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老成都
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[其十六]
茶館
四川は歴史上、中国で喫茶の習慣が最も早くから始まったとされる場所です。四川は肥沃な土壌と豊富な降水量により、古から自然作物が豊かで,「蜀中熟、天下足」と言われていました。その豊かな農産物で支えられた人々の暮らしの中で、精神的なゆとりや遊びが生まれ、それが喫茶の習慣になったと伝えられています。晋代に書かれた四川の歴史書「華陽国誌」の中で、戦国時代秦が中国を統一し、それから蜀の喫茶の習慣が中原に広まったとする記述が見られます。
昔から交通が不便で、つい最近も生産される農産物の相当数を貯蔵手段が無く腐らせている位ですから、今でも四川の人は食に関しては贅沢、かつ厳しいのです。
2000年1月 錦江劇場内茶館では四川劇を見ながら...
四川流喫茶の作法は兎に角簡単。蓋碗の底に茶葉を入れ、まずお湯を半分位注ぎます。そして茶葉がお湯を含み始めある程度沈んできたら、再度お湯を一杯迄注ぎ足します。後は飲み干す度にお湯を足すだけ。四川人のお茶通に言わせると蓋碗で飲む場合は、まず蓋を使って浮いている茶葉を避け、受け皿を掴んでそのまま飲むのが本場流だそうです。
2000年1月 人民公園内にある茶館
四川流喫茶の精神は、お茶を飲みながら、自分のしたい事をする自然流です。つまり何をしようと自由で、本人がお茶を飲んでいるその時間と空間を楽しむ事です。
1991年10月 青石橋に有った茶館(今は?)
四川の茶館に行くと、新聞や雑誌を読んでいる人はもちろんの事、ブリッジに興じる人、酒を持込み飲み出す人、西瓜の種をただひたすら食い散らかす人等、色々な過ごし方が見られ、皆思い思いの時間を楽しんでいます。ただ一つの条件は「一茶一座」、茶館でお金を払えば一杯のお茶と一つの座席を提供するので、後はご随意にと言う意味です。
2000年1月 望江楼公園内の茶館
お茶を買い席に座ると、また色々な物売りがやって来ます。必ず来るのが、新聞・雑誌売り、耳掻き、按摩等、運が良ければ猿回しの大道芸も見られます。
まさに各人各様、他人の空間を尊重し合い、独自の時間を楽しむ四川文化の縮図と言った感です。
1994年7月 成都郊外の黄龍渓にある茶館
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