ディープ・サウンドトラック

◆◆◆ダニー・エルフマンに関連したレアなサウンドトラックを紹介◆◆◆  


PEE WEE'S BIG ADVENTURE」/「ピーウィーの大冒険 
PEE WEE'S BIG ADVENTURE (海賊盤)  音楽 ダニー・エルフマン (85年)

 85年にアメリカで公開された「ピーウィーの大冒険」に関する音源を完全にカバーしたのが、この海賊盤CD。37トラックで63分12秒という通常盤にはないボリュームは魅力ですが、この種の不正規品らしい音の歪みや適度にくすんだローファイ感など、購入には値段以上のリスクを負担する結果となります。6年のブランクを経て作曲活動を再開したエルフマンの試行錯誤と、ハーマンなどの作家に対するリスペクトぶりがエルフマンのマニアには価値有りと言えます。注意したい点として昨年販売されたDVD版「ピーウィーの大冒険」が、本CDのソースの様です。


BEETLEJUICE」/「ビートルジュース」 
 COMPLETE MOTION PICTURE SCORE (海賊盤)
  音楽 ダニー・エルフマン (88年/01年)

 恐らく「ビートルジュース」に関する殆どの音源をフォローしたであろう、この海賊盤CDは”ハリー・ベラフォンテ”の挿入歌をワーナー正規盤より1曲多く収録するなど、コンプリート盤らしいコダワりを見せます。収められた未発売スコアの多くはハーマン等のスタイルを踏襲したモノですが、エルフマンらしい個性が開花しはじめたサウンドで、マニアの興味は尽きない内容と言えます。その一方で、安っぽいなジャケットや、マスターリングの際に発生したピンク・ノイズ或いはSNの悪いトラック・ダウン等々不正規品らしい難点も抱えており、海賊盤とは言え”買い得感”は稀薄な内容です。


THE FLASH」/「ザ・フラッシュ」 
 「THE FLASH」 (海賊盤)  音楽 ダニー・エルフマン/シャーリー・ウォーカー (90年)

 シャーリー・ウォーカーと言えばエルフマンの初期を支えたコンダクターですが、本作「ザ・フラッシュ」ではテーマ曲を除いた劇伴全般を担当し、「バットマン」を彷彿させるオリジナル・スコアを書き上げています。収録されたサウンドは、本家の手癖を心得た作家らしい解釈で疑似エルフマンを忠実に再現しています。(意図した効果なのかは不明ですが)この海賊盤には「ダーケンドシアターVol.2」に収録されたエルフマンによるテーマ曲は未収録で、シャーリー・ウォーカーのスコアのみがフォローされています。音質などに大きな障害はありませんが、録音レベルが若干低い事が気になります。  


MISSION:IMPOSSIBLE」/「ミッション・インポッシブル」 
「MUSIC INSPIRED BY THE FILM」 (リジェクト盤) 音楽 アラン・シルヴェストリ (96年)

 ブライアン・デ・パルマ監督の意向で、スコアがリジェクトされたアラン・シルヴェストリ版の特徴は、プログラムされたリズムが非常に淡泊で平凡だという事。エルフマンは様々な打楽器を組み合わせ複雑なトラックを構成しているのに対し「THEMA1」のイントロから聞こえる16ビートのリズムは、いささか単調すぎると思われます。曲想としては同じ作品の音楽なので、サスペンスをリードする曲調が大半を占めていますが、シルヴェストリの方はエレキ・ギターの挿入などを含め、お手軽な印象が強い内容です。中盤辺りから、アクション・サウンドも聴けますが癖のないライトな作風が裏目に出た様にも感じました。


GOOD WILL HUNTING」/「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち GW-CD 62973
GOOD WILL HUNTING/BLACK BEAUTY (海賊盤) 音楽 ダニー・エルフマン (97年)

 公式なサントラは歌曲中心でオリジナル・スコアが殆ど未収録でしたが、グッド・ウィル・レコードから、海賊盤として本スコア・アルバムがリリースされました。メインテーマで展開した繊細かつ緻密なサウンド・プロダクションは90年代の中盤辺りからエルフマンが模索してきたスタイルで、以後作品の意味合いに準じて、このストラクチャーが踏襲されて行きます。このCDには既に廃盤の「黒馬物語」や「ミュージック・フォー・ア・ダーケンド・シアターVol.1」と同じバージョンの「3人のゴースト」が再録されています。音質は適度にクリヤーだしジャケなどの装丁も悪くないので、ファンなら買っても損は無いでしょう。


THE FAMILY MAN」/「天使のくれた時間 」
オリジナル・スコア (海賊盤) 音楽 ダニー・エルフマン他 (01年)   

 正規盤と同じく”シール”の『ディス・グット・ビー・ヘヴン』が、オープニングを飾るため、この海賊盤の収録時間は正味42分強となります。(28トラック/47分17秒を表記)前半はピアノや軽めのオーケストラを編成したスコアが並び少々物足りない感じですが、中盤あたりからドラマの展開に準じたスリリングなスコアが登場するなど意外な展開を見せます。『赤鼻のトナカイ』のフレーズをもじった楽曲の挿入を含め、終盤はエルフマン流クリスマス・サウンドが全開となり「シザーハンズ」風味のコーラス・ワークも非常に効果的です。ジャケや装丁は簡素ですが、音質などは適度にクリアーで悪くない内容です。



INDEX<