アビラ
アビラ滞在 1993年12月9日
サンティアゴからマドリッドに夜行列車で戻ることにした。駅に切符を買いに行ったときにその列車が
アビラに停車することを知って、急きょ行き先をアビラに変更した。サンティアゴからアビラまでの
夜行列車のリテラ(クシェット)を予約する。
夜、行く場所がなくて、早めに駅に行き、ベンチで時間をつぶすことにする。隣に居合わせた老夫婦がいい人たちで
トイレに行ったり、バルへお水を買いに行ったりする間、荷物を見ていてくれた。その夫婦はマドリッドに
もどるところで、寝台は高いので、普通車で帰るらしい。
初めての夜行列車、初めての寝台。どんなものかちょっとワクワクしながら、列車に乗り込む。わたしの
ベッドは一番上だった。同室の女の子が無愛想ながらも不慣れな私にいろいろと英語で説明してくれた。
車掌さんがまわってきて、切符を持っていってしまうこともこの女の子が教えてくれた。そうでなければ、
切符が手元になくて不安だったと思う。列車が走り出すと,走音が意外とうるさかったけれど、疲れと、
アビラの到着も朝早いので、眠ることにした。
アビラが近づくと、さっきの車掌さんが切符を持って起こしに来てくれた。切符を持っていってしまう
のはこのためだったのか、とちょっと納得した。
アビラに着いたとき、外はまだ真っ暗だった。地図も何もないので、明るくなるまで駅で時間をつぶす
ことにする。駅はだだっ広く、気温もかなり低く、めちゃくちゃ寒かった。はやく明るくなーれ・・・
と思いながら、ベンチで丸まって夜明けをひたすら待った。
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