ときめいて子育てを

 

 
                                   
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 6月23日(火)晴れ
 きょうはひよこ組でクッキング保育の第2回目をやった。
 事務所前のおじさんの畑から収穫したまん丸型のナス1個。「アチチだよ」と注意するだけで、しっかり座っていられる。
 フライパンに油を敷くと、助手の先生が「ああ、いっぱい!」と驚いたが、なに、ナスは油たっぷりの方がおいしいのダ。子どもたちが飽きる前に焼けてよかった。

 焦げ目がおいしそうだ。お醤油をジューッとかけて出来上がり。
 小皿に小さい一切れを乗っけて、「フーフーしてから食べるんだよ」。
 一番そばにいたまゆちゃん、もかちゃんが、まだ配り終わらないうちに、「お代わり!」と叫んだ。
 「ちょっと待ってよ。順番こだよ」と言ったが、二人の気合いがみんなの食欲をそそったのだろう。おいしそうにむしゃむしゃ食べている。
 何事にも慎重なゆうじ君は、周りをよく見て、みんながおいしそうに食べているのを確かめてから、フォークを手にした。でも、ちゃんとお代わりをした。全員がしっかり食べてくれたので、八百屋のナスでもいいから、もう一本用意しておけばよかったと反省した。
 その後、おじさんの畑のきゅうりを一本、ステックに切って、塩で食べた。先日休んでいなかったそうすけ君、りゅうすけ君たちもバリバリ食べた。
 夕方、お迎えにきたこうすけ君のママに、ナスを食べた話をすると、「ウソでしょ?」と驚いた。「こうちゃん、おいしかったよね」と声をかけると、「おいしかった」とはっきり言った。「ウソでしょ!」とママは喜んだ。「今夜おうちでもやってみて下さい」「ええ、やってみます」。ママは目を輝かせていた。
 大きいキュウリが畑にあと二本ある。明日は隣のれんげ組でクッキング保育をしようかな。


 6月17日(水)晴れ
 保育参観二日目は曇りのち晴れのまずまずの天気で、水遊びや泥んこ遊びの参観ができた。
 子どもたちが汚してくる衣類で泥んこ遊びのすざまじさは親も承知はしているだろうが、目の当たりに見れば驚きだろう。
 泥の上に座り込んで子どもと遊ぶ山下先生や、髪にまで泥を積み上げられる陽子先生を見て、「本当にそのの先生には頭が上がらないわ」と感嘆するお母さんがいた。「さすが陽子先生は“そのっ子”先生だから…」という声も。
 「でも、陽子先生が在園していたころは、ここまではやりませんでしたよ」とボク。…多分、園庭で温水が使えるようになってから、泥んこ遊びはだんだん大胆になっていったのかも知れない。

 参観の前、ひよこ組の子どもたちと”おじさんのはたけ”へ行った。ヤギ小屋の前の花壇の隅っこに、キュウリの苗を2本植えた。それが立派なキュウリがなったので、子どもたちと一緒に収穫した。先生が切る前に触って見て、トゲトゲの痛いのを知る。
 3本もいで、代わりばんこに持って部屋に戻る。途中で参観のお母さんたちに「あっ、キュウリだ」と声を掛けられて得意そうだった。

 部屋に帰って、流しで洗ってくれた。ついでに自分たちの手も洗った。
 まな板の上で、まず5〜6センチのステッキに切る。みんな真剣に見ている。「まず、おじさんが味見をするよ。…あっ、うんま〜い! 食べたい人?」
 ハイ、ハイ、ハイ、と勢いよく手が挙がった。塩をまぶして渡すと、ボリボリ食べる。早い子はたちまち食べ終わって「お代わり」と言う。
 もしかしたらわたる君は食べないかな、みつる君は微妙に心が揺らぐかなと思ったが、二人とも積極的に手を出して食べた。そして、すぐにお代わりをした。この日は欠席が多く、10人しかいなかったせいもあるが、たちまち2本をたいらげてしまった。
 最後の1本は輪切りにして、ボールの中で塩もみにした。これも全員がわれ先にと食べた。たちまち空っぽになる。いやあ驚いた。野菜と言えば残す子が多いのに。もぎたてのキュウリは新鮮でみずみずしく、確かにおいしかったが、それにしてもびっくりである。
 年長組のように野菜を栽培したわけではないが、自らかかわって収穫し、運び、洗い、目の前で調理したことで食べる意欲が大きくなったのだろう。主体的参加が“食育”のカギかもしれない。
 給食のときはボクはいなかったが、この日はカレーライス。野菜づいたひよこ組のみんなは、まずは野菜サラダから食べ始めたとか。


 6月10日(水)曇り
 以前はザリガニ釣りは2学期に行ったこともある。田の水路の場合は、水がひけていて、あまり捕れないことが多かった。いつも流れのある小さい川の場合は秋でも問題なかった。
 この数年通っている荒川の河川敷は、水路が小さく、道路にはほとんどクルマが来ないのも安全で幼児向きの釣り場なのだ。
 同じ時期だったが、去年は小さい白っぽいザリガニしか捕れなかった。親だっているはずなのに、どこに消えたのだろう。
 今年は大物が次々釣れた。え? どうして?と不思議なくらいだった。

 去年は全員に喜びを体験させようと、暑い陽ざしの中を粘ったが、今年はそれほど時間をかけなくても変えることができた。それでもバスを降りて先頭を行ったきりん組が陣取った手前側より、奥の方が大物がたくさんいた。見た目には変わりない水路なので、これはもう運の善し悪しだ。らいおん組は手前の場所をあきらめて奥に移動してからは、マカチンがよく釣れたようだ。
 園に帰りつくと、小さい組が見に来る。ペットボトルで作ったビクにぎゅう詰めの獲物を、大きい組は誇らしく見せていた。大きい組の子たちは自信を深め、小さ木組の子たちはまたひとつ、大きい組への憧れを膨らませる。


 6月7日(日)晴れ
 土地購入募金の200人委員会から始まった卒園生家庭のOB・OG会の初行事。相応しい晴天だった。平地はさぞかし暑かっただろうが、山頂以外は木陰の道で助かった。
 それでも急坂を登れば汗が滴り落ちる。くさり場のあたりで呼吸困難になり、ひとり小休止を取らなければ前に進めなかった。何回も登った山なのに、軽く登った時代の記憶しかなかった。

 在園児はお父さんと遊ぼう企画で大高取山へ向かっている。申込みは親子で700人近かった。そちらは下見で、野イチゴはもちろん、赤い「ニガイチゴ」や黄金の「かえでイチゴ」がいっぱいなっているということだったが、こちら官の倉山にはへびいちごしかなかった。
 帰るまでに5粒くらい採っただけだ。以前は不動様の手前などに、積み放題に野イチゴがあったものだが、見ると道沿いは下草がきれいに刈り取られている。森林保護というよりは、ハイキングコースの整備のためらしい。こういうのも自然破壊の一つではないのか、と思った。

 帰りの電車で、2年生のはるかちゃんとおしゃべりした。学校の様子をよく分かるように話してくれた。「キンコンカンコン鳴って、トイレに行くでしょ? 帰ってくるとキンコンカンコンだよ」。指導要領が変わり、”ゆとりの教育”が終わって、休み時間が10分から5分になったらしい。「そのの子は静かに勉強するけれど、ほかの幼稚園から来た子は騒ぐし…」。先生も大変なのだろう。騒ぐ子は大きい声で叱られ、そのたびにはるかちゃん達はビクッとするようだ。「給食は冷たいし、お代わりは1回しかできないし…」。でも毎日お代わりして食べているらしい。卒園生の集いが、これからもずうっと続いてほしいと思った。


 6月3日(水)晴れ
 きのうは久しぶりの夏日となった。夏は子どもの季節。早速園庭で泥んこ遊びが始まった。
 土の山はだんごづくりに削り採られて小さくなっているが、ホースで水をまけば、土は田んぼの土なので、たちまちよく滑る山になる。みつばち組が泥んこ遊びを始めたが、最初は立った姿勢で遊んでいる子が多かった。泥山に座り込んでいるのは吉田先生だけだった。それが次第に本格的にしゃがみ、座り、泥まみれになる子が増えていく。
 友だちの中で心を開いて遊べれば、自分自身を開放できるだけでなく、友だち関係も新しい結びつきが育っていく。どろんこになり方はさまざまだが、みんな楽しそうだった。
 どろんこが終わると、全員を小さな温水プールの“お風呂”に入れて、一人ひとりシャワーわかけて、タオルで拭いて…その上、髪までどろんこの自分自身をあっという間の時間に洗って身支度しなければならないから、指導する先生は大変だ。よその園がここまではやらないのも分からないではない。

 どろんこの傍らで、2歳児のひよこ組は水遊びをしていた。夏日とは言え、水はお湯を混ぜてある。服を脱げない子もいるが、無理はさせない。そばで見ているだけでも参加の形なのだ。

 そのうち、”かっぱのまつり”の音楽をカセットで鳴らしながら、ばった組のカッパがたちが園庭を行進してきた。背中まで緑なのは友だち同士で塗りっこしたのだろう。これも泥んこ遊びと同じで、塗り方の程度はさまざまだ。顔までしっかり緑の子もいる。
 行進する友だちを遠くの柱に隠れて見ている子がいた。A君だという。年少の時からボディペインティングや泥んこなど一回もやったことのない子だ。いま脱皮を遂げたわけだ。近寄ってカメラを向けると本人も納得の変身だったのだろう、にっこりといい笑顔を見せてくれた。

 今日は人形劇サークルのお母さんたちがホールで「新学期公演」をやってくれた。「ぐりとぐら」のリズム、「まんまるぱん」の人形劇に子どもたちは大満足だった。

 身近なところで、身近な人が、自分たちのために劇を演じてくれる。…テレビやビデオとは違うナマの文化が子どもたちにもたらしてくれるものは大きい。絵本の読み聞かせと、人形劇の鑑賞、年長組になれば人形劇を自分たちで演じる…このひとつの流れは「その」の文化の背骨となっている。
 人形劇団プークの公演も、年明けの2010年1月31日、上福岡勤労福祉センターホールで、「てぶくろをかいに」と「くるみ割り人形」の2本立てで行うことに決まった。


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