ときめいて子育てを

 

 
                                   
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 12月25日(木)晴れ
 きのう、そので年長組が誕生会をやっているとき、サンタクロースがやってきた。前もってサンタさんからもっともらしい英文の手紙が来ていたから、はるばるフィンランドから来てくれたことを疑う子はいない。それでも年長組ともなれば、対応に余裕がある。多少英語がわかるという屋良先生が通訳して、子どもたちの疑問・質問をぶっつけたが、答えはまったく納得のいくものだったので、みんなはサンタのプレゼントを信じて歓喜の声があがったほどだ。
 年中組や年少組は昼寝の時間に、それもよく寝ついた頃に来たので、みんな寝ぼけまなこ、写真のように笑顔でしっかり受け取る子は少ないくらいだ。どうにもこうにも目があかなくて、先生が代わりに受け取る子もいた。
 サンタクロースも忙しい。今日25日はBabyのクリスマス会に姿を現した。
 0歳から2歳児までの小さい子だけだから、去年はサンタが怖くて泣きだした子がいる。今年はそれを考えてか、スプーンおばあさんがうさぎやクマとおいしいスープを飲んでいるところへ、赤ちゃん組の由美先生がサンタの帽子をかぶっただけの見るからに偽物のサンタの姿で現れて劇に登場、赤ちゃんの気持ちも和んだところへ、本物のサンタさんが現れたので、今年は一人も泣かなかった。プレゼントをもらい、お礼に大好きな踊りでサンタさんをもてなした。


 12月22日(月)晴れのち雨
 19日のBabyのクリスマスコンサートに続いて、きょうはそので演奏していただいた。
 目の前で本物の音楽を聴く機会は幼児にはほとんどない。クラシック音楽会は普通は幼児お断りだ。だから音楽を聴くマナーも育たないのは仕方ない…と思っていたが、美しい音色は幼い子どもの心にも届くようだ。みんな静かに聴いていた。
 Babyの場合は、人形劇のグループが共演して、子どもたちにも親しみやすい形だったが、子どもはぬいぐるみや舞台装置に目を奪われて、音楽は“伴奏”になってしまうきらいがある。性質の違う文化だから別々にやった方がいいかもしれないと思った。
 そのの場合は、年齢も高いせいもあるだろうが、かなり長いクラシック音楽を一応楽しんで聴くことができた。人形劇はサークルのお母さんが別に年に何回か見せてくれるので、それぞれ生の文化に触れる大切な機会になっている。


     先生に抱かれて聴くBabyの0歳児


       真剣な年長組のまなざし


 12月12日(金)晴れ
 過日、卒園した伏間さんが人形劇団プーク公演のチケットを買いに「その」に立ち寄られた折に、庭にできたというヘチマをひと山もらった。
 「ボクが面倒みますから…」
 約束した通りたらいの水につけて幾日か、寒かったせいか、なかなか腐敗が進まなかったが、水を3回変えて、昨日、居合わせた年長の子と皮むきをやった。もういい塩梅に皮は腐食していて、棒でたたくときれいにはがれていく。石原先生が、「そうやって皮をむくとは知らなかった」と感嘆する。子どもたちも面白がって

やってくれた。ヘチマは大小あったが、小さいのはまだ実が成熟しておらず、繊維がよくできていなくて腐ったまま捨てるしかなかったが、いいのが5本とれた。目ざとく吉田先生が「私ほしい」と名乗りを上げる。ヘチマをほしがるなんて、年齢がわかるというものだ。
 子どもたちは、「これってなんに使うの?」と聞く。「お風呂で、これに石鹸をつけて、からだを洗うと気持ちいいんだよ」
 「ふーん。それじゃスポンジの代わり?」
 「え? ヘチマの代わりにスポンジができたと思うよ」。洗って、種を取って、乾かした。

 バスの帰りの時間、らいおん組のとおね君につかまった。
 「おじさん、トンネル山に天狗がいるの、知ってる?」
 首をかしげていると、「来て、来て」と腕を引っ張られた。とおね君の言う位置からトンネル山を見ると、確かに大きな目玉の天狗が鼻を延ばしていた。
 「なるほど。でっかいなあ」
 すると、そばにいた男の子が、「ぞうと思えば、象にも見えるけどね。鼻が長いから」としたり顔に言った。


 12月10日(水)曇り時々晴れ
 年少組のごっこ遊びを最後に、表現活動の保育参観が終わった。3歳児の幼い劇ごっこも友だち関係の深まり、絵本の読み聞かせの蓄積、先生への信頼感などがあってのことだ。楽しんでこれだけの活動ができるというのは、生まれてたった3〜4年だというのに、ひとの子は何と素晴らしいと感動する。
 やりたい役を、やりたいようにやる自由でのびやかな3歳児の世界から、買い物ごっこをイメージして、グループごとに商品を作り販売する目的意識をもった活動へすすむ4歳児、さらに5歳児の人形劇へと、子どもたちの成長の道筋は、「子どものその」の文化になっている。
 人形劇の始まる直前、親たちはもう客席に待機していた。幕の向こうへ、最初のきりん組の子どもたちが音もたてず、声も出さず、静かに入場した。自分たちがいま何をしようとしているのか、自覚している緊張感が伝わってきて、ボクは目頭が熱くなった。ほんとうに「その」の子どもたちは素晴らしい。

 今日はそのBabyの保護者会が富士見市に陳情するのに同行した。来春Babyを卒園する2歳児の保育を継続してほしいという趣旨だ。子育て支援課が誠実に対応してくれて、ありがたく思った。
 市役所から帰ってくると、Baby子育て支援セ

ンターには一足早いサンタクロースが来ていた。近隣のお母さんが65人、子どもが67人、センターのホールは満員だ。サンタさんからプレゼントをもらうと、どの子の目も輝く。お母さんたちも楽しそうだった。一人ぼっちで子育てするお母さんがいないように、支援センターは今日も地域で生きている。


 12月5日(金)曇りのちにわか雨
 年中組の買い物ごっこが終わり、明日の年長組の人形劇に向けて、「その」は人形劇一色の感だ。
 午前中は小さい組が入れ替わり立ち替わり観客としてホールを埋める。その騒ぎに負けない大きな声でセリフを言わなければならない。自分たちが楽しんで人形劇を演じるレベルから人に見せる意識を持って演じるレベルに引き上げるために、小さい組は大事な役割を果たしている。
 小さい組自体は、年長組になったら人形劇をやるんだと期待を膨らませる、ソーラン節や山羊の飼育と並んで憧れの一つとなる。

 和紙をちぎって水に漬け紙ねんどを手作りするところから始めて、1か月余りの長い取り組みだ。劇を終わって、大勢の前で自己紹介をするときは、子どもたちの表情は誇りに輝いている。
 ボクは卒園アルバムのために、最前列の真ん中で、自己紹介の個人スナップを撮影する。午前中は観客の小さい組の子が膝に乗ったり、後ろから肩に手をかけたりで、カメラを持つ手の自由が利かなくなる。だめだよ、こらっと怒りながらも、まあ練習中はいいかと大目に見ていたが、それも今日で終わりだ。いよいよ明日は本番だ。


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