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巴山蜀水
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[其九]
峨眉山 (EMeiShan) - 〈峨眉の感〉
峨眉山へは四度訪れた事があるが、この山はその度に違う表情を見せてくれる。
一度目から三度目はもう十年以上も前の1988年から1991年、留学していた四川大学の学内旅行で訪れた時だ。その頃には既に頂上迄日本製のロープウェーが完成していたので、金頂まで日帰りが可能になっていた。最後に行ったのは、1997年の正月元旦の時で、四回の中でこの時の天気が一番良く、峨眉山の周囲一面、そして貢嗄山の山頂迄見渡す事が出来た。
金頂からの見た紅葉に染まった山並
金頂寺から彼方に見える貢嗄山
成都からの観光コースとしては、この峨眉山と楽山の大仏を回るのが、最も人気あるコースである。時間的にも車で二、三日の道程になるので、週末に出かけるのにもってこいなのだろう。その為楽山迄の高速道路は、週末になる度に観光バスで埋め尽くされる事になる。
巡礼の始めの寺、報国寺
報国寺を詣でる信者達
ここ峨眉山は中国の仏教四大名山の一つになっている。信者にとっては、麓の報国寺から約一週間の時間をかけ途中の寺々を巡礼しながら、万年寺を経て山頂の金頂寺迄自分の足で登りきる事が尊とい事とされている。道すがら見かけた、年老いた人が一心に山頂を目指す姿には、感慨深いものがある。
中腹にある万年寺
長い歴史の中で、峨眉山はかつて道教の本山として崇められていた時期が有るそうだ。その後、仏教の興隆と共にこの本山が奪われ今日に至っていると言う(因みに四川にある道教の本山としては、現在青城山が有名)。今では世界遺産にも登録され、四川を最も代表する観光地となっている。
峨眉山頂の万仏頂(海抜3099m)と雲海
峨眉山の美しさを表現した笑い話を聞いた事がある。ある教養のないある男が峨眉山に登り、その山頂から見た美しさに感動した。だが彼は感動をどうしても言葉で表現する事が出来ず、「峨眉、峨眉、正他媽的漂亮」(峨眉、峨眉、綺麗じゃねえか畜生め)」と言ったとか...。言葉はともあれ、その感動がストレートに伝わって来るのは確かである。最も四川特有の曇天が一年の大半を占める天気では、好天に恵まれるだけでも感動的である。
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