PASAJES
パサヘス
パサヘス1996年 スペイン映画
監督・脚本:ダニエル・カルパルソロ
撮影:キコ・デ・ラ・リカ
音楽:アルベルト・イグレシアス
製作:アグスティン・アルモドバル
出演:ナイワ・ニムリ(ガビ)、アルフレド・ビリャ(マヌ)、チャロ・ロペス(カルミナ)、イオン・ガベリャ(ブタノ)、カルラ・カルパルソロ(ヘマ)
* sinopsis + comentarios *


 盗みを生活の糧としているガビは、恋人であり仕事のパートナー、ヘマと強盗に入る。そこでガビは「夢に現れる緑のハイヒールを履いている女性が理想なの」と言い、ヘマに別れを切り出す。しかし、逃げる途中ヘマは警官に射殺されてしまう。
 ヘマの兄ブタノはボクシングのチャンピオンを夢見ていた。そんなブタノにマヌは、練習場を作り、チャンピオンにしてやるから一緒に組もう、そしてそれにはお金が必要だから、と危ない話をもちかける。
 彼らの住処にやってきたガビは、ここに泊めて欲しいというが、泊めてはくれなかった。 行き場を失ったガビは偶然、緑のハイヒールを履いた中年女性カルミナに出会う。それが夢の女性だと信じるガビは彼女に積極的にアプローチする。アルコール中毒で、一人暮らしで、失業中のカルミナは最初は躊躇したものの、ガビに手ほどきをうけ、盗みのパートナーとなる。
 カルミナと強盗に入った家でガビは思いがけずその家の人を殺してしまう。一方、マヌとブタノも仕事をしくじる。物事がうまくいかないブタノとマヌは以前のようにガビを誘って一儲けしようと考える。

 ガビには家族がいない。読み書きもできない彼女は12歳のころから盗みをはたらいて、同じような環境で生きるほかの仲間たちと生きてきた。そんな生き方に疑問を感じ、なんとか脱出したいと思うけれど、その方法が見つからない。夢に出てくる緑のハイヒールの女性が自分を救い出してくれるのではないかと信じるようになる。そんな夢物語を聞いて、マヌは「現実を見ろ」と、苛立ちをあらわにする。そしてガビは夢の女性に出会ったとき、信じてきた夢は幻でしかなかったことに気づく。

 ダニエル・カルパルソロとナイワ・ニムリが組んだ2本目の作品。映画の中で見せるナイワ・ニムリのいたずらっぽい表情はファンにはたまらないと思う。ポスターを最初に見たときは、ホラーかと思ったけど、社会から疎外された人々の生き方を描いている。

 かつて、この作品を日本でも公開する話があったと思うのだけど、いつのまにか幻になっていた。日本ではビデオは発売されていないので、なかなか観られる機会はないかもしれない。

 どうでもいいことなのですが・・・、カルミナの家でガビが牛乳の入ったコップを落とすシーン。落ちたコップが、次のカットでは、落ちた場所もコップの向きも全然違う。コップが勝手に動いた?(笑)
 もう一つ、ガビがカルミナに張り倒されて気を失うシーン。倒れたときのガビの顔の向きと左手の位置がいつのまにか変わってる。気を失いながら動いたか?それとも、気を失ったふりをしてて、こっそり動いたか?


日本劇場未公開


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