TAXI
タクシー
タクシー1996年 スペイン・フランス映画
監督:カルロス・サウラ
脚本:サンティアゴ・タベルネロ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
美術:フアン・ボテージャ
出演:イングリッド・ルビオ(パス)、カルロス・フエンテス(ダニ)、アガタ・リス(レメ)、アンヘルデ・アンドレス・ロペス(父親:ベラスコ)、エウセビオ・ラサロ(カレロ)、フランシスコ・マエストレ(ニーニョ)、マイテ・ブラスコ(マリ)
* sinopsis + comentarios *


 大学受験に失敗したパス(イングリッド・ルビオ)は髪を短く切り、進学を諦め、タクシー・ドライバーの父親ベラスコの仕事を手伝うようになる。ベラスコには、レメ、カレロ、ニーニョという仲の良い仕事仲間がいた。レメは植物人間状態の夫を持つ明るく気さくな女性で、カレロは眼光が鋭い元警察官、ニーニョは元ボクサーで、彼らは仕事中は頻繁に無線で連絡を取り合っていた。ある日、パスはニーニョとカレロの奇妙な会話を聞いてしまう。「"クソ"を拾ったけど始末に失敗した」「腹が減っているなら行こう。"肉"か"魚"か?」実は父親とその仲間たちは、"ファミリア"と称する極右組織の一員で、黒人、麻薬中毒者、同性愛者などのタクシーの客を虐殺していた。"肉""魚""クソ"というのは、犯行を行うときの隠語だった。父親や仲間たちの実体を知らないパスはレメの息子ダニ(カルロス・フエンテス)と親しくなりつきあいはじめる。そしてダニから"魚"はホモ・セクシュアルの意味だということを知らされる。ダニ自身、"ファミリア"の影響を強く受けていた。ある日、カルロにそそのかされ、ダニはモロッコ人居住地区を襲撃する。パスは「現場でタクシーが目撃された」というニュースを聞いて、なにか心にひっかかる。ある日レストランで黒人の物売りに対して激昂するダニを見てパスは別れを決意する。そして、ダニに疑いの目を向け始める。

 マドリードが舞台となっているので、マドリード市内のあちこちの風景が登場する。マドリード・タクシー協会(というのがあるのかどうか知らないけど)この映画に反発しなかったのだろうか?と思ってしまうようなタクシー業界にとってはマイナスイメージの内容。実際にこんなことはあり得ないと思っても、やっぱり、一人でタクシーに乗るのがちょっと恐くなってしまった。


 日本ではフラメンコ作品で有名なカルロス・サウラ監督の、社会派サスペンス。イングリッド・ルビオとカルロス・フエンテスという若い新人二人が主役に抜擢され注目をあびた。イングリッド・ルビオが頭を丸めてしまうのは、かなりショッキングだけど、とても似合っている。丸坊主のおかげで一層顔が小さく見え、華奢な雰囲気があって、脱いだときのプロポーションには驚かされる。もう一人の新人、カルロス・フエンテスはこの映画が2本目の出演。カルロス・フエンテス・・・わたしはどうも生理的に受け付けない。(かっこよいですか?)

第44回サン・セバスティアン国際映画祭(1996):審査員特別賞受賞(イングリッド・ルビオ)
1997年日本劇場公開
1998年4月ビデオ、1999年1月ビデオ[廉価版]発売(日本コロムビア)


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