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極限の空腹は人間を変える。戦争と貧乏が少年の心を貶めた。
教育改革国民会議が、すべての子どもに奉仕活動を義務づける提言をまとめた。内閣官房のホームページで国民会議の議事録を読むと、奉仕活動の義務化を最初に提案したのは作家の曽野綾子氏である。彼女は、日本の子どもたちの悲劇は貧乏を知らないことだとして、満18歳の春、最低1ヵ月、できれば2ヶ月、「受け入れの質素な建物、大部屋、トイレ、簡単な暖房、シャワールーム程度の共同生活で、国有林の下草刈りなどの労働をさせる」「動員の指導と訓練は、海外青年協力隊員、警察、自衛隊のOBなどに当たらせる」ことを提言した。
中流家庭に生まれ、なに不自由なくミッションに通った曽野綾子氏に「貧乏の尊さ」などを説いてほしくない。いや、ボクは子どもに貧乏など絶対にさせたくない。
子どもたちが今のままでいいとは思えないし、日本の教育は大きな課題を抱えていることにも異論はない。しかし、昔のように貧乏を体験させ、軍隊のような服従の生活で根性をたたきなおせというのは、あまりに愚策に過ぎる。成功はしないだろう。
物質的に豊かなだけでなく、豊かさの中で、どのようにして人間らしい感情や知性、生き方を育てていくのかを考えなければならない。それは戦後を生きてきたボクたち自身の反省からうまれるのではないか。
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