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すずかちゃん、まなちゃんの手紙は、「おじさん、どんなごはんがすき?」「どうぶつではなにがすきですか」などと尋ねて、答えのマスが書き込まれてある。ベイゴマ好きなぎん君、りょう君、れを君たちは「おじさん、べーごまやろう」の一色だ。非公式な手紙だが、一応正式の返信用紙で答えを書く。
べいごまと言えば、同じくま組のかいと君に「おじさん、勝負しよう」と誘われた。
「くま組は強いからなあ」
「ぼく、そんなに強くないから」と、かいと君はニコニコしている。この子は勝っても負けても、いつも笑顔が絶えない。勝負にはこだわらずに、コマ回しを楽しんでいる。「忙しいからちょっとだけだよ」
ボクはポケットから加工したウサギベイを出そうとして、未加工のベイゴマと取り換えた。
実は、コマ大会のとき、川越の愛好会の人にウサギベイを加工してもらった。手が切れそうなくらい立派になった。その日は使わなかったが、翌日深野園長とやってみた。一発で園長のベイゴマを外へはじきだした。「ヤッタァ!」。深野園長に勝ったのは2年ぶりくらいだ。以前は同等だったが、むこうが上達したのか、こっちが退化したのか、もう勝負にならなくなっていたのだ。
その後は気合を入れなおした園長に連敗したが、負けてもいいところまで行く。加工したコマの強さを実感した。
そのウサギベイを取り出そうとして、ポケットにしまい直したのは、かいと君に対して、自分が汚い手を使おうとしているのを恥じたからだ。子ども同士でも、おとなと子どもの勝負でも、加工は大きなハンディを持ち込むと思う。かいと君たちとボクは未加工のベイゴマで勝ったり負けたりで楽しんだ。
そのでのベイゴマの在り方について、そのHP掲示板で熱い論議が行われているが、それとは別に、三学期というか冬の季節、以前は子どもたちは縄跳びに熱中していた。ずっと以前は年中組は長縄跳び、年長は一人縄跳びで、目標を掲げて挑戦した。その後、子どもの運動能力の低下もあって、長縄跳びを年長で取り組んだこともある。
去年の冬、年長組はドッジボールでよく遊んでいた。サッカー遊びに夢中だった時期もある。コマを回せる指先の働きや腕の振り、その集中力や瞬発力は、子どもの発達にとって意義深い活動ではあるが、個々の能力の高い峰を築くことだけでなく、幼児の「全面発達」を目指す保育の立場で、重点をおいて取り組むべき課題については見直す時期に来ているかもしれない。
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