ときめいて子育てを

2007年版
 

 
                 
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 4月26日(木)晴れ
 久しぶりに暖かいいい天気だったので、子育て支援センターの「木馬のひろば」はたくさんの親子連れでにぎわった。
 きょうは紙で鯉のぼりを作った。雑材にえのぐをつけてスタンプを押し、それぞれに個性的な鯉のぼりができた。親子で一緒にできる年齢の子もいるが、お母さん自身が楽しむ人もいる。終わった人から園庭に出て、砂場や泥だんご作りで遊んだ。毎週火・木の午前中におこなう「木馬のひろば」も次第に定着してきた。
 24日(火)は、身体測定をしたが、結構

好評だったようだ。体重は家庭でも計れるが、身長となると赤ちゃんを寝かせて計る身長計なんてあまりない。「毎月一回やりましょう」というので、楽しみにしてくれているようだ。これには31組の親子が参加したが、きょうの鯉のぼり作りは39組の親子だった。
 午前の「木馬のひろば」が終わると、午後は子育てサロンである。この日は9組の親子が参加して、子どもを玩具で遊ばせながら、お母さんたちもおしゃべりを楽しんでいる。偶然だが、全員が0歳児の親子だった。昼寝から目覚めた1歳児や0歳児が廊下続きなので、センターで一緒に遊ぶこともある。
 子育てサロンは、月・水・金の9:00〜15:00、火・木の13:00〜15:00、出入り自由で開いている。要するに子育て支援センターは、土曜・日曜・祝日をのぞいて毎日遊びに行けるわけだ。専任の職員が利用の案内をするので、ぜひ気軽に見に来てほしい。

 お母さんたちも子どもを通じてすぐに仲良しになれる。一日家の中で赤ちゃんと向かいあっていると、誰でも気が滅入ってしまう。”公園デビュー”のように気を遣わずに利用できるのがセンターのいいところでもある。

 きょうは久しぶりの上天気で、1歳児11人も散歩に出た。中沢公園わきの遊歩道をあるく。行き止まりに座って、電車が来るのを待つ。赤ちゃんのときから何回も来ているので、よく分かっていて、道路を挟んで線路を見つめていた。

 電車が通過するたびに手を振る。たまには手を振り返すやさしい車掌さんもいる。
 犬を連れた若い女性が通った。素敵なきれいな犬が走りだしたので、子どもも先生も「わあっ」と声をあげた。すると女性は立ち止まって振り返り、「迷惑なんだよ」と捨てぜりふ。犬は愛せても、ひとは愛せないのか。

 2歳児りんご組の子どもたちも散歩に出た。4人、3人、3人に分かれて先生と手をつなぎ、サティ横の公園まで足を延ばす。公園に着くまで、しっかり手をつないで歩けた。街のなかの保育園だから、「その」の土手の散歩のようなわけにはいかないのだ。


 4月24日(火)曇りのち雨
 午後は合同クラス会で年少・ひよこ組のお母さんに年間の保育方針などを話すことになっていた。入念に準備したので、午前は余裕で子どもと遊んだ。
 ひよこ組は疲れが出たのか、昨日から体調を崩して休む子が多くなったので、他の助手にお願いして、フラフラ遊んでいると、10時過ぎ、れんげ組のしゅうのしん君がいないと助手の先生が探しに来た。
 一緒になって探すと、とんぼ組の脇のフェンスのそばで、彼の家のある方向を見て、静かに立っていた。
 助手の先生が部屋へ連れて行こうとしたが、「ここが

いい」と言い張る。新学期には大勢の中に入るより一人でいたい子はいるものだ。「ボクが後で連れていくから」と断って、しゅうのしん君に話しかけると、「ぼく、ひとりでいたいから」ときっぱり振られてしまった。「いいよ、後でれんげ組に来てね」。給食、昼寝と新学期は新体験が目白押しで、子どもたちも大変なのだ。
 しばらく遠くから見ていると、散歩の帽子をかぶった同じ年少組のすみれ組、たんぽぽ組の子どもたちが田んぼの方へ出て行く。
 「いっしょに行く?」二人で手をつないで散歩に出た。すみれ組と休耕田でカエル探しをする。アマガエルを一匹捕まえて、すみれ組の男の子にあげた。しゅうのしん君は土手のたんぽぽを摘んで、「あーちゃんに上げる」と、お土産にした。お父さんや兄弟らしい子の分も採ってあげた。やがてれんげ組も来て、帰りはクラスの子たちと一緒に帰った。

 午後は合同クラス会。入念に準備したつもりだが、全然うまく話せなかった。言いたいことを話し始めても途中から主題から外れてしまう。外から核心に迫るのでなく、外を右往左往する感じで、話していても内心狼狽していた。
 子育て支援センターのオープン、Babyとそのの新学期と忙しい日が続いたが、このところヤボ用の多忙も重なって、芯から疲れていたかもしれない。そんな条件のせいにしたところで、大勢集まってくれたお母さんたちには申し訳ない思いでいっぱいだ。疲れがどっと出る。ああ憂鬱だ。いやだ、いやだ。


 4月16日(月)曇りのち雨
 新学期は2週目を迎え、泣き声はまばらになってきた。きょうから全園児に給食が始まる。
 午後は家庭訪問で、給食を食べると帰る短縮保育が続くが、それでも10時の朝の集まりのあと、まとまった時間がある。そこで年中組は丸い筒にシールを貼った望遠鏡を首からぶら下げて、園内の探検に行く。年少組もそれぞれ探検に加わった。
 階段をあがって二階に行くのは無論初めてだ。年長組の二階は小さい組にとってはある種の聖域なのだ。恐る恐る年長組の部屋を覗いていく。

 年長組は、畑づくりの相談をしていた。輪に並べたイスに座って、先生と向かい合い、信じられないくらい静かに話し合っていた。

 ひよこ組を探検にきた年中組が、靴を脱いでづかづかと入り込もうとすると、小室先生に「だめだめ、部屋の中はダメだよ」と断られてしまった。
 ひよこ組はいま、初めての給食の準備をしているところだった。新学期の助手がわかめご飯のおにぎり、鳥のから揚げ、板刷りきゅうり、味噌汁、お茶の盛り付けをしている間、先生はおしっこ、手洗いをさせ、名札のついた席に座らせようと、必死の時間だった。
 子どもなりにまだ緊張していて、自由自在に振舞うわけではないので、手と声を尽くせば、一応座ってくれる。男の子が一人だけ、興味のある方へ動いて座らない。一緒に予備のテーブルで食べさせようとしたが、わかめご飯を二口食べたあとは、どの食品も拒まれてしまった。どんなものが好きなのか、いつもどんな風に食べているのか、家庭訪問で聞いてもらわなくては…。
 他の子はよく食べた。まずから揚げ。きゅうりを喜んで食べる子が結構いて嬉しい。

 写真を撮りになのはな組へ行くと、あやかちゃんが「おじさん、あげる」と言って、ホークに突き刺したおにぎりの一片をくれた。。Babyの2歳児の時代、「いい匂い


       年長組の探検から戻る年中組


      まずから揚げから食べるひよこ組


     おじさん、あげる、とあやかちゃん

がするなあ」とボクが入っていくと「ダメェ」とみんな叫ぶ中で、一番最初に分けてくれるのはあやかちゃんだったのだ。

 午後、そのBabyに行く。昼寝から早く目覚めたはるちゃんが不機嫌に泣いていた。ボクを見ると、先生の胸から手を伸ばす。「泣くことないだろう」と怒った風に言って抱き上げると、泣き止んだ。やはりそばに抱かれていたかなちゃんが、先にはるちゃんが抱っこされたのを見て、ちょっとためらっていたが、やっぱり手を伸ばす。無理やり二人を抱っこして、廊下つづきの子育て支援室に行った。外は雨なのに、二組の親子が来て遊んでいた。1歳児のだいき君もいた。
 二人を抱いたまま座っていると、他の子の動きや玩具に惹かれて、二人とももぞもぞと動き出した。はるちゃんはもう誕生を過ぎているので、巧技台にマットをかぶせた山登りに挑戦していた。
 かなちゃんは、男の子を連れて遊びに来ていたお母さんの方へ、小さな積み木を手に、一歩、二歩と歩いて行く。ちょうど顔を出した寺田主任に、「ホラ、かなが歩いたよ!」と言うと、寺田先生は廊下の先にいる0歳児の先生に「かなちゃんが歩いているよ」と叫んだ。
 5月生まれのかなちゃんは、まだ誕生前だが、家では歩くと聞いていた。Babyで歩く姿を見せたのは初めてだった。すごい、かなちゃん、と言って、ボクはかなちゃんを抱こうとしたが、かなちゃんは見知らぬおばさんがよくて、ボクを嫌がった。もしかして、おばさんをお母さんと勘違いしたのだろうか。でも、迎えに来たお母さんに抱きつくような甘えはなかった。似ているので親近感を覚えたということかも知れない。
 初めての寝返り、初めての離乳食、初めてのつかまり立ち、初めての歩み…親より先に見られることも多い。友だちが周りにいて、子どもの意欲も刺激される。こういう感動って、本当に素晴らしい。


 4月13日(金)晴れ
 少し遅れて登園すると、砂場のそばでれんげ組のゆうちゃんが泣いていた。
 「ママがいい」「ママがいいの?」「ママがいい」
 制服も帽子もきちんと身に着けて、新入生らしく汚れがない。担任がすぐに来てくれたが、ボクはもうゆうちゃんと帰るバスを探しに行くところだった。「お願いします」。
 バス乗り場には2号車はまだ帰ってきていなかった。「バスが帰ってきたら、運転手さんに頼もうね」。ゆうちゃんは自分の気持ちを分かってもらえたので、素直に納得して、手をつないで部屋のほうに戻る。
 すると、背後からひよこ組のけんご君が走ってきた。泣いてはいなかった。園長が一緒に駆けてきたから遊んでもらっていたのだろう。二人と手をつないで、年少のうさぎを見た。それから、けんご君が手を引っ張るままに歩くと、ひよこ組の前の滑り台だった。
 「カン、カン、カン…」踏み切りになって、しばらく遊んでいると、ばった組に進級したまゆちゃんが来て、
 「おじさん、いつまでも遊んでいないで、早くBabyに行ってよ」と言う。
 「なんで? おじさんはひよこの先生なんだから」
 「だって、かなちゃんが泣いてるかも知れないよ」
 妹のかなちゃんは、Babyのいちご組(0歳児)に入園したのだった。なぜかボクになついている。

 「あとで行くからね」と、まゆちゃんには言ったが、午後Babyに行ったときにはかなちゃんはもう帰った後だった。1歳児の新入園のくるみちゃんも仲良しになったのだが、今日はお休みということで、「なあんだ、つまんない」の心境だ。
 子育てサロンのお母さんたちが帰った後の、広々としたホールには1歳児と0歳児の大きい子たちが遊んでいた。ボクのひざの上に乗って一休みする子も、友だちの動きに誘われて、またよちよちと歩き出す。夕方、そのに戻ると、前年度の決算が一応出来上がっていた。ここから理事会を何回かやって、5月末の通常総会まで、また多忙な毎日が始まる。


 4月12日(木)晴れ
 新装なったBaby子育て支援センターがオープンした。10時の開館を前に、受付には行列ができた。直前には列は長蛇となって、開幕に間に合いそうもないので、利用登録手続きを省略して入場してもらったが、二階の子育て支援室には入り切れなくて、30人あまりの方には一階の一時保育室で待機してもらった。
 オープニングは、手遊び、紙芝居のあと、子どものその人形劇サークルのお母さんたちによる「人形のリズム」をやってもらった。「お花が笑った」「動物園へいこう」など、音楽に合わせて人形が踊りだすと、小さな子どもたちも目を輝かして見ていた。

 満員のお客様には人形のリズムが終わると、園庭の砂遊び・泥だんご作りに移動してもらい、入れ替えで一階に待機していた方に、人形のリズムを見ていただいた。
 登録手続きなしに入った方も多かったので、正確な人数はつかめなかったが、130組以上の親子はいただろうか。利用登録を済ませた人は104人に達した。
 それだけ公共施設のないふじみ野駅西側には、子どもを遊ばせ、親同士の交流のできる施設が待ち望まれていたということだろう。
 オープニング行事は午前中で終わったが、午後からも散発的に参加者があった。

 木曜の午後は「子育てサロン」の時間で、親子で自由に遊びに来て、自由に交流する場を提供する。様子を見に行くと、すぐに2歳くらいの女の子と仲良しになった。ボクの手を強く引くのは座れという意味らしい。ブロック積み木のそばでしばらく遊んでいると、お母さんたちから子どもの玩具の取り合いのことや、歯磨きの習慣づけのことで質問された。
 「自分のもの」という意識が生まれたのは成長のしるし、自分の物が大事だから、人には貸せなくなる。「自分のもの」という意識がしっかり育てば、やがて「他者のもの」というい認識も育っていくのではないか。そんな話をした。

 1歳半から2歳くらいの子が5〜6人で遊んでいると、昼寝から早く目覚めたみかん組の1歳児が何人か、先生と一緒にあそびに来た。支援センターのホールとは廊下続きだ。「うちの子と同じくらいかしら?」とサロンのお母さん。子どもたちはまぎれて、室内滑り台や木製のジャングルジムで一緒に遊んでいた。
 子育て支援センターは、月曜日から金曜日まで、内容を変えながら毎日開かれる。「お母さんはみんな友だち」がBaby支援センターの合言葉だ。地域で大きな役割を果たしていくに違いない。

 夕方、そのに行く。ひよこ組のけんご君が、おじさんを探して泣いていたそうな。こんなボクでも必要としてくれる子どもが「その」にも「Baby」にもいてくれるのは嬉しい。健康に気をつけて、長生きしなければと、子どもたちの前では思うのだが…今日も少し食べ過ぎたかな。


 4月9日(月)曇りのち雨
 今日からそのの新学期が始まった。
 朝、とんぼ組になったかえでちゃんとはなちゃんが事務所に来て、「泣かないでバスに乗って来たよ」と言う。年少のなのはな組から進級した二人だから、泣かないで登園したって当たり前と思ったが、「泣かないで来たの? えらいなあ」と一応褒めておいた。そのときは何故それを言いに来たか思い当たらなかったが、他の子にも同じことを言われて、そうだ、入園のお祝いのとき、「泣かないで来たらロケットを貸してあげる」と言ったからだ、と気づいた。かえでちゃんたちはロケットを借りる気はなかったとは思うけれど…。


      初日のひよこ組(おやつタイム)

 担当のひよこ組に行くと、給食室の斎藤さんに抱かれて、けんご君が猛烈泣いていた。「お母さんを探しに行こう」と連れ出したが、何を見せても、目先を変えようとしても泣きやまなかった。泣きながらアスレチックまで来ると、つり橋で陽子先生がトロルごっこをしていた。
 「おじさんもトロルになって」と言ったのは年中組の子だった。「いいよ」。まだ泣いているけんご君を抱いたまま、「誰だ。オレの橋をがたごとさせるやつは!」「おじさん、ガタビシさせるヤツは、だよ」と、生意気なことを言う子に、「何だと。貴様を一飲みにしてやる」とクサリの間から手を伸ばすと、泣いていたはずのけんご君が、ケタケタと笑った。ボクといっしょに大きい子の足や靴をつかんだ。乱暴に足をはずされても嬉しそうに笑い続けた。
 部屋に戻ると、泣きそうな表情にはなったが、おやつはボリボリ食べた。先生が絵本を読むと、読んでもらって育ったのだろう、話の中身に反応した。新学期に泣ける子は、自分の気持ちがしっかりある子だから、やはり心配ないものなのだ。
 「おしっこに行こうか」連れてトイレに入り、ズボンやパンツを下げてやると男子用の便器でできた。他の男の子も連れて行った。りょうせい君は出たが、かい君はしなかった。紙おむつの子が多いのには驚いた。担任に聞くと、13人中8人だという。排泄の自立は1歳児の課題だが、この頃は1年以上の遅れが普通になってきた。
 トイレが機縁で、かい君と遊び始めた。外に出て、「高い高い」をすると、声を出して喜んだ。ボクから2メートル離れて、走ってきて飛びつく。抱きとめて「たかい、たかーい」…何回でも繰り返す。園長が通りかかって「100回くらいやりそうだな」と笑った。疲れて、やめるために滑り台に誘った。「カーン、カーン」と踏み切りを作ると、次々子どもたちが仲間に入ってくる。なのはな組とちゅうりっぷ組に入った「そのBaby」の卒園生たちは、もうはだしになって園庭で遊んでいた。 

 かい君を遅バスに乗せてから、Babyに行った。Baby前のバス停にお母さんたちが待っていた。間もなく3号車が来て、めろん組(支援センターの延長保育)に戻る子どもたちが続々と降りてきた。初日なので南園長が「お帰りなさい」と出迎えていた。
 いちご組(0歳児)では先生がはる君をおんぶして、赤ちゃんを抱いてミルクを飲ませていた。園の乳首の感覚を嫌って飲まないので、お母さんから家庭のを借りたら、きょうはよく飲んでいると先生は喜んでいた。
 「はる君、おいで」と人見知りで泣くはる君を抱き上げたが、全然泣きやまない。めろん組に連れて行くと、お兄ちゃんのこうだい君の顔を見たとたんに笑顔だ。しばらく遊んで、いちご組に戻った。他の先生に渡そうとすると、さっきおんぶしていた先生じゃないといやなようだ。とりあえずは慣れたボクから離れたくなくて、泣きわめく。心を鬼にして離れた。

 1歳児のみかん組ではみんなが歓迎してくれた。Babyには男手がないので、子どもたちも珍しくていいのかもしれない。
 この二人はブロックを手に、仲よく遊んでいるように見えるかもしれない。でも、一瞬前、相手のブロックをもぎ取り、ちょっとトラブルがあった。1歳児は、見て欲しいと思えば、すぐに取る。物と人との関係はまだ分かっていない。お互いにそうだから、取られてもケンカにはならないことが多いようだ。
 この直後、プラスチックのミニカーで遊んでいただいき君が、同じいちご組から進級したたいが君にさっと取られてしまった。だいき君は泣いて訴える。

 「ぼくのだよ、返してって言おうか」だいき君の手をとって立ち上がらせた。だいき君はたいが君の方に歩き出したが、途中で色違いのミニカーを見つけた。彼はそれを手にして、満足そうに遊びだした。こうした希薄な友だち関係をさまざまに体験しながら、自我を育てていく。やがて、自分が持っていた玩具でなければ承知できない、代替物では納得しないときが来るだろう。
 いまの友だちとの関係は希薄にも見えるが、こんな幼い時期から身の回りに同世代の友だちがいるということは素晴らしい。友だちがいるからこそ、育ちあう可能性に恵まれているのではないか。

 

 4月7日(土)晴れ
 穏やかな小春日和だった。朝のうち風を冷たく感じたが、それもさほどでなくなって、サクラ満開の園庭でお祝いが始まった。
 園長の「ブタが行くよ」も、ボクのロケットも、もう何年やっているか、ちょっとマンネリの感もなくはない。でも帰り、まだ名は知らないが、お母さんの一人から「とても楽しいお祝いでした。ロケットも子どもが真剣に見ていて…これから楽しいことがいっぱいありそうで、うれしいです」と、ていねいに褒めていただいた。子どもにとっても、親にとっても楽しいことが何より大事だ。

 今年も新学期はひよこ組を見てほしいと言われているので、朝のうち顔を出してみた。
 一人で夢中になってブロックを積み重ねている子がいた。「すごいじゃない?」と声をかけると、「高いよ」とぼつりと言って、作業を続ける。
 隣では家から持ってきたらしい大事な絵本を、はしゃぎながら先生に見せている子がいた。「何の本?おじさんにも見せてと近づくと、突然かたまって動かなくなってしまった。お母さんと先生は大笑いだが、固まった彼は笑うどころではないのだ。
 女の子が一人、「のとおじさん」と叫んで走ってきた。

飛びつくのを抱きとめて、名札を見ると、ちゅうりっぷ組のあきなちゃんだった。お兄ちゃんが在園していたとき、いっしょに遊んだことがあったのだろうか。でも思い出せない。この頃急速に記憶力が衰えて、困ったものだ。
 れんげ組の前で、一人のお父さんから声をかけられた。「卒園した福田です。兄がハジメで、ボクはツヨシです」…そう言われて、ああ子のこの親は教師だったとすぐ思い出した。昔のことは結構おぼえているのだ。卒園生の美穂ちゃんも、女の子を入園させた。美穂ちゃんのお父さんとは苦い思い出がある。よく孫の入園に賛成してくれたと感慨を覚えた。
 Baby卒園の9名は、なのはな組とちゅうりっぷ組に分かれた。記念撮影をするとき、緊張気味で固い表情の子もいたが、泣くこともなく落ち着いて座席についているのを見て、ホッとする。0歳、1歳のときから2年〜3年いっしょにいた子だから、やはり曾孫のように心配になる。
 てんやわんやの新学期がこうして始まった。


 4月2日(月)曇り時々小雨
 そのBabyの入園・進級のお祝いだった。きのうまで1歳児の赤ちゃんっぽい子たちが今度は最上級の2歳児りんご組で、それなりに落ち着いた表情で親たちと座っているから面白い。まだ人見知りもしない初々しい赤ちゃんがかわいい。
 小さい子が飽きないように工夫しながら、お祝いはあっという間に終わらせ、クラスごとに打ち合わせをした。保護者会の役員もスムーズに決ったようだ。

 今日は子育て支援センターのめろん組もスタートを切った。めろん組というのは、Babyを卒園して「その」に入

園した子どもたちの朝夕の保育をするクラスだ。入園のお祝いもあるので、翌日からにした人もあったが、きょうは三人来て、真新しい部屋で一日を過ごした。

 午後、勝瀬の榛名神社そばに出来た「勝瀬こばと保育園」の開園祝賀会によばれて出席した。園長の石原先生とは20年以上も親交があるが、がんばって3つ目の保育園、それもついに満足いく施設を作り上げたことを心から祝福したい。第二部で求められて祝辞を述べた。
 「同じ時期に子育て支援センターを建設したので、ご苦労がよく分かる。建設資材の値上がりが困難をもたらしたという話があったが、それもそうだが、小泉さん以来、国が補助金を減らしているのが最大の困難ではないか。公立保育園は補助金が一般財源化されて、保育園への支出か道路財源か区別さえつかなくなっている。民間へは補助制度を変え、計算方式を変えて、実質大幅に目減りさせている。県知事がいまの知事に変わって、県の施策もひどくなった。それを乗り越えての建設は、二重に喜ばしい。勝瀬の自然のなかで、友だちと感動を共有し、生きる力をもった子どもたちを育ててほしい」。


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