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■ どんな話なのか、何も知らないで、見た方が楽しめる映画だと思います。
1945年、イギリスのジャージー島。グレースは娘アンと息子ニコラスと3人で大きな屋敷に住んでいた。夫のチャールズは一年半前に戦争に行ったきり帰ってこない。アンとニコラスは光アレルギーで、日光を浴びることができないため、子供たちは、厚いカーテンにさえぎられた室内で生活をしている。ある日、突然使用人たちがいなくなってしまった。新聞社に求人の広告を載せようと手紙を出した後、使用人として雇って欲しいという3人がやってきた。グレースは彼女たちを雇うことにする。しかし、求人広告を見てやってきたと思っていた3人は実はそうではなく、以前屋敷で働いていてもう一度ここで働くために飛び込みで屋敷を訪れたことを知る。
3人が屋敷にやってきてからというもの、奇妙な出来事が頻発する。どこからともなく足音や話し声が聞こえたり、ピアノが鳴り出したり...。家を守ることに必死なグレースはその侵入者を探し出そうと懸命になる。
スペインで活躍する若手の映画監督アレハンドロ・アメナバルがハリウッド資本で製作した作品。監督やスタッフの多くはスペイン人だけれど、出演者は違うし、言葉は英語、舞台もイギリスだから、スペイン映画という雰囲気はない。物語の舞台となっている洋館は雰囲気が抜群なのだけれど、実はあれはスペインのサンタンデールにある洋館を使ったという。暗い洋館の中、ランプの光で浮かび上がるニコールの顔はちょっと不気味だけど、美しいとかいいようがない。いろんな映画と比較されているようだけれど、光アレルギーの子供たち、50もあるドアの鍵をいちいち閉めなければならないというグレースの神経質な性格とか、抑圧されている雰囲気がよく描かれていて、結末に向かっての下準備はさすがアメナバル。
映画にはネタというものがあるけれど、この映画は、そのネタの取り扱いは要注意。パンフレットも一部袋とじになっていて、ネタへの配慮がされている。話題性の高い映画なのであちこちでいろんな紹介がされているけれど、やっぱり、何も知らないで見るのが一番楽しめるはず。とんでもなく恐い、という話を聞いていたので、ドキドキだったけれど、わたしは思ったよりも恐くなくて、それよりも・・・。
出たがりのアメナバル監督。今回は、死者の写真の中で、親友マテオ・ヒルと死体となって登場。監督自身、面が割れているから、わからないようにかなりメイクした、と言うように、どれがアメナバル?って感じなのだけど・・・。
第14回東京国際映画祭(2001):特別招待作品として上映
第16回ゴヤ賞(2002):最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀オリジナル脚本賞ほか計8部門で最優秀賞を受賞。
2002年4月27日 日本劇場公開
【関連書籍】
「アザーズ フォト・ストーリーブック」 (発行:ポニーキャニオン、発売:扶桑社、ISBN4-594-03489-6)
「アザーズ」 アレハンドロ・アメナバル脚本(角川文庫、ISBN4-04-290201-4)
公式サイト(日本):http://www.others-jp.com/
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