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●我はここに
「どきなさいっ」
アウラ・シャーが側仕えの者たちを退け、息を切らせながら部屋に飛び込んだ時、
身の丈の三倍はあろうかという鏡に映る自分の姿にアウラ・カーは酔いしれていた。
「・・・美しい」アウラ・カーの真っ赤な唇からため息が漏れる。
(あら?)
鏡の中の険しい表情をしているアウラ・シャーに気がついた。
「シャー、何かようかしら」
アウラ・シャーはずんずんとアウラ・カーの背後に詰め寄ると、一気にまくし立てた。
「お姉さま!わたしがランドシアに出かけているのを幸いに、グインに手を出したわね!
お姉さまなんか・・・ピーがピーしてピーをピッピッピー(注:著しく適性を欠く発言のため985文字削除)
・・・絶対に許せないわ」
アウラ・シャーはさらに肉薄した。
「ふぎィー」
胸は激しく上下し、猫耳がぴくぴく動く。
「あらあら、そんなに興奮するから毛が逆立っているわよ」
アウラ・カーは振り向くと、なでなで。
「ごろにゃーーおぉぉおん」気持ちよさそうにシャーは喉を鳴らす。
ふたたび、鏡に視線を移すと、
「・・・グインが言っていたわよ、わたしの方が素敵だと、
それに、わたしの機嫌を損ねると王の座も危ないわね」
アウラ・カーはうっとりとした表情で鏡に映るアウラ・シャーを見つめた。
「ふぎゃー、悔しいぃー」
アウラ・シャーは泣きながら部屋を出ていった。

ランドック王宮にて、二人は言い争っていた。
「・・・グイン、一体どういうつもりなの。わたしが留守の間にお姉さまと!!!」
アウラ・シャーは握りしめているグインの髭を、思いっきり引き抜いた。
「イタッタタッッ、、、まてまて、、、あれは、、、別に、、ほんの・・・けっして・・・神に誓って・・・」
しどろもどろになりながらグインは後ずさりした。
まさに怒り狂った復讐の女神の勢いに、思わず豹耳もぺたっーとしぼむ。
「そんなに王に未練があるの、許せないィ。みぎゃっああ」
「うわあっ、爪を立てるな、お前の爪は危ないのだか・・・ぐっ」
ざくっと鈍い音がした。
アウラ・シャーの鋭い爪がグインのこめかみに突き刺ささるとグインはその場に崩れ落ちた。
「あっ、グイン、グイン、、、しっかりして、、、グイン!」
グインはぐったりと倒れたままうつろな目をして返事をしない。
アウラ・シャーの与えた傷はグインの脳まで達していた。
「本気でやったんじゃないのよ」
グインを揺さぶるが返事はない。
「ああ、こんな事が〈暁の大神アウラ〉に知れたら・・・」

その夜、アウラ・シャーは密かに星船でグインをランドシアに運んだ。
神殿内のとある小部屋にグインを横たえると、装置のスイッチを操作し始めた。
「えーと、目標はルードの森・・・」
カチッ。

ここから物語が始まることを知る者は少ない。
アルド・ナリスさえ・・・。


・コメント
何故、ナリスを登場させるか、、、謎解きはやはりナリスでしょう。
えっ、何もしていないって、、、それは、貴方の思い過ごしです。


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