日本語で読めるスペイン文学作品一覧

● 作者不詳
エル・シードの歌 長南実訳 岩波文庫 1998
謀略によって追放の刑を受けた、エル・シードは、妻と娘たちを修道院に残し、騎士の一団を従えて出国 する。だが、国王への忠誠は変わることなく、歴戦の末、モーロ王国の大都を攻略し、最高の栄誉を獲得した。レコンキスタ 期の史実をもとに伝説的英雄を描いたスペイン文学最古の武勲詩は、当時の人びとの姿を直截的に活写する。
ラサリージョ・デ・トルメスの生涯 会田由訳 岩波文庫 1941
少年ラサーロが、悪知恵にたけた盲人や欲深坊主、貧乏なくせに気位は高い従士やいんちき免罪符売りと、 次々に主人をわたり歩いてなめるさんざんな苦労の数々。16世紀当時のスペインの社会や下層民の生活が風刺鋭く、簡潔な 描写で赤裸々に写しだされてゆく。ピカレスク小説をヨーロッパに流行させるさきがけとなった傑作。

● セルバンテス (1547-1616)
ドン・キホーテ (全四冊) 会田由訳 ちくま文庫 1987
スペインの片田舎の紳士が、騎士道小説の読みすぎで妄想に取り憑かれ、「世の不正を正すため」 従者を引きつれ、遍歴の騎士となって旅に出る。狂気と正気の衝突、夢想へ向かっての猪突猛進、溌剌とした純愛-- 世界文学に永遠の生命をもって登場した長編小説を全4冊で贈る決定版。
ドン・キホーテ (全六冊) 牛島信明訳 岩波文庫 2001
ペルシーレス (全二冊) 荻内勝之訳 ちくま文庫 1994
そのあまりもの幻想性、奇想性の故に、文学史の闇の中に置きざりにされてきたセルバンテス絶筆の 大著の完全文庫化!蛮族、海賊、魔女が跳梁跋扈する極北の氷海から聖地ローマへ、来歴の謎を秘める世にも美しい兄妹の 大巡礼の旅が始まる。
セルバンテス短編集 牛島信明訳 岩波文庫 1988
ラ・ガラテア/パルナソ山への旅 本田誠二訳 行路社 1999

● ルイス・デ・ゴンゴラ (1561-1627)
孤独 吉田彩子訳 筑摩書房 1999
スペインの片田舎の紳士が、騎士道小説の読みすぎで妄想に取り憑かれ、「世の不正を正すため」 従者を引きつれ、遍歴の騎士となって旅に出る。狂気と正気の衝突、夢想へ向かっての猪突猛進、溌剌とした純愛-- 世界文学に永遠の生命をもって登場した長編小説を全4冊で贈る決定版。

● ルイス・デ・アラルコン (1580-1639)
疑わしい真実 会田由訳 筑摩書房 1975
(『古典劇集』筑摩世界文学大系18所収)

● カルデロン・デ・ラ・バルカ (1600-1681)
驚異の魔術師ほか一篇 佐竹謙一訳 平凡社ライプラリー 1997
人の世は夢 サラメアの村長 高橋正武訳 岩波文庫 1978

● モラティン (1760-1828)
娘たちの「はい」 会田由訳 岩波文庫

● フェルナン・カバリェロ (1796-1877)
裁くものは 佐久間正訳 国土社 1990
かもめ 浅沼澄訳 西和リブロス 1990

● ホセ・ソリーリャ (1817-1893)
ドン・フアン・テノーリオ 高橋正武訳 岩波文庫

● バレーラ (1824-1905)
パピータ・ヒメネス 吉田彩子訳 主婦の友社 1978
(『キリスト教文学の世界18』所収)

● ホセ・エチェガライ (1832-1916)
恐ろしき媒 永田寛定訳 岩波文庫

● アラルコン (1833-1891)
三角帽子 他二篇 会田由訳 岩波文庫 1939
表題作は「スペイン短篇の王者」と称えられ、アラルコンの名を高めた傑作。ファーリャ作曲の同名バレエ 音楽の原作としても知られる。

● ベッケル (1836-1870)
緑の瞳・月影他十二篇 高橋正武訳 岩波文庫 1979
白鹿 高橋正武訳 大学書林 1955
抒情小曲集 荒井正道訳 平凡社 1960
(『世界名詩集大成』所収)
スペイン伝奇作品集 神代修編 創土社 1977
赤い手の王 日比野和幸/野々山真輝帆訳 彩流社 1995
スペイン伝説集 山田真史訳 彩流社 2002

● ベニート・ペレス・ガルドス (1843-1920)
トラファルガル 高橋早代/大島正訳 朝日出版社 1975
マリアネラ 阿部孝次訳 彩流社 1993
「君はぼくのアメリカだ」若者は言った・・・。カンタブリア地方の美しい自然の中で繰り広げられる、 少女マリアネラと盲目の若者パブロの愛の幻を抒情豊かに描く。
フォルトゥナータとハシンタ<二人の妻>の物語 浅沼澄訳 水声社 1997
移り気な豪商の御曹司に弄ばれる、その妻と下層階級の愛人。二人の女の悲劇/喜劇を通して、生き生きと描写される十九世紀 マドリッド民衆の姿。バルザック、ディケンズ、トルストイらの作品にも匹敵するリアリズム文学の傑作であり、《世界文学の 一記念碑》と称される、スペイン文学を代表する長編小説。

● ミゲル・デ・ウナムーノ (1864-1936)
ウナムーノ著作集 全5巻 佐々木孝ほか訳 法政大学出版局 1972-1975

● ラモン・デル・バリェ=インクラン (1866-1936)
春のソナタ 吉田彩子訳 西和書林
夏のソナタ 吉田彩子訳 西和書林
秋のソナタ 吉田彩子訳 西和書林
冬のソナタ 吉田彩子訳 西和書林

● ベナベンテ (1866-1954)
作り上げた利害 永田寛定訳 岩波文庫

● ブラスコ・イバーニェス (1867-1928)
血と砂 永田寛定訳 岩波文庫 1939
紺碧の空、灼熱の太陽、闘牛場にこだまする歓声。セビーリャを舞台に繰り広げられる、花形闘牛士 フワン・ガリャルド一代の栄光と破滅。ドラマティックな展開と色鮮やかなスペインの風物描写で人気を博し、伝説 の二枚目スター、ヴァレンチノ主演の作品をはじめ何度も映画化された文豪イバーニェスの代表作。
葦と泥 高橋正武訳 岩波文庫

● アソリン (1873-1967)
小さな哲学者の告白 興津憲作訳 新泉社 1977

● フアン・ラモン・ヒメネス (1881-1958)
プラテーロとぼく 長南実訳 岩波少年文庫
プラテーロとわたし 長南実訳 岩波文庫 2001
ヒメネス詩集 伊藤武好/伊藤百合子訳 弥生書房 1968

● フェデリコ・ガルシーア・ロルカ (1898-1936)
血の婚礼 他二篇 牛島信明訳 岩波文庫 1992
20世紀スペイン最大の詩人・劇作家ガルシーア・ロルカ。表題作に「イェルマ」「ベルナルダ・ アルバの家」を加え、彼の最高傑作とされる三つの戯曲を収めた。アンダルシーアという土地の霊と因習がもたらす 宿命的な業に苦悩しながらも、他ならぬその苦悩によって浄化されている女たちを描いて<悲劇>の情念がいま 甦える。
ジプシー歌集 会田由訳 平凡社ライブラリー 1994
大地のように古く、森の木の切り口のように新鮮な、独特なことばの響きー、<ロマンセ> という抒情風物詩の様式を用い、ジプシーの生活を主題とした、史上、もっともスペインの民衆の心をとらえた といわれる詩集。
ロルカ詩集 小海永二訳 土曜美術社出版販売 1996
ロルカ戯曲全集 (全3巻) 荒井正道ほか訳 沖積舎 1984-1985

● ラモン・センデール (1902-82)
嵐のマドリード 浜田滋郎訳 西和書林 1984

● アレハンドロ・カソーナ (1903-1965)
暁に訪れる女 高橋正武訳 白水社 1984
立ち枯れ/陸に上がった人魚 古家久世・藤野雅子訳 行路社 2002

● カミロ・ホセ・セラ (1916-2001)
蜂の巣 野々山ミナコ訳 白水社 1965
パスクアル・ドゥアルテの家族 有本紀明訳 講談社 1989
ピレネー紀行 日比野和幸/野々山真輝帆訳 彩流社 1993
ラ・アルカリアへの旅 有本紀明訳 講談社 1991
二人の死者のためのマズルカ 有本紀明訳 講談社 1993
アンダルシア紀行 日比野和幸/野々山真輝帆訳 彩流社 1999

● ミゲル・デリーベス (1920-)
灰地に赤の夫人像 喜多延鷹訳 彩流社 1995
父から娘へ・・・。スペインの人気作家が描く愛する妻の生と死。独裁政権末期の騒然として カスティリャを舞台に、抑制された筆致で綴る死の叙事詩。
好色六十路の恋文 喜多延鷹訳 西和書林
大地のように古く、森の木の切り口のように新鮮な、独特なことばの響きー、<ロマンセ> という抒情風物詩の様式を用い、ジプシーの生活を主題とした、史上、もっともスペインの民衆の心をとらえた といわれる詩集。
赤い紙 岩根圀和訳 彩流社 1994
エル・カミーノ 喜多延鷹訳 彩流社 2000
異端者 岩根圀和訳 彩流社 2002

● ハビエル・マリアス (1951-)
白い心臓 有本紀明訳 講談社 2001
現代スペイン文学界の旗手で、世界各国で高い評価を得ているハビエル・マリアスの7番目の著作「El corazo'n tan blanco」の翻訳。マドリード、ハバナ、ニューヨーク、ジュネーブを舞台に繰り広げられるサスペンス調の愛の物語。

● マヌエル・リバス (1957-)
蝶の舌 野谷文昭・熊倉靖子訳 角川書店 2001

■ 選集など
現代スペイン演劇選集 佐竹謙一編訳 水声社 1994
収録作品:『三つの山高帽子』(ミゲール・ミウラ)、『燃ゆる暗闇にて』(アントニオ・ブエロ・バリェホ)、 『猿ぐつわ』(アルフォンソ・サストレ)
内戦に「勝利」したフランコ独裁体制下の検閲の嵐のなかでも、演劇活動がやむことはなかった。これまで本邦にほとんど 紹介されることのなかったこの困難な時代の演劇的抵抗精神のありかたを示す三人の代表的劇作家の代表作計三篇に今世紀 のスペイン演劇を詳細に跡付けた編訳者による「解説」を付した、貴重な現代スペイン演劇アンソロジー。
イワシの埋葬 野々山真輝帆編 彩流社 1996
収録作品:『ファビア・リンデ』(アソリン)、『モーロの洞窟』(ベッケル)、『彼女』(エミリア・バルド・バサン)、 『さよなら<コルデーラ>!』(クラリン)、『咳のデュエット』(クラリン)、『イワシの埋葬』(クラリン)、 『ばら、アイリス、カーネーション』(アソリン)、『蝶と炎』(アソリン)、『最初の奇跡』(アソリン)、『海の叫び』 (ピオ・バロッハ)、『医者の夜』(ピオ・バロッハ)、『レドント』(ミゲル・デ・ウナムーノ)、『その夜』 (エドワルド・サマコイス)、『レストランのドラマ』(ホセ・マリア・サラベリア)、『窓のない家』(ラモン・ダメス・ デ・ラ・セルナ)
スペイン中世・黄金世紀文学選集  国書刊行会
わがシッドの歌 作者不詳 牛島信明・福井千春訳 1994
よき愛の書 ファン・ルイス牛島信明・冨田育子訳1995
ルカノール伯爵 ドン・ファン・マヌエル 牛島信明・上田博人訳 1994
ラ・セレスティーナ フェルナンド・デ・ローハス 杉浦勉訳 1996
模範小説集 セルバンテス 牛島信明訳 1993
ピカレスク小説名作選 ケベード他 牛島信明・竹村文彦訳 1997
「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」(作者不詳)、「ぺてん師ドン・パブロスの生涯」(フランシスコ・デ・ケベード)
バロック演劇名作集 カルデロン他 岩根國和・佐竹謙一訳 1994
「フエンテ・オベフーナ」(ロペ・デ・ベーガ)、「セビーリャの色事師と石の招客」(ティルソ・デ・モリーナ)、「人生は夢(コメディア)」(カルデロン・デ・ラ・バルカ)、「人生は夢(聖体神秘劇)」(カルデロン・デ・ラ・バルカ)、「世界大劇場」(カルデロン・デ・ラ・バルカ)、「当世コメディア新作法 」(ロペ・デ・ベーガ)

 スペイン関係の本 ナオミのスペイン夢紀行