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少女の惨殺遺体が発見される。全身を酸に漬けられ、体には無数の針がささっていた。遺体の損傷は激しく、身元確認が困難なほどだったが、左右の脚の長さが違うという身体的特徴と遺体の近くにあった名前入りのブレスレットから、行方不明になっていたクラウディアの娘アンヘラであると特定された。
それから5年後、クラウディアはすでに夫とは別れ、出版社で忙しく働いていたが、まだ娘の死を受け入れることができずに、楽しかったころの思い出に浸っていた。そんなある日、一本の電話がかかってくる。「ママ。わたし生きているの。迎えに来て」と。そして娘によく似たその声は何かに怯えながら、海辺の保養所にいると告げた。そこは家族で訪れた思い出の場所だった。はたして娘は生きているのだろうか。いてもたってもいられないクラウディアは廃墟となった保養所に足を踏み入れる。そこには無数の天使と娘のものと思われる義足があった。
クラウディアは5年前の事件の担当刑事マセラに協力を求める。マセラは警察を退職していたが、1年前に自身も妻子を失ったという事情からクラウディアに同情し、アンヘラ探しに協力する。マセラは調べるうちに、アンヘラが生きていることを確信し、「悪こそが聖」と悪を崇拝する「ネームレス」というカルト集団が事件にかかわっていることを突き止める。雑誌社で記者として働くキロガも会社に送られてきた1本のビデオテープがきっかけでこの事件に関わることになり、別ルートからネームレスを追跡する。そしてそのアジトを突き止め、踏み込むのだが・・・。
娘は生きているのか。では、誰が何の目的で、娘を殺したように見せかけ、監禁しているのか。最初から最後まで緊張感が漂うサスペンス。
クラウディアとマセラは刑務所で服役中のネームレスの教祖サンティニに面会をする。サンティニはレクター博士そのもの。そしてアンヘラの居場所のヒントを与えられるが、結局直接的なヒントにはならず、ストーリー展開の上ではあまり意味がない。キロガも、クラウディアの元恋人トニーもその存在に意味が感じられない。これは伏線になっているのか?という意味ありげなシーンがいくつかあるのだけど、結局そのままで少し期待はずれ。登場人物が多いのはそれだけ話を混乱させる効果があるのだろうけれど、まとまりも失う。ただ、娘を思う母親の心情は丁寧に描かれていて、不安や戸惑い、そしてピリピリとした緊張感がよく伝わってくる。それが最後の衝撃をより大きなものにしてくれている・・・かも。
2002年7月27日日本劇場公開
2002年9月25日ビデオ、DVD発売(オンリーハーツ)
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