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スペインで最も歴史あるサラマンカ大学に編入したアレックス。スペインの大学には伝統の衣装をまとい、楽器を手にして街を練り歩くトゥナというグループがある。アレックスが親しくなった学生たちもまたトゥナの一員(トゥノ)だった。仲間はみんな勉強はよそに、夜な夜な集まり、飲んだり、おしゃべりをしたり、騒いだりして学生生活を満喫している。そんな中で真面目なアレックスは少し浮いた存在。ある日、サイバーカフェのパソコンで、アレックスは謎の人物「闇の詩人」から殺人予告のメッセージを受け取る。「闇の詩人(トゥノ・ネグロ)」はトゥノの格好をして、スペイン各地の大学に現れ、学生を次々と殺害する伝説の殺人鬼だった。その夜、予告された通り、女子学生が殺害される。そして、アレックスの仲間の一人、エドゥはその容疑者となり拘留されてしまう。「闇の詩人」とアレックスとの接点はインターネット。その晩、「闇の詩人」からアレックスのもとへ送られてきた殺害映像を仲間が解析し、エドゥは無事釈放されるが、その後も次々と学生が殺害されていく。犯人はすぐ近くにいる。「無知は死を招く」と言う、いかにも怪しげな司祭や、サイバーカフェにいた刑事ヴィクター、そして自分の横にいる仲間さえも疑いたくなってしまうような状況の中、アレックスと仲間たちは「闇の詩人」を追う。
舞台はサラマンカ大学。大学構内やカテドラルなどサラマンカの風景が映し出されるので、サラマンカへ行ったことがある人、特に、サラマンカ大学に通っていた人には、ストーリーは別にしてもきっと楽しめると思う。
話の最初の舞台はこちらもまた伝統のあるアルカラ・デ・エナレス大学。ここでは、マリベル・ベルドゥ演じる学生アランチャが「闇の詩人」によって簡単に殺害されてしまう。誰が演じてもよさそうな学生の役をマリベル・ベルドゥが演じているのは正直、驚かされた。特別出演ということなのだけれど、「え!もう殺されちゃうの?」というインパクトはかなりあると思う。
スペイン的要素の濃いキャンパスホラーという意味ではかなり面白い。ただでさえ人気のない大学や聖堂は薄気味悪いもの。歴史ある場所を舞台に、スペインならではのトゥナが重要な役割を演じる。スペイン各地でお目にかかることができるトゥナは、映画の中でも言っているけれど、もともとは貧乏な学生が生活費を稼ぐために歌っていたもので、歴史と伝統がある。街で見かけるトゥナは、おじさん風の人も結構いて、不思議な感じがするのだけど、この映画でも学生のわりには若くない人が多いような・・・。
シルケが演じている主人公のアレックスは、真面目な学生なはずなのに、女たらしのエドゥと簡単に関係を持つ。エドゥを演じているのはホルヘ・サンスで、学生にしてはおっさんだと思うのだけど、本人は楽しんでいるように見えるのは気のせい?相変わらず脱ぎっぷりの立派なシルケの見せ場は、フェレ・マルティネス演じるクールな刑事ヴィクターとの緊張感漂うベッドシーン・・・かな。
結構、細部にもこだわっているようで、個人的に好きなのが、スコーピオンのところに他の学生が試験勉強のための薬を買いに来るシーン。スコーピオンはビデオケースから薬を取り出すのだけれど、そのビデオのタイトルが「獣の日」。そして、それより強力な薬を「トレンテ」のケースに入れているなんて・・・。
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