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 サイボーグ009/TVアニメ・サントラ/音楽 小室哲哉 (02年)

 マルホランド・ドライヴ/洋画/音楽 アンジェロ・バダラメンティー (02年)

 モンキーボーン/洋画/音楽 アン・ダドリー (02年)

 ブラック・ホーク・ダウン/洋画/音楽 ハンス・ジマー (02年)

 ラーゼフォン/TVアニメ・サントラ/音楽 橋本一子 (02年) 

 SW・エピソード2/クローンの攻撃/洋画サントラ/音楽 ジョン・ウィリアムズ (02年) 

 アンセム/ワールド・カップ 公式 テーマ曲/音楽 ヴァンゲリス (02年) 

 ANTHEM takkyuu isino rimix/ワールド・カップ 公式 テーマ曲/音楽 ヴァンゲリス/石野卓球 (02年) 

 インソムニア/洋画/音楽 デヴィッド・ジュリアン (02年)

 ロード・オブ・ザ・リング/洋画/音楽 ハワード・ショア (02年)

 少林サッカー/洋画/音楽 レイモンド・ウォン (02年)

 ドールズ/邦画サントラ/音楽 久石 譲 (02年) 

 オーディオ・スポンジ/オリジナル・アルバム/アーティスト スケッチ・ショウ (02年) 

 メメント/洋画/音楽 デヴィッド・ジュリアン (02年)

 100th WINDOW/オリジナル・アルバム/マッシヴ・アタック (03年) 

 ドラフト 7.30/オリジナル・アルバム/オウテカ (03年) 

 スキム・スキッタ/オリジナル・アルバム/ミラ・カリックス (03年) 

 ルパン三世・カリオストロの城/邦画アニメ・サントラ/音楽 大野雄二 (03年) 

 THE ANIMATRIX/海外アニメ・サントラ/音楽 JUNKEI XL (03年) 

 THE FLAME/マキシ・シングル/ケイコ・リー (03年) 

 LOOP HOLE/オリジナル・アルバム/アーティスト スケッチ・ショウ (03年) 

 猿の惑星/洋画/音楽 ジェリー・ゴールドスミス (97年)

 銀河鉄道の夜/邦画アニメ・サントラ/音楽 細野晴臣 (85年) 

 管弦楽作品集/家具の音楽/オリジナル・アルバム/エリック・サティ (03年/81年) 

管弦楽作品集」(家具の音楽)  WPCS-22107
「エラート・アニヴァーサリー50」 アーティスト エリック・サティ (03年/81年) 

 ”イーノ”もアンビエントの方向付けでインスパイアされた事を否定しない”家具の音楽”という着想は、近代音楽の作曲家である”エリック・サティー”が確たる意思を以て選んだテーマのひとつです。生活空間における背景音楽としてサティが望んだモノは”共存(共棲?)する事を目的とした音楽”であり、楽想の形成に不可欠な娯楽性を極力排除したため、展開の乏しい単調なループを繰り返すだけというのが、大きな特徴と言えます。(80年に録音されたこの音源は”オリジナル・スコア”をほぼ忠実に再現していますが、03年度には”リマスター化”を施したバージョンで再リリースを実現)


銀河鉄道の夜 TECN-15341
オリジナル・サウンドトラック 音楽 細野晴臣 (85年) 

 85年に映画化された宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のサントラは、YMO散開以後の細野が手掛けた静かなサウンド。劇伴という”枷”は有るモノの、全編に漂う心地良い”揺れ”具合は、個人的なモチベーションを作品テーマと摺り合わせる”美技”で、自身で組みたてたプログラムと、アコースティック楽器の並列化も素晴らしい仕上がりと言えます。物語の終盤で遠い星空に想いを馳せるジョバンニの言霊。ソコへやさしく寄り添うスコアは、何処か控えめながら忘れることの出来ない不思議な余韻を醸します。
(本廉価版は定期的に再販されています)


猿の惑星/新・猿の惑星」  CPC8-1006
オリジナルサウンドトラック 音楽 ジェリー・ゴールドスミス (97年)

 「猿の惑星」は倫理の逆転した世界を描いた悲劇であり、劇伴としてゴールドスミスが奏でたのは、近代音楽の根幹を成す”無調”の和声。ピアノと打楽器等が織りなす不規則で”歪”な揺れ具合は、その居心地の悪さで登場人物の心情を写すかの様です。リズム主導の楽曲ながら、ソコに絡む弦や金管のダイナミックなアレンジに”らしさ”は隠せず、スコアの隅々でソレを確認出来ます。緻密に計算された構成が聴くモノを圧倒するサウンドは、録音から30年以上経た現在でも色褪せる事のない素晴らしさ!才気と野心が交錯する極上のサントラです。


LOOP HOLE CTCR-14278
「ORIGINAL ALBUM」 アーティスト SKETCH SHOW (03年) 

 ”ムダのないリズム、ムダのないメロディー、ムヨクのサウンド”というキャッチ・コピーを掲げた待望のセカンド・アルバム。薄いオケのようでいて、練り上げられたミニマルなシーケンスとアコースティックの配合は絶妙であり、全てのトラックが上記コンセプトに対して忠実に組み立てられています。ゲスト陣も”コーネリアス”など曲者揃いですが、今作でも2曲で参加している教授の”付かず離れず”といったスタンスに疑似”YMO”を夢想してしまうのはファンの悲しい性でしょうか?
 ※初回出荷分は紙ジャケによる特殊仕様です。


THE FLAME」  SICP−492 
「マキシ・シングル」 アーティスト ケイコ・リー (03年)

 昨年末に地上波による放送が終了した”京極夏彦”原作によるアニメ「巷説百物語」のオープニングとエンディング(別バージョン)を納めたモノが、このマキシ・シングルです。ジャズ・シンガーである彼女の立ち位置から、本作もジャズらしいグルーヴで構成されていますが、バックに流れる小気味良いストリングスと複雑に絡まるコーラス・ワークで、独自の浮遊感溢れるサウンドを形成しています。ハスキーでありながら艶のある歌声も素晴らしく、ソング・ライターの能力以上にシンガーとして魅力に溢れた内容です。


ルパン三世・カリオストロの城」  COCX−32227 
「オリジナル・サウンドトラック」 音楽 大野雄二 (03年)

 ”カリオストロの城”の音源はアナログ盤をCD化したバージョンが作品の人気に準じて再発されていましたが、DVDのリリースを経て、究極の音源と位置づけられるサントラがようやく企画されました。VAPのミュージック・ファイルシリーズを彷彿させる執拗な音源の回収と、資料性の高いライナーの構成など、流石に元関係者の仕切だけに”痒いところに手が届いた”素晴らしい内容です。トラック数は65と非常に多く、ミュージックエフェクト的なトラックも少なくないのですが、作品の思い入れもあるので個人的には満足してます。


「THE ANIMATRIX」  50-50466-6895-2-8 
「THE ANIMATRIX THE ALBUM」 JUNKEI XL etc (03年)

 「マトリックス」の世界観を描いたオムニバス・アニメのサントラがリリース。全12トラックに収録された各スコアは、”JUNKEI XL”などクラブ系トラックで固めますが、刺激的なサウンドは無く、どちらかと言えば記号化したスタイルや手法をトレースしただけで物足りなさは否めません。本編の劇判を担当した”ドン・ディヴィス”も共作というカタチで2曲ほどクレジットされていますが、その存在感は本編ほど感じられず。劇判を前提にした楽曲なので過度の期待は筋違いかもしれませんが、テクノという選択肢を選んだ割に、映像と比較すると”ひねり”が足りないような気がします。


スキム・スキッタ」  BRC−68 
「オリジナル・アルバム」 アーティスト ミラ・カリックス (03年)

 ”ミラ・カリックス”は、エレクトロニカあるいはインテリジェントというジャンルに属するアーティストですが、オブジェのようなサウンド・メイクがユニークな存在と言えます。リズムやビートを排除したトラックの骨格になるのは、自然界のマテリアルから抽出したサンプリング・ソースであり、ナチュラルな音が不思議な余韻を醸しています。ピアノやシンセ等のキーボード類とノイズ(効果音)の調和が絶妙で、音楽として破綻しない独自のバランス感覚が素晴らしいです。本作が日本盤初リリースとなりますが、以後の活動に要注目です。


ドラフト 7.30」  4 523132112671
「オリジナル・アルバム」 アーティスト オウテカ (03年)

 ロボットの複雑な制御が繰り出す作動音の様なサウンドが身上の”オウテカ”による通算8枚目のオリジナル・アルバムがリリースされました。音楽的な要素は希薄なのですが、その不規則な揺れ具合から無機的に感じさせない不自然さは健在で、文字通りメカニカルなループを組み立てています。リチャード・D・ジェームズ等の方法論と類似する部分もありますが、此方の音の方が緻密に作り込まれていて、混沌としながらコントロールされた音像を粛々と展開して行きます。聴き手を選ぶ内容なので、精神的な”ゆとり”が先ず必要でしょうか。


MEMENTO 90520−2
「MUSIC FOR THE INSPIRED BY THE FILM」 音楽 デヴィッド・ジュリアン (01年) 

 クリストファー・ノーラン監督の野心作にして、大出世作となった「メメント」のサントラが漸く登場しました。音楽はデビュー以来のパートナーである”デビッド・ジュリアン”が担当し、そのオリジナル・スコアもたっぷりと収録されています。シンセサイザー等のキーボードで音を構築するスタイルですが、パッド系の持続音を幾重にも重ねた”鬱”な作風には独自の切れがあり、「インソムニア」の原型とも言えるサウンドを確認する事が出来ます。インスパイア盤では常連の”ビョーク”や”ポール・オークンフォールド”など、潰しが効かないメンツのサウンドとも上手く調和し、サントラとして独立した面白さがココにあります。


100TH WINDOW VJCP-68463
「ORIGINAL ALBUM」  アーティスト MASSIVE ATTACK (03年) 

 「メザーニン」から5年ぶりとなる”マッシヴ・アタック”の新譜が遂にリリースされました。メンバーの”マッシュルーム”が脱退し、”ダディーG”が育児休暇という状況にも関わらず、”3D”が完成させたのは、あの”トリップ・ホップ”と呼ばれたサウンドであり、基本的なコンセプトは前作を継承しています。今作では全てのトラックに絡むゲストボーカルとの相乗効果で聴きやすさは増しましたが、ローファイ感が後退したことで、音に込められた”凄み”が希薄となり幾分淡泊に聞こえます。それと、ラストの20分近い大作の意図も理解し難い気がします。


DOLLS ドールズ UPCH-1191
「オリジナル・サウンドトラック」 音楽 久石 譲 (02年)

 海外での注目度も高い北野作品に挑む久石のモチベーションは相当高いはずなのに、最新作「ドールズ」では、信じられないほど”あっさり”とした劇伴を聴かせます。シンセやピアノといったキーボード類を中心に構成したトラックは、紛れもなく久石的な音の成分で溢れ、「紅の豚」の『帰らざる日々』を”なぞった”ようなメロディーにも本人らしさは漂うのに、全体を支配する”ゆるい”サウンドには少々拍子抜けします。(拍子抜けと言えば、全5曲中4曲が、リズム・レスなスコアに成っています。)ただ、コレが監督のビジョンを再現した結果ならば、静寂に込められた真意を邪推してみるのも一考かもしれません。


AUDIO SPONGE SKETCH SHOW CTCR-14224
「ORIGINAL ALBUM」 アーティスト SKETCH SHOW (02年) 

 YMOのオリジナル・メンバーである、細野+高橋による”スケッチ・ショー”は、ネームバリューによる重責から開放されたためか、非常にユニークなサウンドに仕上がっています。作曲は全曲両者による共作ですが、細野晴臣による奥深い音作りに、高橋幸宏のボーカルが加わることで、唯一無二なアノサウンドが復活し、かつてのファンとしては大満足のアルバムです。ゲスト陣も非常に豪華で、教授(坂本龍一)がらしいキーボードを鳴らしたり、YMOチルドレンのテイ・トウワがマニアックなサウンドを披露したりと、それぞれの個人技も光ります。


少林サッカー CTCR-14226
「ORIGINAL SOUNDTRACK」 音楽 レイモンド・ウォン (02年) 

 ワールド・カップ効果によって思わぬ興行的な成功を収めた「少林サッカー」のサントラが、エイベックスより、リリースされました。とにかくあのタイトル・クレジットで流れた『OPENING』の躍動感溢れるスコアが収録されているだけでもOKなので、個人的には満足してます。劇中で少林寺の修行僧仲間が、サッカーに辿り着くまで紆余曲折あり、劇伴もソレに付随した楽曲が用意されますが、活劇風のスコアも中盤以降からビッシリ納められ聴き応えがあります。音自体はショボいのですが、”レイモンド・ウォン”による”ツボ”を押さえた曲作りが冴えており、サントラ自体は清々しく聴き終えることが出来ます。


インソムニア」/「INSOMNIA」  CPCH-1199
「ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK」 音楽 デヴィッド・ジュリアン (02年) 

 サスペンスの劇伴と言えば、弦楽器やピアノの組み合わせが定石であり、デヴィッド・ジュリアンの奏でる音にも特別な仕掛けは存在しません。しかしオープニングの雪原をバックに流れた玄の無情なフレーズには格別な趣があり、ノーラン監督の映像美には欠かせない存在と言えます。インソムニア(不眠症)に悩まされる老刑事のバックグラウンドとなるアンビエント系列の音響もタップリと収録されていますが、ストリングスを効果的に配置したオーケストレーションの巧さも光りじわじわと攻めてきます。適度な”鬱”加減が心地よい本サントラは、ショア系列の俯き加減が、お好みの方にはオススメの内容です。


THE LORD OF RINGS  WMO-90373
「MUSIC FROM THE LORD OF THE RINGS 」 音楽 ハワード・ショア (02年) 

 結論から言うと、この音源はパチモンです。ジャケットには、全作曲”ハワード・ショア”と記載されていますが、”オリジナル・サウンドトラック”とは、一切表記されておらず、翌々考えれば、ハリウッド・スタジオ・オーケストラという怪しい記述で見抜けなかった瞬間、やられたような気がします。肝心の中身ですが、オリジナルを忠実に再現しようと試みてはいますが、録音規模が極端に違うため”気の抜けた炭酸飲料”のような”温さ”が何とも気不味い内容です。このサントラの後に改めて、ショア快心のサウンドを聴けば、本家の偉大さに打ち震えることは間違いなくコレは”啓蒙CD”と呼びたいです。


 アンセム」  SICP 102
2002FIFA World Cup 公式アンセム  音楽 ヴァンゲリス (02年) 

 2002年のFIFAワールド・カップの公式テーマ曲は、あの”ヴァンゲリス”によるもので、開催国のアジア圏に対する配慮が感じられる仕上がり具合です。このMAXIシングルには”オーケストラ”で演奏されたモノと、本人のパフォーマンスによる音源の2曲を収録していますが、どちらの楽曲にもリズム・トラックに太鼓がフィーチャーされており、本質的な部分では相違ありません。贅沢なトラック1に比べると”シンセ・バージョン”の方は、良くも悪くもヴァンゲリスらしい”音使い”で溢れており、ファンには嬉しい内容かもしれません。500円というリーズナブルな価格設定にも大いに満足です。


 「ANTHEM takkyuu isino remix」 KSCP 924
2002 FIFA ワールドカップTM公式アンセム
 音楽 ヴァンゲリス/リミックス 石野卓球 (02年)

 こちらは”ヴァンゲリス”のオリジナル「アンセム」を”石野卓球”がリミックスしたモノで、とにかく”景気の良い”ご機嫌なサウンドにまとめています。(このCDもFIFAのオフィシャル・リリース)石野自身が手掛けるテクノは非常にシリアスな音作りが特徴ですが、ここに収録されたテイクは、記号的なダンスの手法の集合体であり、良くこのようなスタイルを本人が選択したモノだと驚きは隠せません。今時、2泊目と4泊目にスネアが鳴るエイトビートのリズム・ループにこんなにも興奮させられるとは、…してやられました。上記のヴァンゲリス・バージョンの2倍の金額が”玉にキズ”ですが、こちらもオススメです。


「スター・ウォーズ エピソード2・クローンの攻撃  SICP 152
ORIGINAR MOTION PICTUER SOUNDTRACK 音楽 ジョンウィリアムズ (02年) 

 この「エピソード2」のサントラは、国内盤の”ジャンゴ・フェット”ジャケのバージョンで、他にも3種が、それぞれ同一の収録内容でリリースされています。(各キャラのジャケは、初回出荷分のみの限定生産)既発の「エピソード1」と同様に20世紀フォックスのファン・ファーレは無く、ボーナス・トラックはいかにもアンダー・スコアらしい楽曲を追加しており、”アルティメット・エディション”発売への余力を示唆してる様で、何だか不愉快です。サントラの中身は”禁断の愛”に関わる叙情的なテーマ曲を柱に、コレまで登場した各モチーフを絡ませ、シリーズ総決算的な趣も感じさせる申し分のない内容なのですが。


 RAHXEPHON O.S.T.1  VICL 60870
オリジナル・サウンドトラック 音楽 橋本一子 (02年) 

 先行販売のシングルとは異なる劇伴は、橋本一子によるオリジナルで、ジャズをベースにしたアコーステッィク寄りなサウンドで統一されております。前半はジャム・セッションぽいスコアが並びますが、中盤辺りからオーケストラを登場させ、緊張感を一気に高めます。何気なく聞こえるオルガンの湿り具合や、エフェクトを効かせたエレキのリフなども心地よ良く、次回のリリースにも期待が持てます。(終盤の楽曲には、最近主流のリズム・ループが組まれていますが、ローファイなミックスで全体としての違和感は感じさせません。)


 ブラック・ホーク・ダウン」/「BLACK HAWK DOWN」  UCCL 1038
ORIGINAR MOTION PICTUER SOUNDTRACK 音楽 ハンス・ジマー (02年) 

 ハンス・ジマーと言えば数々のミリタリー・アクションで、サントラ・ファンを唸らせてきた作家。ところが「ブラック・ホーク・ダウン」は”残酷描写”と”理不尽な戦況”を描いた流行りの戦争映画であり、得意のフォームは無効となりました。ジマーは元々派手なオーケストラを鳴らすよりは、”プリ・プロ”や”スタジオ・ワーク”で音を作り込んで行くタイプなので、今回のようなケースでも完成度の高いサウンドを聴かせます。アラビア音階のようなスケールと、プログラムされたフレーズのコントロール、コーラス・パートの違和感の無いトラック・ダウン等々、複雑かつ周到なミックスは素晴らしい出来映えです。


モンキーボーン」/「MONKEYBONE」  CPC8 1170
「ORIGINAL MOTION PICTUER SOUNDTRACK」 音楽 アン・ダドリー (02年) 

 ヘンリー・セリックらしいアヴァンギャルドな映像に奏でられた劇伴は、アン・ダドリー”によるモノですが、何処か”エルフマン”を感じさせる奇妙なサウンドです。オープニングやトラックの隅々で、”アート・オブ・ノイズ”のメンバーらしいテクニカルなコダワリを見せますが、基本的なアンダースコアはオールド・ファッションぽいオーケストラを編成しており、そのドライヴ感などが初期エルフマンを想起させます。(但し、セリック監督は「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」で、エルフマン批判を公言しているだけに皮肉な仕上がりと言わざるを得ません。)


マルホランド・ドライブ」/「MULHOLLAND DR.」  BVCF-31101
「ORIGINAL SOUNDTRACK」 音楽 アンジェロ・バダラメンティ (02年) 

 デヴィッド・リンチ監督のビジョンは不動なので”アンジェロ・バダラメンティ”による音楽も予定調和の域は越えず、新作「マルホラン・ドライブ」でも”気怠い”サウンドは健在です。クラブ・バンド調のオープニング以降もジャージーなトーンを基調に、あの「ツイン・ピークス」を彷彿させる”妖しい”シンセ・サウンドがトラックを埋めています。新しい試みとして、リンチとコラボレートした9曲目で、”ノイジ”ーな”アンビエント”を展開させますが、スコアとしては唐突だし無意味に長いです。日本語盤のライナー(モノクロ)が輸入盤のジャケット(当然カラー)の様ですが、オリジナルのままでリリースして欲しかったです。


「サイボーグ009 AVCA-14289
オリジナル・サウンドトラック 音楽 小室哲哉 (02年)

 2001年の10月より放送が開始された「サイボーグ009」に、エイベックスの切り札”小室哲哉”が登場しました。先行リリースされた”globe”によるオープニングが”まんま”クラブ系トラックだっただけに、サントラにも期待が持てませんでしたが、フル・オーケストラ等を投入した豪勢なサウンドは、作品のスケールを損なわない予想外の出来でした。本編でも使用頻度の高い『サイボーグ009のテーマT』の”押し”が全編に貫かれれば言うことないのですが、他の楽曲の印象が薄い事やセンスの悪い”打ち込み”など、”T・K”らしい詰めの甘さも露呈しております。


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