|
ボクはA先生の薫陶を受け、国学者本居宣長に心酔する右翼少年になった。そして、当時の少年がみんなそうであったように、軍人になって国のため天皇のために命を捧げようと考えるようになった。
中学1年生、ボクは陸軍幼年学校への受験を申し込んだ。 少年が志願できるのは、少年飛行兵や少年戦車兵、少年水兵などはいずれも14歳、甲種予科練は15歳からだったが、幼年学校だけは13歳で志願できたからである。
陸軍幼年学校の試験は8月22日に予定されていた。15日に戦争は終わった。陸軍からは何の通知もなかった。今思えば当然のことだが、そのときボクはどうしていいか分からず、虚脱状態で日を過ごしていたと思う。
|
陸軍幼年学校生徒(写真集
「子どもたちの昭和史」より)
|