MORIR ( O NO )
死ぬこと、あるいはそうでないことをめぐって
MORIR ( O NO )2000年 スペイン映画
監督・脚本:ベントゥラ・ポンス
原作:セルヒ・ベルベル
撮影:ヘスス・エスコサ
出演:Llui's Homar(監督)、Ana Azcona(姉)、Francesc Albiol(男性警察官)、Merce' Pons(女性警察官)、Roger Coma(バイク青年)、Carlota Bantula'(娘)、Carmen Eli'as(妻)、Anna Lixaran(老婦人)、Sergi Lopez(殺人犯)、Marc Marti'nez(麻薬中毒者)、Amparo Moreno(看護婦)、Victoria Pen~a(母親)
生と死は紙一重
* sinopsis + comentarios *


 第一部Morir(死ぬ)と第二部No morir(死なない)の二部構成。
【 Morir 】
 モノクロの映像。7つの独立した短篇で構成されている。それぞれの話で登場人物が一人ずつ死ぬ。1)映画監督が新しい映画の構想を妻に話し終えた直後息絶える。2)麻薬中毒の青年が入院を勧める姉の忠告をきかず、麻薬中毒で死亡。3)ノイローゼの母親が生意気な娘に食事をとらせようとし、やけになった娘は食事を喉につまらせて窒息死する。4)足を骨折した男が入院中、胸の痛みを感じナースコールを押そうとするが、手が届かず死亡。5)孤独な老女が寂しさのあまりいたずらに電話をかけまくり、酒と薬に溺れて死ぬ。6)女性警察官がパトロール中に通報を受け、猛スピードで現場に向かう途中、赤信号を無視し、交差点内でバイクの男性をはね、死なせてしまう。7)殺し屋に面と向かって銃口を突きつけられた男性が懸命な命乞いもかなわず射殺される。
【 No morir 】
 カラーの映像。第一部の短篇が逆の順に登場し「一つの物語」につながっていく。男性が殺し屋に対して命乞いをしているシーンから始まるが、説得の仕方の違いで男性は殺されない。最初の男性が死なないことによって、それ以降、誰も死なない。連鎖した運命が次々と一つの物語として展開していく。

 前編では尋常ではない状況下で、次々と壮絶な死が描かれる。様々なパターンを持つ7つの死を見ていると、いつ何時訪れるかわからない死に対して恐怖心を抱かずにはいられない。暗い気持ちで7つめの死を見送った後、本当の物語は始まる。
 後編では、前編でどん底まで落ちた気持ちが、一転する。一つの生によって次々と死が回避されていく。偶然や運命のいたずらを感じずにはいられない。まさに生と死は紙一重。

 監督はカタルーニャで活躍する映画監督の一人。この作品の出演者もカタルーニャ人が多い。おそらく、台詞もカタルーニャ語であっただろうと思う。(わたしが見たものはカスティージャ語の吹き替えられていたけれど)


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