THE BASQUES IN THE CINEMA FILM FESTIVAL TOKYO
バスクフィルムフェスティバル
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わたしにとってこの映画祭最初の鑑賞作品は「月曜日にひなたぼっこ」。ゴヤ賞主要5部門を受賞した話題の映画。来日予定者に名前のあがっていた主演のハビエル・バルデムは(事前に聞いたはいたけれど)やっぱり来日していなかった。
「月曜日にひなたぼっこ」
Los lunes al sol
監督:フェルナンド・レオン・デ・アラノア、出演:ハビエル・バルデム、ルイス・トサール
スペイン北部の港町。造船所を解雇された男たちがバルに集う。彼らはリストラに最後まで抵抗したため、退職金もなければ、再就職のあてもなかった。曜日感覚も失い、仲間で集まっては飲み語らい、ささやかな楽しみを見つけ、ただ無為に過ごしていた。生活のため再就職先を必死に探す者、銀行に借金を申し込み断られる者、独り身で一見お気楽に生活している者、そして人生を諦めた者・・・先の見えない生活に不安を抱えた男たちの物語。
「800 ビュレット」はビルバオ出身のアレックス・デ・ラ・イグレシア監督の舞台挨拶があった。「隣でやっているマトリックスではなくてこの映画を選んでくれてありがとう」「この映画を作っているとき、とても楽しかったので、みなさんにも同じように楽しんでもらいたい」・・・と、そんな話をしていた。
「800 ビュレット」
800 balas
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア、出演:サンチョ・グラシア、カルメン・マウラ
かつてはマカロニ・ウエスタンのロケ地としてにぎわったアルメリア。スタントマンとして活躍していたフリアンと仲間たちはブームが去った現在でも、客の来ないさびれた映画村でスタント・ショーを演じて生活をしていた。そこへフリアンの孫カルロスがやってきたことで状況は一転する。フリアンを恨んでいるカルロスの母親は、その地を買い取って、新たなテーマパークを作ろうとするが、フリアンとその仲間たちは、銃と実弾を手に激しく抵抗をする。
「トレモリノス 73」はビルバオ出身のパブロ・ベルヘール監督の舞台挨拶があった。来場していた日本人の奥さまも紹介された。主演のハビエル・カマラは来日予定者に含まれていたけれど、次の映画(ペドロ・アルモドバル作品)の撮影に入ってしまった、とかで来日していなかった。
「トレモリノス 73」
Torremolinos 73
監督:パブロ・ベルヘール、出演:ハビエル・カマラ、カンデラ・ペニャ
百科事典の訪問販売員であるアルフレドは営業成績がふるわない。そこへ上司から、スカンジナビアで販売するための自家製ポルノ映画製作の話をもちかけられる。迷った挙句、アルフレドは生活のため、妻のカルメンは子供を作る生活基盤作りのために引き受けることにした。映画製作に純粋に情熱を傾けるアルフレド。その一方で、カルメンは気付かないうちに、スカンジナビアでは有名なポルノスターとなっていた。すべてがうまくいっているように思えたけれど・・・。
70年代のノスタルジー漂う作品で、ハビエル・カマラの演技が秀逸。肩肘はらずに見れて、楽しめる映画だった。この映画のポスターも好きだな〜。
そろそろ疲れが出始めた4作品目は「貸し金庫 507」。今回の映画祭のオープニング・セレモニーで上映された作品。舞台挨拶などはなかったけれど・・・監督のエンリケ・ウルビスはビルバオ出身で、コスタ・デル・ソルに滞在したときにこの映画を思いついたらしい。
「貸し金庫 507」
La caja 507
2002年、スペイン、112分
監督:エンリケ・ウルビス、出演:アントニオ・レシネス、ホセ・コロナド、ゴヤ・トレド
スペイン南部の銀行で支店長を務めるモデストはある日、強盗に押し入られ、貸し金庫室に閉じ込められてしまう。目覚めたときには犯人たちの姿はなく、荒らされた金庫から、偶然にも7年前に失った娘の死に関わる書類を見つけてしまう。その書類から、事故として処理された娘の死は、事故ではなかったことを知る。娘が何者かに殺されたことを知ったモデストは犯人追究に乗り出す。一方、書類を金庫に預けていた男も、書類を持ち出した人物の行方を追う。
正直に言うと、お疲れ気味の脳にはちょっとつらかった。設定とかストーリーはしっかりしているのだけれど、淡々としているというか、人間味が感じられないというか・・・。
いよいよ本日最後の上映作品。上映の前にハビエル・レボーリョ監督と脚本家のマリア・エウヘニア・サラベリ氏、そしてプロデューサーの舞台挨拶があった。プロデューサーのフアン・アルトゥオステ氏が、「この作品が一番、バスクとの関わりが深い」と言っていた。ちなみにハビエル・レボーリョ監督はビルバオ出身。この映画の製作会社もビルバオにある。
「殺人依存症主婦」
Marujas asesinas
2001年、スペイン、108分
監督:ハビエル・レボーリョ 出演:ネウス・アセンシ、アントニオ・レシネス
アセスナは魚屋で働き、家に帰れば家事をこなす普通の主婦。しかし、嫌味な夫フェリペの言動にうんざりし、隣に住む愛人パブロに熱をあげていた。ある日、妹やいとこと共に、疎ましい夫の殺害を企て実行する。計画通りにはいかなかったものの、殺人は成功。やっとパブロと一緒になれるかと思いきや、パブロは別の女性と結婚してしまう。夫の殺害に味をしめたアセスナはパブロの妻をはじめ、周囲の邪魔な人間を次々と殺そうとする。
本日5作品目の「殺人依存症主婦」。疲れて眠くなってしまうのではないか、と思ったら、そんなことは全くなく・・・あまりの展開に驚くやら呆れるやら。最後の最後は、目が覚めるような結末が待っていて、あのシーンは一生忘れられないかも。2本連続してアントニオ・レシネスの出演作品。キャラクターの違いに最初は戸惑ったけれど、こっちの「殺人依存症主婦」の超嫌味なキャラのが似合っていてわたしは好き。スペイン映画界のお色気担当ネウス・アセンシは「トレンテ」でも魚屋で働いていたけれど、この映画でも魚屋さん。スペインで一番、魚屋が似合う女優だったりして・・・?結構好きです、この女優さん。
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日本で観ましょ♪スペイン映画
ナオミのスペイン夢紀行