するとこんなところに洞窟があるとは思えない。看板にしたがって 岩山を登と、鉄格子で閉ざされた洞窟の入り口があった。(写真)そとに 番人らしきおじさんがいて、他にも何人かの 若い男の子が待っている。25人集まると中に入れるらしいが、いっこうに集まる気配がないので、一時間ほど 待ったら中に入れてもらえた。総勢10人程度で洞窟探検(?)が始まる。
ガイドはおじさんだった。中にはもちろん電気なんてない。入り口には机があって絵葉書なんかも売っている。 おじさんが一つカンテラを持ち、一つを男の子に、もう一つを私が受け取ってしまった。思っていたより重くて 後悔する。途中で、ギブアップしてN氏に渡すと、N氏は要領よく別の男の子に渡してしまった。
洞窟内はかなり広い。気温は15度くらいで一年を通してあまり変化しないらしい。入り口付近は水っぽさ がなく、奥へ行けば行くほど上から水が落ちてきて足元も滑りやすい。中の池にはコインが投げ込まれている。 人間することは一緒なのかな、と思ってみたりする。洞窟内は登ったり、下ったり起伏がある。天井もとてつもなく 高いかと思えば、頭をぶつけそうになったり。
かなり奥に入ったところで魚の壁画が現れた。昔の人が描いたのね、と思うと感慨深い。そこのあたりが終点で あとはひたすら来た道を戻る。出てくるまでに一時間ほどかかっただろうか。中の雰囲気は抜群に良い。中に 電気の明かりが無いのも良いし、何よりもおじさんの説明が面白い。スペイン語があまりわからなくても そう感じた。私達には時々英語で説明してくれたけれど、やっぱり分からなかった。もっとスペイン語が できれば・・・と心から思った。
外に出たら、入ったときと同じ青空が広がっていた。

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