川井憲次/KENJI KAWAI

  ●1957年4月23日〜

 ギタリストで創作活動に励む”川井憲次”に転機が訪れたのは、代理人を通じた「紅い眼鏡」への参加で、この時に演出家”押井守”との宿命的な出会いを果たします。以後、全ての押井作品の劇伴を担当し、文字通り”光も陰”も支えることになります。押井作品で脚光を浴び、主にアニメーションの分野で作曲家としてのキャリアを重ねますが、同監督のワールド・ワイドな活躍により、その音楽の評価も次第に高まり、ゲームや映画など様々な分野に進出して行きます。
 ヒット・シリーズとなった「リング」の中田秀夫監督もソノ仕事ぶりにシビれた一人で、以後全ての自作品の音楽を任せるほどの信頼を寄せています。デビューから一貫して、スタジオ・ミュージシャンらしいリズム先考のストラクチャーは変わっていませんが、日本人的な生理感覚の生み出す情感溢れるメロディーや、オーケストラを編成することに執着しない音楽性が、幅広いファンの支持を集めています。
 ※「攻殻機動隊・PERSONA・押井守の世界」(徳間書店)等・参照

 邦画の音楽」 【中田秀夫監督作品や、その他の邦画に関連した「サントラ」を紹介】

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◆◆◆「サントラボ」推奨盤(ベスト)◆◆◆


K−PLEASURE」 WPC6-10116
「KーPRLEASUR EKENJI KAWAI  BEST OF MOVIES」 (サントラ盤) 音楽 川井憲次 (00年)

 映画関連の音源からセレクトし、概ね作品のリリース順に収録した初のベスト盤。押井作品では、デビュー作「紅い眼鏡」から当時の最新作「攻殻機動隊」までを漏らさず押さえ、その個性的な作風はアルバムの中でも異彩を放ちます。ライナーには、押井/中田・両監督による賛辞を始め、川井本人による”創作活動”の舞台裏を綴るなど、相変わらずの充実振り。劇場作品と言う事もあり、試行を凝らしたサウンドが並んだ結果、”川井憲次”の作家性が良い意味で全面に出てます。既に廃盤で入手困難な「紅い眼鏡」のシリーズや「トーキング・ヘッド」のフォローなど、メーカーの枠を越えた協賛も嬉しい、お買い得盤です。


KENJI KAWAI CINEMA ANTHOLOGY」 KICA-9601〜4 
「ORIGINAL SOUNDTRACK FROM MAMORU OSHII FILMS」(サントラ盤)音楽 川井憲次(03年)

 押井守監督による実写関連の音源を集めたBOXがキングよりリリース。音楽は全て川井憲次が手掛けたモノで、廃盤に成って久しい貴重な「紅い眼鏡」や「ケルベロス〜地獄の番犬」に「トーキング・ヘッド」等の復刻を柱に「アヴァロン」と付加価値の高いボーナス・ディスクの計5枚で構成されています。税別で6500円は割安感がある様に感じますが、オリジナル・ジャケットの未再現や音源の非リマスター化など、旧音源をもっているファンにはボーナス・ディスク以外の魅力に乏しく、ある意味でファン泣かせなアイテムかもしれません。


 

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