戻る 麗しのグイン・サーガへ

極悪人列伝

極悪度、5(強)〜1(弱)を表す 同情度、5(強)〜1(弱)を表す 陰謀度、5(強)〜1(弱)を表す

 
カースロン黒騎士団団長 極悪人度 2  同情度 3 陰謀度 2
モンゴールへの裏切り
パロ占領軍司令官タイランの副官で黒騎士隊隊長、クリスタル占領軍警備長官であるが、タイランは彼の粗雑さ、田舎者を嫌っており、何かといじめられ同僚の副官は皆、白騎士のため疎外されていた。
野望もあるが、基本的には気の弱い、悪事にはむかぬ男であるが、リギアにたらし込まれ、さらにナリスの口車に乗りモンゴールを裏切る。
カダインに妻と18歳のできの良くない息子と、器量の悪い娘がいて、最後の場面で迷うがパロ聖騎士候の地位とリギアとの生活の夢に負けてモンゴールへの裏切りを決心する。
アルカンドロス広場でクリスタル市民の蜂起時、長年の恨みとタイランを殺そうと追いつめるが、パロ王国クリスタル騎士の門にて、そこに駆けつけたブルク白騎士1個中隊に阻まれ、ブルク配下ヨーハンに槍でのどを一突きにされ、敢えない最後をとげる。
首は槍に刺されさらし首となる。
実際にカースロンがおこなった明白な裏切り行為は、アルド・ナリスの生存をモンゴール首脳陣に隠したことである。
タイランの命を狙ったのはモンゴールへの裏切りと云うより個人的な恨みである。

ごくありふれた野望を持った男ではあった。
短い期間ではあったがリギアと関係を持ち、それなりに役得もあった。
せめてもの慰めは、カースロンの死を知ったリギアが涙したことか。
 
ヴィール・アン・バルドゥール子爵 極悪人度 4  同情度 1 陰謀度 2
ケイロニア王への欲望
◆バルドゥールのたくらみ
ダリウス大公に取り入って、シルヴィア皇女の婿候補までなったが、シルヴィア皇女がひどくバルドゥール嫌っており、さらにオクタヴィアが現れたため、ダリウス大公に見捨てられる。
力ずくでシルヴィアを自分の物にしようとしたが、オクタヴィアに邪魔され、ならばと、オクタヴィアを付け狙うもグインに邪魔される。
そこで、グインを仲間に誘うが断られ、行き詰まっている時、マライア皇后から皇帝アキレウス暗殺の陰謀の誘いに乗るが、グインの活躍により陰謀は発覚し禁足される。
その後、隙をみて逃亡し、オクタヴィアを襲うが、逆に重傷を負わされる、オクタヴィアが油断したところで逆転するが、後一歩と云うところで、またもやパリスに邪魔される。
バルドゥールにはつきは全くない。

もはや、この傷では命も長くなくケイロニアを脱出するのも無理と悟ると、グインを誘い出し痺れ矢でグインの動きを封じ込め、勝利を確信し木から降りる瞬間、最後の力を振り絞ったグインの大剣、一閃!
哀れ、バルドゥールの胴体は真っ二つ。
それでも、律儀な部下フルゴルが「主人の仇」とグインにとどめを刺そうとする瞬間、何故かオクタヴィアが現れ、バルドゥール最後の願いも叶わず。
バルドゥールは子供時代はタルーアンでケイロンの血が混ざっていると廻りからいじめられた。
十五、六の時にアキレウス皇帝に名乗り出て子爵となるも、やはり廻りからはタルーアンの混血児と白い目で見られる。
少年時代から青年にかけてこの様な環境のため性格はきわめてゆがみ、妬み、嫉妬、憎悪の固まりとなっており、多少の同情の余地はあるものの所詮、他人をうらやむことに始終してしまう性格は直らない。
ダリウス大公に取り入るまで10年かかり、やっとの思いでシルヴィア皇女の婿候補となるがオクタヴィアの出現で捨てられてしまうのに比べ、グインはあっという間にアキレウス皇帝に気に入られた。
ますます、バルドゥールの他人への憎しみそねみは強まる。
陰謀発覚後、せめてこの二人を地獄の道連れにしようとしたが、如何せん、相手が豹頭なだけに失敗する。
……合掌。
 
マライア・タル・クラディン皇后 極悪人度 3  同情度 4 陰謀度 3
ケイロニア皇帝アキレウス暗殺陰謀
◆マライア皇后のたくらみ
クムよりケイロニアに嫁いで以来20数年、夫のアキレウス皇帝の心が自分にないことをひどく憤り、悲しみ、そして遂に復讐を果たさんと望むみ、ユラニアと内通しユディウス伯をケイロニアに潜入させ、陰謀をめぐらす。
毒殺暗殺集団ロクスタの女暗殺者ミンナがアキレウス皇帝を暗殺し、ケイロニア内部が混乱している隙に乗じて、ユラニアのサラム候をシルヴィアの婿とし、アキレウス皇帝への復讐、自分を冷たくさげすんだケイロニア、及び自分を美しく生まなかったクムへの報復を同時にはらそうと企てる。
内部呼応者として、バルドゥール子爵とダナエ選帝候ライオスを抱き込む。
話を盗み聞きしたハゾスは、ユディウス伯に重傷を負わされる。

◆ユラニアの思惑
マライア皇后のたくらみとは別に、軍をケイロニア国境に派遣しアキレウス皇帝の暗殺と同時にサイロンに攻め込み一気に国の中枢の制圧せんとたくらむ。
その影にはグラチウスの存在が……。
◆陰謀発覚
グイン一人の大活躍により、アキレウス皇帝暗殺は未然にふさがれ、陰謀は露見する。
マライア皇后、ユディウス伯、ロクスタは拘束、ダリウス大公、バルドゥール子爵とライオス選帝候は詮議のため禁足となる。
秘密裁判中に服毒自害ととげる。

【最後の言葉】
「あなた、アキレウス陛下、ドールの黄泉にあってもかわらず、あなたひとりをお慕いいたします――」(23p75)

ダルシウス将軍、ランゴバルド選帝候ハゾス、ゼノン将軍、ワルスタット選帝候ディモス、アキレウス皇帝と皆、一目でグインを信じるのは良しとしても、もう少し時間をかけたい。
グインがケイロニアに来てから2週間後には、ケイロニアの中枢の人間全員をあごで使っている。
世界最大の人口と世界最強を誇る国が、そんなに簡単に動いてしまうとは、組織はないも同然。


(疑問)
1.ハゾスは暗殺されたことになっているが、ハゾスに重傷を負わせたユディウス伯は疑問に思わないのか?
  仮にも、ユラニアの誇る軍師なのだが……。

2.ロクスタを捕まえて服に毒針をしかけたのを取り外し、アキレウス皇帝が毒殺されたように見せかけてマライア皇后を暴き出すのは解るがロクスタからの報告が無いのを、マライア皇后もユディウス伯も疑問に思わないのは変である。

ケイロニア皇帝アキレウス暗殺陰謀の詳細は23巻p46を参照
 
ダリウス・ケイロニウス大公 極悪人度 4  同情度 1 陰謀度 3
ケイロニア簒奪
◆ダリウス大公のたくらみ
弟というだけで、一生、皇帝にもなれず国の権力も握れないことに不満を持つ。
15年前にオクタヴィアの母ユリアに恋したが相手にされず刺客を向けて殺害する。
バルドゥールの後ろ盾になり、シルヴィア皇女の婿にさせようとしたが、シルヴィア皇女がひどくバルドゥール嫌ったので、これを見捨てた。
最後の手段として10年越しに、隠していたオクタヴィアを皇太子と名乗りをあげさせ権力の奪取を狙うが、グインにより阻まれ、さらにマライア皇后との仲をアキレウス皇帝に知られ、もはやケイロニアに居場所を無くしケイロニアを出奔する。

臥薪嘗胆、自由国境地帯に潜んだ後、ユラニアへ落ちのびる。
シルヴィア皇女を誘拐し大公騎士団を背景にユラニアを恫喝し、サウル皇帝が崩御するとケイロニア使節と偽りバルヴィナ城を占領する。
シルヴィア皇女は自分とマライアとの娘と主張しケイロニアに対し王位継承権を要求する。

破れかぶれとも思える最後の挑戦もグインの前に散り、最後は右手の中指にはめていた大きな指輪の飾りに仕込んでいた毒で服毒死する。
ケイロニア皇帝の夢も、シルヴィア皇女の行方も明かさぬまま、バルヴィナ城の炎の中に消える。
◆真の極悪人
マリウスを拷問、オクタヴィアの母親ユリア・ユーフェミア姫への横恋慕のはての非道な虐殺、シルヴィアの母マライア皇后との不貞と、そののちにそのことには口をぬぐってマライア皇后を告発し死に追いやろうとした、シルヴィアを誘拐し、その命をたてに皇帝位を臆面もなく要求した悪逆非道の悪党(43p262)

【最後の言葉】
「ざまを見ろ、グイン。――やっぱり、最後に勝ったのは――このダリウスだ……」

(疑問)
1.ダリウスはユリウスを雇うために全財産の半分をつぎ込んだので、ダリウス大公騎士団に満足できる金を支払うことが出来なかったから見放されたと云っている。
ユリウスに払った金額はいくらだ、少々、大過ぎはしないか。

2.ダリウスはシルヴィアがグラチウスの手の中に渡っていたのを知っていたのか?
知っていたらしい、と云うより、ユリウスもサイロンの戒厳令で国外に出ることが出来なかったとしている。
その後、恐らくダリウスはシルヴィアを、グラチウスの意のままだろうがグラチウスに渡したものと思われる。
 
ネリイ詐称大公 極悪人度 4  同情度 2 陰謀度 3
ユラニア簒奪
後日、編集
 
 
アリストートス 極悪人度   同情度  陰謀度 
悪逆非道
後日、編集
 
 

戻る 麗しのグイン・サーガへ