ときめいて子育てを

2007年版
 

 
                                   
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 8月30日(木)曇り時々小雨
 夏季保育は3日目、プールのことは思いもしない涼しい小雨模様の一日だった。きょう、画期的な出来事があった。
 夕方、4時半から職員のホームページ委員がパソコンの前に集まって、誕生会「太陽のお祝い」の記事をアップロードした。
 パソコンは多少いじっているとしても、ホームページやブログに直接かかわったことは皆無の人ばかり。手取り足取りの指導はしたが、画像処理からページ編集まで、みんなでやった。石原先生、吉田先生、屋良先生、坂倉先生…全員がマウスを握って格闘した。先生格の神田さんはニヤニヤ見ていた。でも初めてにしては上手にできた。1時間半もかかったが…。

 アップロードして、ホームページを開き、8月の誕生会のページが見事に映し出されたのを見て、思わず拍手。みなさんもぜひ見てくださいね。
 「今度、クラスの取り組みを乗せるときは協力するからね」とボクは言った。クラス新聞の記事をHPにアップロードしようとすれば、大げさに言って世界に発信するわけだから、クラス新聞の内容も実践の中身も見直すことになるかもしれない。先生が直接ホームページにかかわることは、きっと新しい何かをもたらすに違いない。

 夏休みにはきりえを二枚作った。いちべえ沼の「水ぬるむ」のほうは大きい作品なので、ずいぶん時間をかけた。(その割にはよく出来なかったが)。
 今は「そのBaby」があって、そちらには夏休みはないので、毎日ちょっとは顔を出していた。Babyから「その」へ行った子を中心にしためろん組の特別保育もちょっとは手伝った。「ノー弁当」のクッキング保育は、27日は「能登さんの特別メニューということになっていて、結局お得意の赤飯と肉だんごの野菜スープにした。
 先生たちにも手伝ってもらったが、出来栄えは上々で、子どもがあんなに赤飯が好きだとは思わなかった。家から道具一式を運び出したので、「なあんだ。残して持ってきてくれると思った」と言われたが、残るどころではなかった。肉だんごスープもお代わり、お代わりで大鍋が空っぽになった。作ったほうは嬉しい。さあ、これで7月・8月の日記は終わって、二学期を迎える。


 8月26日(日)晴れ
 きのう・きょう、子どものそのキャンプセミナーに参加した。参加はしたが、調子が悪くて、写真を撮っただけで、子どもたちとは大して遊ばず、仕事も手伝わないで、見ているだけで申し訳なかった。
 さすが「その」の子たちはタフだ。暑い中を走り回って一向に疲れた様子も見せない。卒園した小学生たちは、岩場の高みから川の淵へ大ジャンプ、小さい子たちに素敵な手本を見せてくれた。虫捕り網を持てば結構ちょうちょうやばったなども素早くゲットする。川では大きなヤゴを捕まえた子がいる。「やごかしら?」と付き添いのお母さんに聞かれた。見慣れたヤゴとは形が違う。通りかかった監事の永倉さんに聞くと、「鬼やんまのヤゴだよ」と教えてくれた。
 虫取りでも「園長、これ何て虫?」と聞きに来て、即座に「ナナフシだよ」と教えてもらっている子もいた。園児でも小学生でも友だちと一緒だから、興味も意欲も広がっていくのかも知れない。

 でも、一番感心したのはお父さんたちの“遊び心”である。面倒見がいい。怒ったり指図したりしないで、子どものベースで遊んでやっている。それでいて、さりげなく子どもを一歩冒険、挑戦に近づけているのだ。
 テントを張り終えて一息つき、簡便椅子にどっかと腰をおろして、缶ビールを開ける、といった例年の姿はあまり見られなかった。暑くて水が恋しかったせいもあるが、子どもと一緒に川に降りていく人が多かった。
 200人の子どもの中には乳児もいるので、何人が川遊びに興じたものか、数えたわけではないが、指定の川遊び場は大勢の親子でにぎわっていた。

 夕食作りも班ごとに趣向を凝らしてがんばっていた。自分たちで調理するだけでなく、子どもにも手伝わせ、参加させているあたりは、さすが「その」らしいキャンプ風景と言えるかもしれない。
 キャンプファイヤーも花火も夜の懇親会も、みんな楽しかった。お父さんと遊ぼう委員の理事たちが、燻製を手作りして生ビールの場に山積みしてくれたのもよかった。卵、チーズ、イカ、サケ、ウインナー…結構おいしかった。卵の燻製は調理した人によって味つけが違うあたり、手作りは温かみがある。
 酒を酌み交わして、お父さんたちは地域の中に友だちができる。子どもたちの顔と名前も覚え、キャンプが機縁で長い付き合いが始まる人も多い。
 今年のキャンプセミナーもまた、そうした新しい家族ぐるみの交わりを生み出してほしいものだ。


 8月21日(火)晴れ
 オレンジの特別保育が始まった。朝からプールに活気に満ちた水音が響く。こう暑くてはまずプールだ。
 トンネル山でセミを追う子もいるが、木陰とはいえ暑くてじきに部屋に戻ってくる。「きょうはホールの中で遊ぼうね」
 楽しみはお弁当だ、プールから上がって、タオルを首に巻いたまま、弁当を広げている。「オレ、おなかすいたなあ」。早い子と遅い子ではずいぶん時間差があるが、いただきますをするまではちゃんと待っていられるからえらい。

 弁当を作る人は大変だろうが、子どもにとっては給食と違って一人ひとり別なのが嬉しいようだ。隣と見せ合ったり、少し分けあったり、結構な量を食べきっている。
 赤く色づいた砂場の上のブドウを、オレンジの子と一緒に収穫した。「洗って、冷やして、3時のおやつに食べるよ」。たくさん採れたので、幾房かめろん組の子にもらって、午後はBabyに行く。
 0歳児の部屋に入ると、この頃歩いたり、つたい歩きや高はいはいで移動の上手になった赤ちゃんたちが寄ってきた。最初にてるやす君が歩いてきて、にっこり手を差し伸べた。「だっこなの?」この子が自分からだっこを求めたのは初めてなので、鼻の下を長くして抱き上げる。
 きのう、うどんを食べさせたななみちゃん、かなちゃんもきた。二人とおもちゃで遊んだ。プリンカップのような容器が二つあって、何も入っていないが、お茶が入っているかのように飲む真似をして「おいしい、ああ、おいしい」と言うと、ななみちゃんもカップを持って飲む真似をする。それを2,3回やった。明らかにお茶が入っていないことは承知して、でもお茶に見立てて遊べるのだろうか。ななみちゃんは1歳2カ月になる。
 カップの中にお手玉を入れて、今度はそれを食べ物に見立てて、食べるふりをした。「おいしい。ああおいしい」。それから、お手玉を入れたカップをななみちゃんに渡すと、ななみちゃんはお手玉を捨ててカップのお茶を飲むふりをした。やはり、まだ見立てるというのは難しいのだろうか。
 そのことを居合わせた先生たちに言うと、ちょうどかなちゃんと遊んでいた幸恵先生が同じことをしてみた。1歳4カ月のかなちゃんは、お手玉をうまうましたという。見立て遊び、つもり遊びがいつ頃から成立するものなのか、こんど勉強してみようと思った。むろん個人差はあるだろうが…。


 8月20日(月)晴れ
 きょうからめろん組の保育が再開された。一週間の夏休みを終えて、Babyから「その」へ通う3〜5歳子どもたちが元気にやってきた。
 朝から暑くて、9時半には屋上のプールで遊ぶ。子育て支援センターもきょうから再開なので、10時前には続々と親子連れが3階のさくらんぼ組に集まってくる。みんな屋上のプールが目当てだ。きょうは午前中に1〜2歳を中心に、34組の親子が来た。小さい子たちも慣れてきて、プールを楽しんでいる。
 めろん組は「その」の夏季保育が始まるまでは支援センターで一日保育がつづく。

 きょうもお弁当は休みで、クッキング保育だ。子どもたちが先生と一緒にきゅうりなどの野菜を切る。できるところは子どもたちにやらせて、自分たちで作った気分を大切にしているようだ。ご飯、わかめと豆腐の味噌汁、それに三枚肉を湯がいて、野菜といっしょにゴマだれドレッシングで食べた。さっぱりしていて、おいしかった。
 ボクはそれを少し食べて、園児の給食も食べた。暑い、暑いと言っても食欲は衰えない。これじゃやせるわけはない。困ったものだ。
 赤ちゃんの給食に行き合わせた。6月に途中入園したななみちゃんと目が合ったら、黙ってフォークを差し出した。「食べさせて」と言っているのだろう。フォークでうどんを突き刺すようにして、口に入れると、上手にすすって食べる。7〜8センチも口から垂れ下がったのを、ツーツーっと全部消えていく。ななみちゃん、上手だなあ、と思わず手をたたくと、先生が「うどん屋さんのお嬢さんだから」と笑った。
 食べ終わって、顔と手をふき、エプロンを外し、椅子からおろして、おしめを替えた。パンツとシャツも替えて、ななみちゃんと少し遊んだ。小さな音の出るボールで遊びながら、授乳中の赤ちゃんをチラチラ見ながら、調乳室のほうを「あー」と指さす。「ミルクほしいの? ああ、のどが渇いたんだね」。冷ましたお茶をもらうと、茶碗を持って上手に飲む。
 「ななみちゃん、きょうはずーっとご機嫌ですね」。よく遊んで、昼寝をしようともしないので、適当は時間にバイバイした。
 明日から「その」の仕事が始まる。きり絵に明け暮れた夏も終わりだ。


 8月9日(木)晴れ
 10時過ぎにBabyに行くと、りんご組(2歳児)は絵の具あそびでボディペインティングをしたらしく、園庭のシャワーで黄色や青の絵の具を先生に洗い落としてもらっていた。
 めろん組の子どもたちは髪がぬれていた。「もうプールやったの?」…支援センターの赤ちゃん連れのお母さんたちが屋上のプールに来る前に、9時過ぎにはプールに入ったらしい。ずうっと水遊びをしていたいような暑さだ。
 おもちゃを片付けて、めろん組の子どもたちは近くの公園へ散歩に行くらしい。久しぶりにお供をすることにした。サティへ向かって歩いて、左に曲がった先に「オトーカ山公園」という小さな公園がある。園を出てすぐ子どもたちが「あっ、ミッキーマウスだ」と言った。アイムふじみ野西館の上に面白い雲が浮かんでいた。みんな上手に手をつないで歩いて行く。 

 オトーカ山公園はケヤキの大木が茂る小高い山と、芝生の公園、ブランコなどの遊具がある。木陰が涼しかった。が、若い先生が言った。「セミの声が聞こえませんね」
 区画整理で作られた公園なのだろう。土の中で6年暮らすというセミは、それだけの歴史がなければ生まれては来ない。公園の地面にはセミが出てきた穴もなく、鳴き声もなかった。
 ももちゃんがぶらんこに乗った。あやかちゃんが後ろから押してあげる。押してさっと身を引くことはできないので、ぎこちなくなる。「足を曲げて、今度は伸ばしてってやってごらん」

 ももちゃんはうまく出来なかったが、隣に乗ったかこちゃんは後ろへ、前へと足に弾みをつけて漕ぐことができた。みきひろ君が「おれ、探検に行く」と、笹やぶの山に入って行った。「じゃあ、みんなで探検しようか」と先生が誘って、小山に登り始めてすぐ、ゆうた君が「いてっ」と叫んで泣き出した。顔を何かに刺されたらしい。「ハチかな?」先生はゆうた君を抱いて、鼻の上、頬、首にここかなとと思わせる小さな跡が見えた。ハチならいっぺんに3か所ということはなかろう。虫か。ケヤキにいる電気虫とか言うのに刺されて痛かった経験があるが、小さい子だから皮膚科へ行くか、と帰り支度をした。
 ゆうた君はびっくりして大声で泣き続けていたが、「ゆうた、泣くと余計痛くなるよ。我慢しな」と言うと、泣きやんで、みんなと一緒に歩いて帰った。南園長が冷やしたら、後は何でもなかったようだ。
 「おれ、オトーカ山は行きたくないよ。蚊に刺されてヤダよ」と、かいと君が言った。子ども用のムヒをぬっていると、わたしも、わたしも、と何人も蚊に刺されていた。
 部屋のベランダでシャワーを浴びて、お弁当にした。明日はお弁当は休みで、みんなでカレーライスを作って食べるらしい。


 8月7日(火)晴れ
 オレンジ特別保育の前半が今日で終わるので、朝顔を出すと、プールの用意をしていた石原先生に「きょうが最後なので赤くなったブドウを採ってください」と頼まれた。深野園長の手入れがいいせいか、今年は去年よりたくさん実った。粒も去年より大きい気がする。
 年長組のあやちゃんが大きなボールを持っている中へ、取れた赤紫のブドウの房を入れていく。30人余りのオレンジの子がたっぷり食べられるだけ採った。
 「Babyのめろん組にも採っていってあげよう」少し小さいボールをBaby出身のかなちゃんが持ってくれた。

 めろん組は「その」の子どもたちだから、砂場のブドウを採ってきた、と言えば意味が通じる。みんなの見ているところで洗って、「3時のおやつに食べようぜ」と冷蔵庫にしまった。
 園庭の樹木が伸び過ぎたので、グミやビワの枝を剪定した。レンギョウ、こでまり、雪柳などの伸びすぎも刈り込んだ。暑い。やたら暑い。お昼を食べて、また庭に出た。刈り込んでさっぱりするのは気持ちいい。前から気になっていたから、始めると途中では止められない。でも、3時前には枝を片づけて、打水まで終えることができた。

 疲れて、めろん組の隣室で横になっていると、昼寝から覚めたあやかちゃんやさきほちゃんが、ボクのおなかをぶっては逃げていく。みくちゃんまでが仲間に入る。でも、いつも乱暴なかなめ君がブロックを並べながら笑って見ていた。「かなめはやさしいなあ。おじさんのこと打たないもんなあ」
 「おれ、やさしくなんかないよ」「かなめ、もう5歳になったの?」「…ウニャムニャ」「あ、そうか。かなめはまだ4歳だったっけ?」。すると、年中組のかなめ君は、顔をしかめて「そこまで言わなくてもいいじゃん!」と言った。早く誕生日がきて5歳になりたいのだろう。
 みんなが起きたので、手を洗って、冷蔵庫のブドウを食べた。タネがあるからいや、とか、酸っぱいからいや、と言って食べない子が2〜3人いたが、後はよく食べた。おいしかった。
 おやつが済んだあと、屋上のプールで遊んだ。水をいっぱいにして、プールのふちに立って、波しぶきも派手に飛び込む子もいて、やはりプールは楽しい。 


 8月4日(土)晴れ
 朝、オレンジ特別保育の様子を見る。プールに水を入れる音と光がまぶしく、心地よい。
 それからBabyの土曜保育に行く。人数は少なく10人足らずの子どもが、3人の先生と遊んでいた。
 1歳児のそうた君がニコニコ寄ってきた。いつもボクと遊びたがっているが、普段は周りに競合する友だちがいっぱいだし、おじさんも忙しそうで、望みが叶わないが、きょうは遊んでもらえそうだ、と読んだらしい。そういう風に頭の回る子なのだ。ちょっと遊んで抜け出そうとすると、後を追って派手に泣く。仕方なく戻る。

 そんなことを何度か繰り返して、やっと抜け出した。近くのパソコン屋によって、フラッシュカードをUSBでつなぐ、なんとかいう器具を買った。そので使っていた私物のWindous2000がすっかり調子が悪くなったので、自宅のXPを運んだ。代わりにビスターを新調した。
 データーのアップロードやダウンロードが恐ろしく速くなって「さすが!」と感嘆するが、古いソフトは受け付けず、同じWinndousの間でも互換ソフトが必要で、いやはや大変だ。

 午後、理事有志でキャンプセミナーの準備で、燻製づくりの集まりがあった。写真は、筋を丹念に抜いた鶏のささみを一夜たれにつけたのを燻製にしているところ。1時間でちょっとつまみ食いをしたが、もう少しということで、2時間近くいぶして出来上がった。うまい。最高だよ、と言いながら、ビールが無性に飲みたかったが、クルマなので辛抱した。
 外は最高の暑さだったが、トンネル山近くの木陰は、水面をわたる風が吹いて、心地よく涼しい。一夜干しのイカの燻製もできた。なにしろおいしいが、キャンプセミナーの懇親会用に作るとすると、ステーキを焼くように速くはできないのが難点かも知れない。
 それにしても暑い中、お疲れ様。一足先に帰らせてもらった。


 8月2日(木)晴れ
 「その」は夏休みに入った。オレンジ(延長保育)とそのBabyの「めろん組」は一日保育が始まった。
 オレンジは、暑ければプール、先生は当番の日替わりだから、準備体操のやり方も毎日微妙に違う。セミの羽化を体験して以来、終日だれかが園庭の大木の下で、網を手に上を見上げている。

 はじめての一日保育が始まったBabyのめろん組は、朝からプールというわけにはいかない。2階バルコニーの小さいプールは0歳、1歳、2歳と順番が決まっている。3階(屋上)の大きいプールは、昼間は子育て支援センターへ来る親子連れが使っている。

 初日の1日は、プランタのお化けきゅうり3本とお化けナス3個を収穫した。たらいの水でみんなで洗った。キュウリはステックに切って、塩か味噌をつけて食べた。味噌が人気だ。キュウリ1本はりんご組にあげた。やはり先生にザクザク切ってもらって、塩をまぶして食べた。種はまだ柔らかかったが、皮は少し固かった。
 2日目は、園庭で午前中遊んで、弁当の前、みんなの見ている前でナスのみそ汁を作った。南園長を手伝って、どうにか弁当に間に合わせた。おいしい、おいしいとお代わりする子が多く、お母さん手作りの弁当を残されては大変と3杯目は弁当を食べきってからと制限した。
 弁当の後、午睡までの時間を子どもたちはブロックで遊んでいる。疲れたボクはその脇にあおむけに横になって、うるさいなあと思いながらウトウトした。あやかちゃんがいきなりドスンと馬乗りになって目が覚めた。さきほちゃんも笑顔でそれに続く。「痛いなあ」起き上がって帰り支度をした。
 それから真夏の日のなかを乗馬クラブへ行った。またまた久しぶりで、初心者向けのレッスンに甘んじる。ひと汗かいた。夏休み中はせっせと通おうかなと思った。だんだん乗馬のハードさが重荷になってきて、休んでいると、これっきり乗る意欲も体力も萎えていくかもしれないと思えた。


 7月28日(土)晴れ
 きょう浦和学院と埼玉大会の準決勝を戦った富士見高校は延長10回、惜しくもさよなら負けを喫した。
 県立高校で甲子園へ行くのは難しいが、それだけに立派な気がして、今度は決勝も勝ってほしかった。
 とくにキャッチャーの小暮一真君は「その」出身で、リードもいいし、きょうは4番を任されたほどの好打者なので、勝ってお母さんの喜ぶ顔を見たかった。ごく最近、バイク事故で逝った高三のT君も同じ「きりん組」だった。一真君の活躍を埼玉テレビで見ながら、T君にも無限の未来があったものをと、「少年時代」のメロディを口ずさみながら、思わず涙ぐんだ。


 7月25日(水)晴れ
 夏まつりが終わったら急に夏になった。暑い。子どもたちはプールで歓声を上げている。
 昨日はヤギのめいちゃんも当番のくま組の手でシャワーを浴びていた。お湯で洗ったが、嫌がって大変、屋良先生一人の手には負えず、スーちゃんが手を貸して、子どもたちもようやく洗い手になれた。めいちゃんは迷惑そうだったが、真っ白に生まれ変わった。
 10時からBaby子育て支援センターで絵本の勉強会をした。0歳、1〜2歳の子を持つお母さんたち27名と子ども30人が参加した。同じ頃、駅の反対側で公園のオープニングセレモニーがあり、そちらでは景品が

もらえるということだった。そちらでなく絵本の勉強会に出てくれる人がたくさんいて、嬉しい。
 0〜2歳では臨時保育も難しく、途中途中で絵本の読み聞かせはしたが、子どもたちを静かにさせておくのは無理かも知れない。それにお母さん同士も結構おしゃべりしている。
 聞く人は聞いてくれていたと思うが、今後は勉強会のような行事は大人15名位の定員制でやった方がいいかもしれない。

 勉強会が終わって事務室でぼんやりしていると、きょうは「その」一学期終わりの日で、めろん組の子たちが早く帰ってきた。この春Babyを卒園して、なのはな組になったゆうた君は、しばらくすると事務室へ来てボクの傍らに立った。ちょうど足が向かい合う形になった。
 「おじさんの爪、ヘンな色」と言う。ゆうた君の爪は真珠のように半透明で美しかった。
 「へんかなあ? 普通と思うけど…」
 「だって、爪がギザギザだし…」。ゆうた君はまじまじと見つめて、「やっぱりおじさんの爪はおじいちゃん色なんだ」と無邪気に言った。ボクは3歳のときは、この子たちのように利発ではなかったことを思った。

 午後、そのに戻ると、深野園長から面白い話を聞いた。きのうは久しぶりの猛暑だった。オレンジ(延長保育)のわかなちゃんたちが中庭の小さな穴を砂場のシャベルで掘っていると、羽化を間近にしたセミの幼虫が出てきた。あの穴はセミが出た跡とばかり思っていたが、もしかしてまだ中にいて呼吸をするための穴だったか? とか考えて、子どもたちが帰った夕暮れ、いくつかの穴を観察していた。
 すると、一つの穴からセミが顔を出した。覗き込む園長と目が合ったとたん、セミはツーッと穴にもぐってしまった。いるんだ! しばらく様子を見ていると、セミが5匹、あちこちの穴から出てきて、近くの木に登っていく。なるほど、いたずら小僧や鳥たちから身を守るために、夜穴を出るのか。
 それにしても長かった梅雨。セミはお待ちかねだったのだ。
 「…中庭の土はずっといじられないで、そのまんまで来ているから。まだまだいるでしょうね」
 子どもたちが大きな網(というか、ビニール袋を輪にした番線につけ、竹の棒に結んだ先生手づくりの虫捕り袋)をもって、ケヤキの大木を狙っていた。


 7月21日(土)曇り
 昨夜から朝にかけての雨で、園庭には水たまりがあちこちにできていた。理事数名と卒園生の元川君とでちりとりで水をすくい、その後は雑巾で吸い取ってきれいにした。「ここへザーッときたら、腹がたつよねえ」と言いながら。…でも、ついに雨はこぼれなかった。まずまずの園庭にお客様を迎えることができた。
 一汗かいて、12時にBabyに行く。きょうはBabyも夏まつりなのだ。2時50分、りんご組(2歳児)のおみこしが園のまわりの道を練り歩いてオープンした。おみこしを持つのは先生で、子どもたちは神輿に結ばれた荒馬の紐を持って、ワッショイ、ワッショイと元気だった。 今年は4月に子育て支援センターがオープンしたので、「木馬のひろば」や「子育てサロン」を利用している近所の親子の参加が目立った。子どもたちは園児と同じ豆絞りの鉢巻を借りて、喜んでつける子も、泣いて拒む子もいたが、お母さんと一緒に、お神輿の後をゾロゾロとついていった。園庭に戻って、先生たちの花笠音頭を皮切りに、多彩な夏まつりが始まった。
 人形劇は「その」の夏まつりが重なったので、そのを卒園後も続いている人形劇サークル「パンプキン」のみなさんが急遽出演してくれた。支援室のホールは満席となって、小さい子も人形劇を楽しんだ。

 4時過ぎにBabyを中座して、そのに戻った。もう100人以上のお父さん・お母さんが売店やイベントの準備に忙しく立ち働いていた。在園児のほかに卒園生も一緒に来ているので、Babyから来ると、子どもが大きくたくましく見える。
 ビヤホールで毒見と称して、生ビールを一口飲む。そのうまいこと! 雨が降らなくてよかったと、改めて幸せをかみしめた。5時、子どもたちの「かっぱのまつり」で夏まつりが始まった。この全園児の踊りが終わってから、模擬店が店を開く。一番最初に焼き鳥に長蛇の列ができた。午前中下焼きをしていたお父さんの一人が「こりゃ人件費を考えたら80円じゃ売れないなあ」とつぶやいておられたが、どこもボランティアの熱意を売るお店ばかりだ。賑わうのが当然かもしれない。
 卯月会や太鼓会の協力で、おとなの盆踊りが始まると、担当班のお母さんが浴衣姿でやぐらの周りで踊った。最初は2人だったが、だんだん参加者が増えて、終いには一回りの踊りの輪ができた。
 そして、親子連れの「そのレンジャー」が現れて、踊りを盛り上げてくれた。
 今年の夏まつりも「その」のエネルギーを内外に示す力強い行事だった。最後の花火も盛り上がった。
 新潟中越沖地震の義捐金募金は、箱を三つ置いて説明もしなかったが、気づいた人で9766円が寄せられた。生協連合会を通じて被災地に送ります。


 7月18日(水)曇り
 イチョウの木に銀杏がなっていると深野園長に言われて見に行くと、先日の台風のときに落ちたのか、まだ固い実が地面に散らばっていた。
 オレンジの部屋の後ろ、新園舎の入り口近くに立つイチョウの木は、むかしホールの南側に砂場があった頃に、安行の植木屋「田村農園」から買った苗木から育ったもので、植えてから一度も移植されたことのない、40年はたつ「その」の老木の一本だ。
 それが初めて実をつけた。幼い実を手に年長組に見せに行った。「ひめりんご?」という子がいたが、銀杏とは誰にも分からなかった。

 年少組のすみれ組とたんぽぽ組がそれぞれに赤い折り紙で金魚を折っていた。できたら水色の色画用紙に貼るらしい。先生の説明を一生懸命に聞いてやっていた。落ち着いて楽しそうでもあった。

 午後5時。入園希望届を締め切った。台風や雨が続いたせいか、出足が遅かったので、今年は抽選まではしなくてすむかと思っていたが、やはり3年保育は募集定員を上回った。去年よりは少ないが、それでも熱心に希望している人を断るというのは辛い仕事だ。それでも明日はそのイヤな仕事をやらなければならない。


 7月10日(火)曇り
 見学説明会の朝、小雨がぱらついたが、10時を過ぎるころには止んで、園庭で遊べる状態になった。
 見学と言っても、一緒に来た子どもたちはアスレチックやトンネル山で遊ぼうとするので、親も園庭の見学になりがちだった。
 朝の集まりをすますと、くま組が園庭の畑へ、ジャガイモを掘りに下りてきた。グループごとに待って、順番に一株ずつ掘った。葉は勢いがあるが、イモは小さかった。でも子どもたちは収穫に嬉々としている。見学の親子がそれを真剣に見詰めていた。

 見学説明会は150人近いおとなと、150人あまりの子どもで、ホールは満席になった。熱心に耳を傾けている人を見ながら、保育方針や組織・運営の特徴を説明する。子どもの歓声や泣き声はともかく、大人の私語が気になった。
 説明会が終わっても、ずいぶん長い時間遊んでいく親子が多かった。定員の制限などなくて、来た人がみんな入れたらいいのに、と思う。多分今年も抽選になってしまうだろ。締め切りの18日を待たなければ分からないのではあるが…。

 午後2時、市環境課と「環境フェア」の打ち合わせがあって、久しぶり市役所の会議室に行った。

 4時過ぎに終わって、その足でBabyに行く。そのから戻っためろん組の子どもたちと大きくなったプランタのナスを3個収穫した。今度は薄切りにして塩もみにした。醤油も少したらす。
 子どもたちはボールに手を入れて、どんどんつまみ食いをして、たちまち食べきった。お母さんから家ではナスは絶対食べないと聞いていたみくちゃんも、「おいしい! お代わり」と言って、結構食べていた。最近やっとナスが食べられたこうだい君は、一切れの塩もみをもてあましながら、先生に「おいしい?」と聞かれて、ポツリ「微妙」と答えて、おとなたちを笑わせた。

 延長で1〜2歳児合同の保育室に行く。あまり遊んだことのない1歳児のあおちゃんが絵本を持ってきた。読んでくれということらしいが、中身がちょっと難しすぎた。本棚から「りんごころころ」をとって、ひざに座らせて読む。木にいっぱい実っているりんごをもいで、食べるふりをすると、あおちゃんももぐもぐと食べるマネをした。先生と遊びながら絵本に触れているのだろう。読んでいると、本好きの2歳児のさこちゃんが来て、一緒に絵本を楽しんだ。「さこちゃん。きょう子どものそのでパパとママに会ったよ」と言ったが、さこちゃんは「フーン」と言ったきりだった。

 6時、そのに戻った。事務所はまだ夏まつり関連の仕事をしていた。見学説明会の後、提出された入園希望届も整理されていた。それをのぞいて家路につく。残念。きょうも大相撲は見られなかった。


 7月8日(日)曇り
 盆踊りのやぐらに飾る電飾看板に字を書いた。曇り空だが、途中から薄日が差して、少し暑かった。
 誰もいない園庭は静かで、みどりの中にチョウチンが手持ち無沙汰に見える。
 午前中は飼育当番の先生が友だちに協力してもらって、ヤギやうさぎの世話をして帰った。
 家で昼食を食べて、午後また作業に戻ると、園舎の二階からピアノが聞こえていた。誰が練習しているのだろう。しばらくすると内山先生が降りてきて、守山さんと近くの農家でブルーベリー狩りをしてきたと、収穫を半分くれた。ありがたくちょうだいする。

 もぎたてだから、そのまま食べておいしいだろうが、ヨーグルトソースを作ろうかな、などと考えながら2時過ぎには看板を書き終えた。看板のスローガンは、今年は原点に戻って、「そのはわがふるさと」にした。わきに「SINCE1965」を書き加えた。
 誰もいないので、カメラを窓枠に置いて、タイマーをかけて作業中の写真を撮った。
 昨日、夏まつりの2回目の実行委員会が終わり、一週間後は本番だ。その前、10日と12日は園児募集の見学説明会で、忙しい一週間になるだろう。暑さに負けず、というか、上手に凌がなくちゃ。


 7月6日(金)晴れ
 子どものそのBaby子育て支援センターで七夕コンサートが開かれた。子育て真っ最中で、生の音楽を聴く機会なんてないお母さんたちにとって、至福の時間だったかもしれない。一緒に来た0歳から2歳くらいの子どもたちにとっては、もちろん初体験だったろう。
 ヴァイオリンは「その」とんぼ組のよしのり君のお母さん、ピアノ

はらいおん組のめぐみちゃんのお母さん。その道のプロだから、なんとも美しい音色に、心を洗われる思いだった。
 Babyでは支援センターのコンサートの前に、0歳児から2歳児までの全園児が演奏を聴いた。最後まで静かに聴くことが出来たのには驚いた。とくに2歳児は知っている「アイアイ」や「大きな栗の木の下で」の曲のときは一緒に歌い、手だけ踊った。
 0歳児のゆこちゃんは腹這ったまま、顔をしっかり上げて聞き入っているのには、思わず微笑んだ。初めての生演奏がどんな風に心に沁みたかは知る由もないが…。
 この企画を聞いて「その」の石原主任から午後の年長組の誕生会でも演奏してもらえないかと要望があり、お二人に伝えると快く承諾して下さり、急遽そのでも七夕コンサートが実現した。
 子どもたちにとって思いがけない織姫・彦星の素敵なプレゼントだった。
 夕方、Babyに行くと、午前の演奏を親子で聴いた地域のお母さんから感想文が届いていた。あわただしい日常の中で心が安らいだ時間をありがとうと、園と演奏者に2通寄せられていた。クリスマスにでもまたミニコンサートを開きたいものだ。


 7月4日(水)
 8月末の年長組合宿が終わると、あっという間に7月になってしまった。もう合宿のことは忘れてしまったが、火の神の長々しい話を、子どもたちが緊張して謹聴したのには驚いた。
 きょうも「おじさんが化けたんでしょ?」という子がいた。「おじさんが? だって、なりたくたって火の神様になれるわけがないじゃないか」
 「オレ、足を見たけどさ。足のこういう形がさ…」と確信ありげに言っている。「そんなことより長い話がしっかり聞けてすごかったよ」とボクは言った。
 合宿明けの土曜日、理事たちが夏まつりのやぐらを建ててくれたので、今朝は雨の合い間に、やぐらの周りで夏まつりに踊る「かっぱのまつり」を練習した。

 園庭にぐるりとチョウチンが飾られたので、子どもたちも気合を入れて踊った。夏まつりは10日後に迫っているので、しばらくは班長さんたちの出入りも活発になり、しばらくはあわただしい。

 明日5日は文庫委員会が主催する恒例の絵本の勉強会で、たいした話が出来るわけではないが、この数日準備に時間をかけた。と言っても、へたな考えで時間を浪費しただけの気もする。
 今年は実際に絵本を読んで、どんな本をどう与えるか、実践的な話をしたいと思っている。きょうはらいおん組、きりん組、それにオレンジで新しい絵本を読んでみた。読み聞かせのときの年長組の集中力は凄い。いつも感心させられるが、これはやはり3年間の積み重ねと言うものだろう。
 オレンジは年少から年長まで混みの集団だが、こちらも長い話を最後までシーンと聞いていた。よし、この本ならいけると手ごたえを感じた。

 夕方はBabyへ行く。その文庫にない赤ちゃん向けの絵本を借りてきた。ついでに竹飾りのあまり竹を使って笛を作った。Babyにはあまり大工道具がないので、苦労したが、結構いい音が出た。「その」から帰っためろん組の子たちが順番に吹いて遊んだ。
 Babyのなすときゅうりは次々実が大きくなって、またクッキング保育を楽しんだ。
 Babyは「その」より一足先にプール開きをした。暑い日には赤ちゃんたちも水遊びを楽しんでいる。支援センターの屋上はプールに変身、もう何回か公開して、赤ちゃん連れの親子が楽しんでいる。「その」から帰っためろん組のもうここで遊んでいる。
 子育て支援センターはオープニングして3ヵ月を迎えた。4月は開催日18日で340組の親子が参加してくれた。5月は21日間で、648組の参加だった。6月は保育参観などのため開催日は18日間だったが、参加者は678組に増えた。地域のお母さんたちに喜んで利用されているのは嬉しい。


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