|
子どもたちより一足先に、今度事務長代理となった山中さんを伴って、県庁に向かった。昨年「認定こども園」の認定問題で何回かお会いした子育て支援課長は、新設の少子政策課長に転出されたが、席は同じ部屋で隣り合っていた。「やあやあ」という感じで再会した。新年度は互いに忙しいので、落ち着いたら「その」を見に行きたい、「ぜひ来てください」と言うことだったので、都合を聞いた。
「そうだ。課長を紹介しますよ」…少子政策課長は気さくに子育て支援課の新課長を引き合わせて、「無認可だけど、ずうっと幼保一元化でやってきた園なんです」と、「その」を紹介してくれた。
柔らかな感じの女性課長と初対面の挨拶を交わし、Baby子育て支援センターの写真を渡して、交付金のお礼を言う。二人の課長に、認定こども園担当の職員を加えて、都合のいい折に「その」と「そのBaby」を見学に来てくださることになった。
それから山中さんと消費生活課へまわった。保育生協としての定款改正について、行政側の見解を聞く。市の合併で「上福岡市・大井町…」と表記された定款上の地域名を改正しなければならない。今国会に生協法の改正案が提出されているので、その結果を見て、来年以降に改正するのが適当との印象を受けて帰った。
いちべえ沼に行った子どもたちはどろんこになって帰ってきたらしい。泥のパンツやズボン、靴が山のように脱ぎ捨ててあった。給食を食べたら片づけるのだろう。
職員室にれんげ組のそういちろう君がいた。「昼寝じゃないの?」。園長が脇から「寝たんだよね。すぐ目が覚めちゃったけれど」と助け舟を出す。
「吉田先生が待ってるよ」。「せんせい、いないもん」。「いま、帰ってきたってば」
そういちろう君は束の間、ボクを見て、飛び跳ねるように部屋に向かった。吉田先生が大好きなんだ。きのう、れんげ組で彼とあつき君とで変身あそびをした。大きなかごにうずくまった二人に昼寝のタオルケットをかけ、ボクが魔法をかけると、オニの子に変身して、恐ろしげな目つきをして部屋を一回りする。面白いので何回もやった。そのときの信頼関係が、まだそういちろう君とは続いていた。
遅バスを待つ時間、また二人でふざけて遊んでいると、ちゅうりっぷ組のみきひろ君が来て、「おじさん、きょうは誰と遊んだ?」と聞く。昨日も聞かれた。みきひろ君がBabyにいたときは、もう少し身近だったかもしれない。みきひろ君は前のように遊んで欲しいのだろう。「きょうは仕事が忙しくて、誰とも遊べなかったんだ」。みきひろ君の目は宙を泳いで、何かを考えていた。
なかなか誰とも遊んで上げられなくて一日が終わる。それでも夕方はどっしりと疲れを背負っている。
|