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カルタヘナから俳優を夢見てマドリードへやってきた青年ビクトル。数々のオーディションに受けてはみるのだが、なかなか役がもらえない。やっとハリウッド映画のオーディションで関係者の目にとまったときには生活費は底をついていたため、面接日までの生活費を稼ぐためテレフォンクラブでアルバイトを始めた。その最初の客はゲイの形成外科医ビルことリカルドだった。リカルドがビクトルにゾッコンになる一方で、リカルドの妻と名乗る美女アマンダがビクトルを誘惑する。アマンダに夢中になったビクトルは彼女の頼みを引き受けるが、それによって命を狙われ、自分がだまされていることを知る。その一方で、目の前に開けてきたハリウッドスターへの道。しかし、ことあるごとに困難が待ち受けていた。命を狙っているのは誰なのか?アマンダの正体は?はたしてビクトルはハリウッドスターになれるのか?テンポよいストーリー展開に目が離せない。
いかにもスペイン映画といったラブ・サスペンス・コメディ。ストーリーは凝っているし、軽すぎず、重すぎず、全体的に良いバランスを保っている。特に、登場人物のキャラクタがどれも個性的で楽しめる。
個性的な役を演じることが多いハビエル・バルデムが主演。今回の役柄はめがねといい、髪型といい、いつもになく外見は地味っぽい。それなのに、ハビエルの存在感、キャラはやっぱり光っている。この作品でゴヤ賞最優秀主演男優賞を受賞したのもうなずける。そして、なんと言っても、リカルド役のジョセップ・マリア・フロタッツ。舞台俳優として有名な人物で、わたしはこの映画で(おそらく)初めて観たのだけど、同性愛に目覚めた中年の男性の理性と欲望の間で揺れ動く心情をうまく表現している。隠れてテレクラに電話するゲイの中年男の姿に、最初は嫌悪を感じるのだけれども次第に親しみが持てるようになり、「かわいいっ♪」とまで思えるようになってしまうのだから不思議だ。アマンダ役のアイタナは『雲の中で散歩』で、キアヌ・リーブスの相手役を演じた女優。この映画では全く別人と思えるような役を演じている。
正直、想像していたよりずっと面白かった。...期待していなかっただけに。(^^)
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