大豆の起源
大豆は東アジアの河川流域に広く自生する「ツルマメ、ノマメ」などの天然の大豆から分化し人々に栽培されるようになった。
中国東北部を源とする食用大豆の歴史はひじょうに古く4000年ぐらい前より栽培されていたと2600年前の文献に記されている。
ヨーロッパへは18世紀はじめに伝わり、アメリカへは19世紀初頭、ペンシルバニアで試作されたのが最初である。
大豆栽培が世界中に急速に広まったのは20世紀になってからで、ブラジル、
アルゼンチンなどの南米大陸やカナダなどにも伝播した。
わが国では縄文時代の遺跡から大豆の炭化物が出土していることなどから朝鮮半島を経て2000年ぐらい前に伝播したと考えられている。
品種
下から開花し茎を上に伸ばす無限伸長型と、開花すると茎の成長が止まる有限伸長型の2種類がある。
わが国の大豆はほとんど有限伸長型である。そして早生、晩生や粒形の大小、色や形など様々な品種分類ができる。
大豆は小豆などと比べると気候変化には強いが異常気象などによっては収穫にかなり差ができる。
作付期には長雨、地温が低すぎると発芽が不良になる。
開花結実期の高温乾燥の干ばつがあると開花受粉の阻害により収穫は激減する。
また成熟期の降霜も同じである。特に数年に一度の海面水温の上昇であるエルニーニョ現象が起こる年は不作になりやすい。
そのため早生を中心に常に環境適応性の強い品種改良が求められる。
五大湖を中心とした
「中西部」「デルタ」「南東部」

ウルグアイ側流域

コルドバ州、ブエノスアイレス州、サンタフェ州

東北地域から華南地方
関西商品取引所「大豆、小豆、砂糖の基礎知識」より
大豆及びとうもろこしを輸入しているのは、いわゆる大手商社が中心で、
商社はカーネギなど米国の輸出業者から穀物を購入することになる。
輸入に当たっては、穀物メジャーなどの輸出業者が用船して日本着渡しの価格で販売するC&Fプレミアム契約での販売と、
輸出業者はニューオリンズ等の輸出港渡しで販売し、日本の商社が用船するFOBプレミアム価格での販売
(日本から見れば買い付け)がある。このプレミアム価格は、シカゴ定期相場に対するプラス分であり、
FOBプレミアムの内容はエレベータチャージ、はしけチャージ等、C&Fの場合日本までの運賃が含まれる。
契約時はプレミアム分の価格のみが確定し、穀物本社の価格は未定のままである。
穀物本体の価格については輸入商社、あるいは実需者である資料メーカーや製油メーカーがシカゴ市場の相場を見ながら、
もっとも安いと判断したときに商社を通じてシカゴ市場に買い注文を出すことで最終的な輸入価格が決定され、
これをプライシングとよんでいる。
穀物を輸送する船は3種類あり、パナマ運河を通過できる最大の船型である
「パナマックス船」(5万トン以上)、「ハンディ船」(3万トンクラス)、「小型船」(1万5000トン以下)
に分けられるが、米国とうもろこしと製油大豆はパナマックス、
食品用IOM大豆はハンディ船あるいは前者と混載で輸送されるのが主流である。
米国産以外の場合、南アフリカからはハンディ船、中国産については小型船も輸送に使われている。
ただしコスト面から小型船は海上運賃が非常に割高となるので、主流はあくまでパナマックスということになる。
米国からの輸入の場合、ガルフからは30〜35日、西海岸(ポートランド・シアトル等)からは16日程度を要するが、
ガルフからの場合、船は気温が高く湿気の多い熱帯を経由するため、ヒートダメージ(高温による品質劣化)
を受けたり、菌核菌とよばれるカビに汚染されることがあり、国内取引所の相場に影響を及ぼすこともある。
なお、日本においてパナマックスが入港する港としては八戸、鹿島、東京湾、伊勢湾、神戸、水島、博多、鹿児島、
志布志などであり、ハンディ船がよく入港する港としては釧路、石巻、新潟、田子の浦、清水、門司、佐世保、那覇などがある。
日本へ輸入された大豆はとうもろこし同様荷揚げ港のサイロに収容される。
このサイロに保管された状態のものが未選品で、東京、名古屋の取引所の標準品である。
製油用大豆の場合バラ積みのまま工場に送られるが、食用大豆はここで選別作業が行われることになる。
選別される大豆は、サイロからベルトコンベアーで大豆選別工場に運ばれ、製品である大豆と夾雑物に分けられる。
選別作業は真比重機、ロール選別機などで行われ、木の実、皮、とうもろこし、半割れ大豆などを除去し、
最後に麻袋に詰められて食品大豆として流通することになる。
食品大豆の流通は、商社−一次問屋−需要家という流れが一般であるが、
小規模需要家への流通には二次問屋が間に入ることになる。大手のメーカーに対しては商社から直接販売されることもあり、
また食品大豆流通の特徴として需給が緩和した場合、商社が製油メーカーに転売することもある。
また、大豆の場合、問屋仲間の取引、いわゆるヨコの取引市場があり、
とうもろこし流通市場のように系列化されていないという点が流通面の特徴でもある。
関西商品取引所資料より
大豆は国際相場商品でさまざまな要因によって価格の変動が大きいので問屋の多くはリスクを避けるためヘッジというオペレーションを先物市場を利用して行っている。
例えば、我々現物問屋が大口のユーザーと大豆の契約をするときは年間の長期契約をすることによってそのユーザーは加工商品のコストを計算によって作り出す。
しかし、今、例えば3000円で仕入れていたとしても、ひと月後も同じ金額で仕入れられるかどうかは疑問がある。
固定相場でない限り一定の利益率は確保が難しい。
そこでシカゴボードや国内の各取引所に現物の価格と先物の価格から売り買いによって、
現物の大豆仕入れの価格が逆ざやでユーザーに販売しなくてはならない場合も先物市場で利益を確保し、
先物の変動で損をしても現物商品で利益を出すというような、
どちらにしても現在の仕入れ価格に近い状態を保つ操作が必要になってくる。
これによって大豆の長期安定供給は可能になる。
また誤解のないように述べておくがリスクヘッジは決して投機的なものでないことをつけくわえておく。