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マルタ、サンティアゴ、カルロスは大学時代からの親友で、30代になった今でも、月に一度お決まりのレストランで食事をし、変わらぬ友情を確かめあっていた。マルタとカルロスはすでに結婚し、サンティアゴは結婚はしていないけれど恋人がいて、それぞれパートナーと仕事があり、人生の方向性が定まりかけていた。しかし、ある日、カルロスが2人に借金を申し入れたことで歯車が狂いはじめる。
会社の経営に行き詰まったカルロスは、いつもの食事会の席で、マルタとサンティアゴに400万ペセタずつ貸して欲しいと頼む。裕福な家で育ったマルタはそれを快諾するけれど、貧乏な育ちのサンティアゴは戸惑いを隠せない。マルタの手前、断ることのできない彼はわだかまりを抱えたまま、「3ヶ月で返す」というカルロスの言葉を信じて、お金を貸すことにする。しかし、カルロスの会社経営建て直しは思ったようにはうまくいかず、借金の返済はどんどんと遅れていき、3人の関係はぎくしゃくとしていく。
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3人にはそれぞれの生活があり、接点は月に一度の食事会。カルロスの借金の申し入れを機に3人の友情がゆらぎはじめるのとともに、3組のカップルの関係も変化していく。
今の生活を変えたくないという気持ちが強いマルタは、夫が子供を欲しがっていてもそれを受け入れることができない。そして、カルロスへの借金を口実になんとか現状を維持しようとするけれど、将来へのビジョンのズレが徐々に明白なものとなっていく。
サンティアゴにはソルという恋人がいる。しかし、サンティアゴの気持ちは、カルロスにお金を貸したときから変化しはじめる。お金への執着心が強く、見栄をはってお金を貸したことへの後悔の念が強くなり、気持ちが荒んでいく。そんなとき、金持ちのレティシアを出会って、心が傾き、ソルとは別れてしまう。
カルロスの妻は病院で働いているけれど、リストラの不安を抱えていた。カルロスは自分の会社のことで頭はいっぱいで、妻の悩みに気付くことができず、気持ちがすれ違っていく。
3人ともそれぞれに事情があって、人生の転換期を迎える。借金問題は、生活の変化に直接影響をしているわけではなく、パートナーとの価値観の相違やすれ違いを引き出す要素となっている。友人とのお金の貸し借りはタブーだと思うし、きっと多くの人がそう思っていると思う。客観的に見れば、関係がこじれることは明らかだけれど、実際に友だちが困っていたら・・・と思うと、無碍に断ることができるだろうか、と考えてしまった。カルロスに投資するという意味でお金を貸したマルタには後悔の念は感じられないけれども、夫はまた考えが違う。サンティアゴにいたっては、後悔しまくり。(スペインで400万ペセタといえば、大変なお金。親の資産があるマルタと違って、サンティアゴはきっと苦労して貯めたのだろうから、後悔して当然といえば当然) お金を貸したことに関して、自分の気持ちを素直に表すサンティアゴとは対照的に、カルロスはほとんど言及しない。3人の関係どころか、2人の生活にも少なからず影響を与えているのをわかっているのかわかっていないのか・・・。楽観的すぎて、無責任な感じがしてならない。ちゃっかりバイクを買い換えているところを見るとそういう奴なのかな、と思ったりもして。
マドリードが舞台となっているので、マドリードを知っている人なら、見たことのある風景がたくさん出てくると思う。主人公3人の生活から、マドリードで暮らす人たちの日常を垣間見ることができるのも面白い。会話の中に政治の話が多く、日本人と違って、個人個人が政治的なポリシーを持っているところがスペインらしいなぁ、とも感じた作品だった。
監督はプロデューサーとして名高いヘラルド・エレロ。マルタ役のマルタ・ベラウステギは「ジターノ」に出ていた女優さん。サンティアゴ役のジョエル・ジョアンはカタルーニャを中心に舞台でも活躍している。「クイーン&ウォリアー」でベルダールを演じていたけど、なんだか雰囲気が全く違って同じ人とは思えない。そう言えば、わたしが最近見た「ニコとダニの夏(クランパック)」にもちらっと出てた。カルロス役のセルジ・カリェハもバルセロナ出身らしい。「大地と自由」や「花嫁の来た村」に出演していたようだけれど、全く印象がないなー。
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