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シルビア(ペネロペ・クルス)は下着の縫製工場で働き、家は貧しい。しかし恋人のホセルイス(ジョルディ・モリャ)はシルビアが働く下着会社の御曹司。シルビアは妊娠し、二人は結婚しようと心に決めているが、ホセルイスの母親コンチータ(ステファニア・サンドレッリ)は大反対。なんとか二人を別れさせようとする。そこで目をつけたのが、下着のモデルとしてオーディションにやってきた魅力的な男ラウル(ハビエル・バルデム)。コンチータはラウルに大金を払ってシルビアを誘惑させようとする。最初は頑なに拒みつづけていたシルビアは、ホセルイスの煮え切らない態度に耐え切れず、情熱的に迫ってくるラウルに惹かれていく。
もちろん、ラウルはコンチータに雇われてのこと。その雇い主コンチータともラウルは関係を持っている。その一方で、ホセルイスとシルビアの母親カルメン(アンナ・ガリエナ)は関係があり、ホセルイスの父親マヌエル(フアン・ディエゴ)とカルメンにもなにやら過去があるらしい。一組のカップルを巡って、その家族と一人の男ラウルが複雑に絡み合う。そしてその関係には思いがけない結末が待ち受けていた。
タイトルに使われている「ハモン」は「ハム」のこと。ラウルがシルビアのことを「ハモナ」と言っているけれど、直訳の「ハムっぽい」というよりは「イイ女」っていうこと。もちろん肉感的で、そそられる、ということだと思う。他にもハモンは重要な役割を担っている。ラウルの本職はハム会社の配達員だし。
今ではハリウッドでも活躍しているペネロペ・クルスを最初に見たのがこの映画。彼女はこの映画で惜しげもなく裸体をさらしている(それどころか、濃厚に絡んでるし・・・)。シルビアを口説く情熱的なラテン男を演じているハビエル・バルデムはこういう役を演じさせたら右に出るものはいない。そして、マザコンで不甲斐ない軟弱男を演じているジョルディ・モリャ、彼を最初に見たのもこの映画だった。その後演じた役柄をはあまりにキャラクターが違うので、同一人物とは気づかなかった。
どこをとっても、スペイン臭さがプンプンと匂ってくる作品。内容はドロドロとしているけれど、音楽が淡々としていて好き。
1992年ヴェネチア国際映画祭:銀獅子賞受賞
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