|
刑務所で精神科医アントニオにセサルは自分に起こった出来事を語る。セサルは金持ちの美青年でプレイボーイ。
自分にまとわりつく女ヌリアにうんざりする一方で、親友ペライヨが誕生日パーティにつれてきた女性
ソフィアを好きになる。しかし、ヌリアの運転する車が事故を起こし、ヌリアは死亡、同乗していたセサルは
顔に怪我を負い、見るも無残な容姿になってしまう。周囲の目も冷たく自暴自棄になったセサル。ソフィアも
遠ざかっていく・・・が、ある時から状況が一転。医師団も諦めていたはずの顔の手術も成功し、ソフィアも
急に優しくなり、全てがうまく行くようになった。ところが、ソフィアが突然ヌリアに変身するという不可解な
現象が起き始める。ヌリアは自分はソフィアだと言い張る。ペライヨもヌリアのことをソフィアだと言う。
いったいどういうことなのか?セサルに何が起こったのか。誰かの策略?それともセサルの妄想?
初めてこの作品を観たのがスペインの映画館だったので、当然日本語字幕なんてあるわけもなく、
ひたすら食い入るように観てしまった。おそらく、日本語で観ても理解をするのは難しかったであろう
から、当然、見終わった後は何がどうなっていたのか、頭は混乱していた。それでも想像力逞しく
考えているうちに、あっ、あのときに...というポイントが見えてきたから不思議だ。整理するために
もう一度日本で字幕付きで観たときに、やっと全体が理解できたような気がする。
それにしても、このアレハンドロ・アメナバルという監督は類稀な才能をもっているように思う。
前作『テシス』ではこれが本当にスペイン人の作品か、と思わせるような、今までになかったスペイン映画の世界を作り上げていた。
東京国際映画祭(1998):東京グランプリ受賞
1999年7月日本劇場公開
2000年1月ビデオ、2000年3月DVD発売(ポニーキャニオン)
|