TODO SOBRE MI MADRE
オール・アバウト・マイ・マザー
オール・アバウト・マイ・マザー1999年 スペイン映画
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル、撮影:アフォンソ・ベアト、音楽:アルベルト・イグレシアス、編集:ホセ・サルセド、美術:アンチョン・ゴメス、製作:エステル・ガルシア、製作総指揮:アグスティン・アルモドバル

出演:セシリア・ロス(マヌエラ)、マリサ・パレデス(ウマ・ロッホ)、ペネロペ・クルス(ロサ)、カンデラ・ペニャ(ニナ)、アントニア・サン・フアン(アグラード)、ロサ・マリア・サルダ(ロサの母親)、フェルナンド・フェルナン・ゴメス(ロサの父親)、トニ・カント(ロラ)、エロイ・アソリン(エステバン)
* sinopsis + comentarios *

 マドリードで臓器移植コーディネーターとして働く38歳のマヌエラ(セシリア・ロス)は、息子エステバンを女手一つで育ててきた。エステバンは小説家志望で母親についての物語を書こうとしていたが、肝心の父親については何も知らされていなかった。エステバン17歳の誕生日、二人で、ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)主演のお芝居『欲望という名の電車』を見に行く。この作品は昔、アマチュア劇団でマヌエラが夫と共演した作品だった。父親のことを話そうと決めていたマヌエラだったが、芝居の後、ウマ・ロッホにサインをもらおうと駆け寄ったエステバンは車に轢かれて死んでしまう。そして、息子の臓器は移植される。
 息子を失い、生甲斐を失ったマヌエラは、エステバンの父親を探すため、18年前まで住んでいたバルセロナへと向かう。バルセロナ郊外、売春をするためにオカマたちが集う"カンポ"で、マヌエラは昔の友人、アグラードを見つける。アグラードは、男だけれど、女装をし、胸にはシリコンを入れ、男の人相手に売春をする娼婦だった。
 マヌエラとアグラードの二人は、仕事を探すため、売春婦の就職の支援をしている修道女ロサ(ペネロペ・クルス)を訪ねる。ロサは自分が妊娠していることをマヌエラに明かし、家に置いてくれ、とお願いする。そこには、ロサと母親との複雑な関係があった。マヌエラはウマ・ロッホの付き人の仕事を得る。ロサがHIVに感染していることを知ったマヌエラはロサと同居することにする。

 冒頭で息子が死んでしまう悲しみを乗り越え、マヌエラの新しい人生が始まる。封印していた過去を探し、未来へと歩み始める。マヌエラのたくましさもさることながら、なんと言っても、輝いているのがオカマのアグラード。アグラード役のアントニア・サン・フアンは、その名前(アントニア)の通り、本当はオンナっていうのもちょっとびっくり!?他にも有名女優がそろっていて、女性を中心にした作品だけに華やかさがある。昔の作品に比べて、毒が抜けて一般受けする作品を作るようになってきたアルモドバルだけれど、「同性愛者の大女優ウマ・ロッホ」「ウマ・ロッホの恋人でヤク中のニナ」「HIVに感染し妊娠中の修道女ロサ」「オカマちゃんのアグラード」etc・・・と登場人物を見ると、やっぱりアルモドバル!独特の洗練された色使いも健在。完成度の高い作品に仕上がっている。


 アカデミー賞の授賞式、プレゼンターとして登場したのが、アルモドバルが育てた(?)スペイン出身のハリウッド・スター、アントニオ・バンデラスとロサ役のペネロペ・クルスだった。これって、発表する前に、受賞作がわかってしまうと思うんだけど・・・。(笑)ペネロペの「ペ〜ドロォ〜!」っていうのが印象的でした。

・ ゴヤ賞(2000):作品賞、監督賞、主演女優賞など7部門
・ アカデミー賞(2000):最優秀外国語映画賞
・ カンヌ国際映画祭(1999):最優秀監督賞
・ ゴールデン・グローブ賞(2000):最優秀外国語映画賞
・ 2000年4月日本劇場公開
・ 2000年12月ビデオ、DVD発売(アミューズソフト販売)
・ シナリオ本『オール・アバウト・マイ・マザー』ペドロ・アルモドバル著、杉山晃訳、現代企画社、2000年4月


 日本で観ましょ♪スペイン映画 ナオミのスペイン夢紀行