| 予言集(リンダ) |
| リンダ | レムス | グイン | イシュトヴァーン | ナリス |
| スカール | アムネリス | ヴァレリウス | マリウス | カメロン |
| その他の人々 | 人間以外 | 三大魔道師 | 予言者たち | 見た |
| 予言以外にも未来を予測する言葉についても記載する。 |
| 予知 |
| イシュトヴァーンに向かって(2p217)−中期予言(的中) |
| 「いまにあなたは知る。おおいなる災いを運ぶ男よ――すべてどのような災いも、それを運ぶ使者をそれが使者であるがゆえに見のがしているわけではないのだ。いずれ知るであろう――災いはつねに近くにあり、それは御身に帰るのだ。御身の災いの星を、消すほどに強い獅子の星が勝利を占めたとき、御身の星は消え――そのときはじめて御身はやすらうだろう。限りない遍歴を経て御身の運ぶ災いのために中原はまどい――その災いはその星があかつきに消されたときにしか消えることはない いずれ御身は災の星が、その使者そのひとをも洩らしていなかったと知るだろう――」 リンダが我々に見せた最初の予知。 そして、今後の物語の道標となる重要な予知でもある。 (レムス&ナリス訳) いずれはイシュトヴァーンひきいるゴーラと、グインひきいるケイロニアとが激突するだろう。そしてそれはたぶん、ケイロニアの勝利に終わるだろう。(50p190) さらに、レムスは自分もイシュトヴァーンとぶつかることを予想しそのための絶対王権を押し進める。 ナリスはレムスをも含めた三つどもえと予想している。 |
| グインに向かって(2p254)−短期予言(的中) |
| 「行きよりも帰りに注意しなさい。そして目に見えるものより見えぬものをおそれなさい。災厄と思われるものは実は幸運にほかならないけれど、そのためにはまず自ら道を切りひらかねばならないわ」 モンゴール軍を偵察に行き一万五千の軍勢を発見、その帰りイドの谷に阻まれてセム族数人は命を落とす。 グインはイシュトヴァーンの鎧等を身にまといイドの中を突っ切る事になる。危なく命を落とすところだった。 |
| グインに向かって(4p89)−短期予言(的中) |
| 「グイン――東よ。東をめざすのよ……狗頭山を越えなさい。ラゴンは、白い石の彼方にいるわ――白い石が、黒い山とまじわるところ――そこに、ラゴンの魂がある……死の風に気をつけなさい――」 リンダの言葉通り東に向かい狗頭山の見えるところまでたどり着く。死の風=嵐の大竜巻で狗頭山まで運ばれる。黒い山=狗頭山を越えたところで、白い石=塩の谷(岩塩)に到達し、ラゴンの魂=アウラのみしるしを見つける、と同時にラゴンに出会う。 |
| グインに向かって(6p84)−短期予言(的中) |
| 「グイン。災いの赤い星はノスフェラスをはなれたわ。星々が動いているわ。それはいまや水の宮に入ろうとしている。水の宮の、竜の星座、これはパロをしめすもの。さまざまな潮流はパロにむかって動いてゆく。もう、ここ当分はモンゴールのノスフェラスへの大がかりな侵攻はないと思ってよいでしょう」 「そして陸路、海路いずれという問題だけれど、はるか東、カナンには白い光があり、わたしたちの注意をうながしています。それが、来るな、というあかしか、それともそれこそは、ヤーンの導きの星なのか、これはわたしにもわからないことなの。この白い星はきわめて異常に強いもので、これまでに一度も見たことのない星だわ。それに何だか――そうね――何といっていいかわからない、言語に絶する――扉――あるいは死、それもおそるべき――つよい、つよい光、いえ、閃光ね――いずれにしても、カナンの彼方には何かがあるわ。尋常ならざる何か、それを無事にやりすごすことはできぬ何かが。もしカナン越えの陸路をとると、いずれにせよわたしたちはそれにまきこまれることになる。それを通りぬけなくては先に進めない。 ただ、わたしの気になるのは、その白い光の向こう――東方諸国に入ってからを、いくら占ってみても、まったく何ひとつ見えてこないことなの。その白熱光が、そのうしろにあるものをすべて消してしまったのだ、というだけでは、まだ説明がつかぬほど、巨大な空白が東にひろがっているの。これは――もしかしたら、わたしたちがカナンをこえてそこまでゆきつくことは決してない、ということを暗示しているのかもしれない。そうでないかもしれない。わたしにはわからない。 いっぽうケス河下りの海路には、そうしたあやしいものはなにひとつあらわれていないわ。それを示している星は、大いなる旅、困難と苦闘、危機と冒険、敵と味方――ごくありふれた、見なれたものでしかない。とはいえそれが語りぐさになるほどの困難と危機をともなっていることは、たしかだわね。それにわたしが気になるのは、グイン、このケス河下りの海路の方角に《狩人》の、イラナの息子、インガスの暗示が出ていることなの。名高い狩りの名人として知られるインガスは、森で森の主である豹とたたかい、知略をもってそれをとらえ、檻におしこめたのよ。そしてグインは豹――この暗示はもしかすると、ケス下りの海路に待ち伏せている難儀が、そのかなりの部分はグインの上にふりかかる、ということを示しているのかも知れない。それが、わたしは心配なの。 このあとの象はどれも大したことは示していないはずよ。あと、判断し、決めるのはもうわたしたち自身だわ」 グインは、ロスの投宿では我慢の日々、ロスの港では一悶着、レント海では嵐で海に落ちる。 |
| レント海に落ちたグインに関して(8p48)−短期・中期予言(的中しつつある) |
| 「グインは特別なんだわ。だからグインが、死んだり、わたしたちの前からいなくなりことなんか、決してあるわけがない。 (中略) わたしね、イシュトヴァーン。わたしたちとグインの運命って、きっと何か、ふしぎな、ヤーンのみのしろしめすいとでかたくよりあわされている、というような気がしてならないの。わたしの予言の力は知っているでしょ――そのわたしが、グインともう二度と会えない、とういう気がしない以上、グインは死んでやしない。グインは死ぬなんて、ないのかもしれない。 (中略) わたし、信じるわ――グインを。わたしの占いを。わたしとグインの運命がひとつだってことを」 グインは、死んではいない。――「わたしとグインの運命がひとつ」――むっう〜、意味が深い。 |
| イシュトヴァーンとグインに関して(8p82)−短期・中期予言(的中しつつある) |
| (イシュトヴァーンはいるけれども――わたしは、おそらく、イシュトヴァーンを好きなのかもしれないけれども、しかしわたしの中の予知者が、彼ではだめなのだと告げているものがある。わたしにはわかる――わたしとグインとかたくどこかで結びついている。グインがいれば、恐れることは何もない。でも、――イシュトヴァーンは……) 「グインとかたくどこかで結びついている」というのは、ここだけの話か、それとも今後のことも含んでいるのか。今後も含むとなると、ちと話の展開がつまらない、あっと、云うような結末を用意して欲しい。 |
| 無人島の洞窟でそれを見て(9p180)−中期予言(未だ不明) |
| 「光の子らがふしぎな機械を守っているのがみえる。――まがりくねった管、すきとおるドーム――巨大な脳、赤く輝く目がわたしたちを見ている。……見よ――わたしたちは、敵ではない……そうよ。われわれはヤヌスを信じるもの――おお、あれは何なの?」 ふいに―― リンダの声がたかくなり、ひきさくような恐怖に似たものをひそめた。 「ああっ――あれは何? 何なの? おお――目をひらくわ。わたしを見る……あれの思念がわたしに伝わってくる――目ざめるわ、目ざめるわ――おまえはなに? 何なの? いったいどこから来たの、何を――何を告げようというの……ああ、光の生命がざわついている。浮き足だっている。――あれが目ざめるわ。待って、わからない――何を知らせようとするの? わからない……恐ろしく異質な思考、何か超越的な、巨大なもの――目ざめる……グイン!」 (中略) 「危い。ここにいては危い。あと十タルザンだといっている――早く、グイン、早く! ここを出るのよ。ここを出ないと、危ないのよ! 光が、光がざわめいているわ。あれは、あれは行ってしまうのよ!早くここを!」 正体より、一体、そんなにあわてて何処にゆく理由を知りたい。正体がこの時点で教えたくない作者の強制的な意志を感じる。 |
| それに対して(9p194)−中期予言(未だ不明) |
| そして、やにわに、いつも首からかけているペンダント――王家の祈り紐についた宝石をひきちぎった。 それをつかみ、たかだかとさしあげる。彼女のくちびるがあやしいルーン語の聖句を呼ばわり、その左手が、ルーン文字の印形をたかだかと空に描く。 そして彼女は叫んでいた。が――その叫びは、他の人間どもには、まったく意味をなさぬ、中原でない奇怪な音のつながりとしかきこえなかった。 (待って――待って下さい、至高者よ、とびたつのをあと一タルザン、待って下さい。あなたのしもべがここに――まだ、ここに――!) レムスも中原以外の言葉は知っている。判らないとすると宇宙語か。グインも知らない?うーむ。 グインたちはそれ=至高者のしもべ? |
| リンダがレムスにイシュトヴァーンについて(11p95)−中期予言(的中) |
| 「あの人は、傭兵だけれど心は高潔、そして必ずいまに王になる人だわ。わたしにはわかるのよ。あの人のうしろには玉座のかがやきが見えているわ」 ゴーラ王。心は。 |
| リンダがレムスに戦況について(12p266)−中期予言(的中) |
| 「南にわが軍の陣、北に敵の陣――それのさらに北に、ひとつの巨大な勝気の星があって、そこから小さな星がわかれ出たの。おやって思ってみていると、その星は、敵の陣中に入り……これは、カウロスの勝利だろうかと見ていると、それはカウロスをつきぬけ、まっすぐにわが陣に入り、そこで大きな転機をはらんで大きくふくれあがっていったわ。レムス、もうすぐ、戦況がかわるのよ。そして、それは、北からの使者によってもたらされるわ。どのようにして、いつ、とまでくわしいことは云えないけれど――ともかく、北からの使いが何もかもかえてくれるわ。でも、それまでに、わたしたちが性急にうごいてはだめ。せっかくの勝ちの星を、うけいれるわたしたちが動いて陣形をかえては、やってきた北の流星の入るべき胎がなくなってしまう。ここで、いまのままで、じっと待つのよ、つらいかもしれないけれど。北からのたよりさえもたらせられれば、戦況は確実にかわるわ。それも、私たちに有利に」 三日後に、ナリスのクリスタル奪回、沿海州のモンゴールへの宣戦布告の知らせが届く。 (その時のリンダの言葉) 「わたしは、一回だって信じなかったわ。何回占っても、ナリスの星には、死どころか、けがのきざしすらなかったし――それにナリスの上にはいつも、ルアーの光冠がかかっていたもの。まあ、ナリスが、クリスタルをとりもどしたの? クリスタル・パレスはいま再びパロのものになったというの? ねえ、レムス、きいて? 北の星よ。おお、これが、北の星の啓示だったのよ!」 リンダはナリス謀反についての予言を行わないのか。 本人に関することは予知してはダメだが、立場とすればこの時と同じハズである。 しばらく様子を見よう。 |
| 未来について(34p194)−中期予言(未だ不明) |
| 「血」 「血だわ。血よ――この宮殿の床が血でいっぱい、まるで夕日が染めあげたよう。――なんてことでしょう。なんという恐ろしい――なんとたくさんの血潮!」 「血。――この血、ああ、血の海」 「なんというおびただしい血の海が世界をおおいつくしているのだろう。この血の色、これが世界をかえてしまう。東北、そう、東北から流れてくる血の津波と、ここから生まれる血潮の潮流が、まん中でぶつかりあうとき世界の歴史は方向をかえる。ああ――北にわずかに星がまたたいているけど、おびただしい血と人々の嘆きの涙に消されそうだわ。 あれはあなたね?あなたなのね――ああ! 世界がかわってゆく。銅の時代がもうすぐおわる。世界は生みの苦しみと血の色の夕映のなかでなんと長いこと苦悶しなくてはならぬのでしょう。 来て!――北の王よ、早くこのいまわしい血の潮を、あなたの白い血で払って!……歴史が音をたててめぐってゆく――世界じゅうがあかく染まってゆく。 あたしの手――ああ、あたしの足に血の海がとどくわ。もうくるぶしまで――来たわ、来たわ! 北の王よ、助けて! 私はここよ、世界の心は、ここよ、アウラは、ここにいるのよ――!」 聞いていたのは、レムス、小姓、アドリアン、デビ・アウグスタ、フェリシア、ヴァレリウス。 北の王とはグインであろう。 ケイロニアが北とすると、北東とはゴーラか、はたまたキタイか? リンダはグインに救いを願っている。 アウラはパロにいると? まさか――リンダ、自分のこと?(笑) この後リンダは、イシュトヴァーンから貰った髪の毛のひとふさをコハクで固めているペンダントの鎖が切れた時、コハクの色が夢の中で見た血の色と同じだ、と云っている。 とすると、本来ならイシュトヴァーンが初期構想とイシュトヴァーンの執念通りゴーラがパロを襲撃しなくてはならないのだが、もはや、初期構想はどこかに吹っ飛び、グイン対イシュトヴァーン、イシュトヴァーン対ナリスは無くなり、今はナリス対ヤンダルに変更の模様。 34巻p268では、リンダの話を聞いて、ナリスも「東北――モンゴールの方だ」と云っている。 イシュトヴァーン、ゴーラを指しているようである。 |
| 侍女のリディアに(34p214)−中期予言(的中) |
| 「縁談がきまったんだったわね。よかったこと――幸せになれますよ。でもお気をつけないさいね、夫が東へ出かけたがったらやめなさい。それとご先祖に報告を怠っているのはよくないわ。あれほどあなたをかわいがって下すったおばあさまが気をもんでいらっしゃるわ。」 最近お仕えしたのか侍女のリディア、思わずびっくり仰天。 ごく庶民的な下々の日頃の生業等についても予知するとは、恐れ入りました。 |
| ロトーついてスニに(34p215)−中期予言(的中) |
| 「ロトーが死んだわ」 「でも泣かないで、スニ。ロトーの魂はいまも岩となってのこり、セムを見守っている。――その一部が鳥になって、ここまできて、スニを見守っているわよ」 しかし、スニは既に3ヶ月前にこのことを予知して知っていました。仰天。 恐るべし、セム! 猿と侮り難し。 |
| ナリスと愛を確かめあっている時に(34p279)−中期予言(未だ不明) |
| 「生と死はひとつなのよ」 「死を受け入れなさい。死すべきさだめを、人の子としての定命のうちにあることを。死をうけいれよ。そのとき生ははじめてあなたのものになる。――死は生の幸福――死すべき存在であることこそ、生命の真相。……死による洗礼を、愛されし神々の子よ、ゾルードのくちづけと、ヤーンの祝福を、生まれ出たるものよ。……」 ナリスについて云っていると思われるが不明。 果たして、、、。 |
| ナリスについて(37p231)−中期予言(未だ不明) |
| (ナリス) (鏡の中でわたしのかたわらからのぞきこんだナリスの白いひたいに……) (あれは、――王冠だった。しかも、氷の炎で作られた王冠……燃え上がっていた。そして同時に凍っていた……) (あれはきっとナリスの本質を示す影にすぎない……と思うわ。それにしてもきのうまでは……見られなかったけれど……) (ナリスのうしろに誰か、痩せた若者の気があったような気がしたけれども、あれはレムスではなかったはず……レムスのようにやせていた……その二つの目だけがまるでランプのように明るく輝いていて、顔はわからなかった) (ナリス。――あの炎の王冠……一体何を意味していたのかしら……?) 謀反とヴァレリウス。 |
| ナリスに中原の未来について聞かされている時(48p145)−中期予言(未だ不明) |
| 「ああ、ナリス、お願い! やめて、もうやめて、それ以上云わないで! 目をさますわ、あれが目をさましてしまうわ!」 あれとは何だろうか。 ヤンダル・ゾックは既に十数年前からキタイで活動して、パロを狙っている。 何者が目を覚ますのか? |
| ヤンダル・ゾックに(71p77)−中期予言(未だ不明) |
| 「お前は……お前はしてはならないことをしているのよ、ヤンダル・ゾック」 (中略) 「お前は愚かしき半人半魔の浅知恵により、してはならぬことをしてしまったのだ! お前は魔界の入口をときはなとうとしている――お前は、魔界との回廊をつなごうとしている! それをしてはならぬ! それをすれば、この世にはまことの滅びよりもさらにおそるべき、魔界との融合がおこるだけのことだ! お前は人間でないがゆえに、おのれのしようとしていることの意味がわかってはおらぬ! お前のうちには神はない――それゆえに、お前には、理解することができぬのだ! あけてはならぬ、その、お前の開こうとしている回廊を開いてはならぬ! かつての――お前の知らぬ太古のほろびがくりかえされるだけのことだ! お前はこの世界に属してはおらぬ。お前は――お前は、《調整者》たちの怒りにふれるであろう――お前は、この宇宙そのものの均衡をくつがえし――いたずらに混沌をよびさまし……そして――暗黒を、この世に――」 ヤンダル・ゾックはシーアンのカイサール転移装置で魔界との回廊を開こうとしている? 魔界との回廊が開くと、かつて太古にあったほろびが繰り返される。 銀河の十個や百個、消滅しようと宇宙の均衡が崩れるほどは小さくはない。 |
| グインに(82p179)−中期予言(未だ不明) |
| 「お願い、早く。……私と……おお、スニも一緒に……連れていって。お願いよ。時間がないの……ろうそくのあかりが、消えようとしているわ……守らなくては。あなただけが頼りなのよ。世界はあなただけを……」 (中略) 「そう、予知……世界がかわるときが迫っている。急いで……ここからでなくてはならない。スニと一緒に……私は行かなくてはならないの。私はたどりつかなくてはならないの」 「どこにだ。リンダ。どこに」 「これは、アウラのさだめたまいしこと」 はっきりした口調でリンダはいった 「おのが道をゆき、おのがなすべきことをなせ、豹頭の追放者よ。お前の牙はお前に続くだろう。道が開けるとき、お前はあらたな運命を知る。さあ、行くのだ。アウラのことばを伝える者とともに」 改めて、リンダはアウラの言葉を伝える使者であることが明らかにされた。 そして、やはり、グインだけがこの世界を変えることができる存在らしい。 |
| 中原の未来について(107p204)−長期予言(未だ不明) |
| 「豹頭王は無事でいる。――そして、ほどもなく近くにやってくるだろう。……そのとき、またあらたな時代がはじまる。――廃王は長い時を隔ててふたたび王の冠を額にいただくだろう。だがそのときには――そのときにはパロスの支配は夜の時代を迎え、そして――そして最後のサーガがはじまるだろう……闇の王子と光の王子がたたかい、どちらが勝ちをしめるかにより、最後のサーガは暗黒のサーガとなるか、光のサーガとなるかが定まるだろう。――吟遊詩人に注意せねばならぬ。――彼は重要な鍵にほかならぬ。……彼は、光と闇とをそのからだで結ぶ。――光の王子を守ってやるがいい――それはあるいはパロスをさいごの滅亡の災いから守ってくれよう……」 その場にいたのは、レムスと魔道師たち。 1.豹頭王は無事でいる 暴れまくっています。 2.廃王は長い時を隔ててふたたび王の冠を額にいただくだろう レムス復活! 中興の祖。 3.そのときにはパロスの支配は夜の時代を迎え、そして――そして最後のサーガがはじまる おいおい。闇王国か。 4.闇の王子と光の王子がたたかい ドリアンvsスーティのことか。光をスーティと決めつけるのはなんだかな〜と。シリウスが絡む余地は無いな 5.吟遊詩人に注意せねばならぬ。――彼は重要な鍵 マリウスは光の王子の味方。マリウスで大丈夫か。 2005年4月9日の「百の大典」の最後に栗本さんが締めくくった言葉。 「マリウスはさらに重要なキャラになる」 「レムス陛下は中興の祖である」 これのことだったのですね。1年後にそれが明らかになりましたが、これらが語られることはなくなりました。 それはそうと、この場にいた魔道師たち、態度が大きいです。例え囚人にしろ前国王に接する態度ではない。 また、このリンダの予言を、ジェニュア大僧正猊下がたに判断して頂く、と言っていますが彼らに任せるなんて自分の首を絞めるようなものなんですけど。 |
| 予感 |
| スニの「アウラ」(7p186)−中期予言(未だ不明) |
| そのときスニはリンダのいった、「アウラ」ということば――グインの覚えていた、たったひとつのことばである、その単語をきいて、激烈な反応を示した。 それは、おどろきと、嫌悪と――むしろ、恐怖ですらあるように、リンダはうけとれた。 (中略) (このことは、わたしが――わたしとスニだけのことにしなくてはいけないのではないかしら) どうして、そういう気がするのか、リンダにはわからなかった。しかし、《予知者》の名を誇る彼女は、自分がそう思うからには、何か、そうせねばならぬわけがあるのだ、と確信していた。 (これは、セムのことばも自由自在だからといって、グインに通訳してもらっては、いけないことなのだ。――どうしてかわからないけれどそんな気がする。きっと、《アウラ》ということばは何かおそろしい、おそるべき意味と謎をはらんでいるのだ。それを、むやみにグインに告げては、決してならぬような、何か……) (中略) (もはや、何かがはじまって――動き出してしまったのだ。もう止められない。もう、ひとりの力ではどうすることもできない。……黄金の時代は終わってしまったのだわ) リンダは、奇妙なしんとした絶望にとらわれながら考え、思わずスニのあたたかなからだをぎゅっと抱きしめた。彼女の目にうつっていたのは、ゆるゆると逃れ去ってゆこうとする、幸福で無邪気で無責任な子供時代と、そして入れかわりにあらわれる、より錯綜した、つらい、銅の時代の幻影であったのかもしれなかった。 スニはこの後も「アウラ」については白状しません。拷問しかないな。アイィィィッ! 単純に黄金の時代とは少女の頃で、銅の時代とは大人になったと解釈して良いのか? (スニが白状しました)11p134 恐らく、グインとイシュトヴァーンが出て行くと聞いて、前日にリンダはスニを三角木馬で責めたようです。 ◆アウラの秘密を知るものは、この世に、北の賢者ロカンドラスただひとり。 ◆アウラの秘密を知っていた、ケイロニアの高僧ダルマキスは毒殺された。 その後、グインはケイロニア十二選定候やアキレウス皇帝、また寺院関係者からダルマキスについて情報収集したのか。(後日、チェック) |
| 漂流した《ガルムの首》号が無人島で(8p75、8p81、8p114)−短期予言(的中) |
| (この島は、よくない予感がする。できたら、上陸したくないわ――でももう、そんなことを云っていられる状態じゃないのだから、しかたがないけれど……でも、この島には、何かがあるわ。不吉よ――わたしには、わかるのよ) (中略) (この島には――何かがある) あるいはそれは、この島には何かがいる――と、そう云いかえてもよいのかもしれない。 なにかはまったくわからないが、何かただならぬもの。 (中略) 「わたしには、山が噴火したり、そうしたさしせまった大きな天変地異のきざしは、少しもかんじとれないもの。ただ、むしょうに、心がおちつかなくて――まるで、とても巨大な、この下――と大地を指して――にいる何ものかの心の苛立ちが、わたしに無意識に感じとれるみたいに、心がさわぐの。怒り――平和と安息を、さまたげられた怒り。意志……何の意味かしら。何か――そうね、どこかへ向かおうとする意志……」 リンダはふいに云いやめ、すがりつくような目つきでイシュトヴァーンを見た。 「ねえ、イシュトヴァーン。お願いよ。早く、早くこの島を出ましょう。この島はいけないのよ――さっきもそう思ったけど、はじめこの島に上陸したときには、ただ漠然と、この島には何かがある、何かがいる、と思っただけだったのに……こうして、上ってゆくにつれて、その何かが、ゆっくりと眠りからさめようとして身じろぎをはじめてるわ――いまの二回の地鳴りは、その身じろぎ、それも、いちばんかるい身じろぎなのよ。もし、彼がほんとうに、目ざめ、そして、身をおこしたら……」 その何かは、目覚めて飛んでいってしまった。 |
| 変わり始めたレムスについて(8p26-27、8p144)−短期予言(的中している?) |
| 何か冷笑めいた、ひややかな顔、「さっきみたいな顔つきしていると、ひどくナリスに似てるわ。これまでそんなこと思ったことなかったんだけど――光のかげんかしら」 (中略) なんて大人っぽく――皮肉な笑い方をするのかしら。誰かに似ているわ。誰かに――おお、そうだわ。従兄のナリスの、決してわたしには見せないけど、どうでもいい人たちにかこまれたり、何かひとの気づかないことを気づいているときの、冷たくて、ちょっとばかにしたような、おだやかな、皮肉なわらいかたにそっくりなのよ これまではおとなしく内気だった少年が変わり始め、しかもナリスに似てきたというので期待させます。 この時点では、まだ、カル・モルの影響はなくグインの云ったように卵から大鳥がかえったと認識します。 |
| 自分とイシュトヴァーンについて(9p236)−短期予言(的中) |
| (おかしいわね――あなたは、たとえ何があろうと、いつまでもわたしのそばにいる、と誓ってくれたのに――なぜ、わたしは、このわたり板をわたるのが、こんなに胸のつぶれるほど淋しい気がするのかしら) (このわたしにとって、一生でいちばんしあわせな時は、この板をわたりおえたときにおわってしまうのだ、という気がするのかしら……) 少女時代は終わる。そして女としての幸せを求めればよい |
| グインとイシュトヴァーンについて(11p130)−中期予言(未だ不明) |
| ふいに、リンダの中につきあげて、彼女を狂気ののように走らせたのは――それは、激しい、絶望と、恐怖に似たものだった。 (もう会えない) (これがさいごなのだ) (もうあとへはもどれない。――もう会えない、いま別れたら) (いまのあのひととは二度と会えない) それが、いったい、誰に対する予感であったのか。 それすらわからぬままに、ただ絶望だけがあった。 グイン、イシュトヴァーンに再会する事は無いということか。 それとも、いまこの時のその人とのことか、人は変わりゆく。 そして、あの人とはグインかイシュトヴァーンか。 今のイシュトヴァーンにはもう会えない、と解釈するが如何? |
| レムスについてナリスに(25p130)−中期予言(的中?) |
| 「あの子があんなふうによそよそしくなったのは、あの即位式の夜の出来事以来だわ。 (中略) 何だか、わたしのかわいい小さなレムスはもう死んでしまっていなくなり、あそこにパロの王冠をいただいてすわっているのは、レムスの顔をした見知らぬどこかの化物――なんだかそんな気がするの。してならないわ」 この時はまだ悪霊(死霊)のカル=モルだった。 しかし、現在(71巻)では恐るべき○○○○・○○○らしい。 レムスよ、目を覚ませ! |
| 迫り来るものに対してナリスに(65p177)−中期予言(未だ不明) |
| 「私は、とどろきながら迫ってくる巨大な波を感じている。それは、遠い……右側と、そして左側からゆっくりとかぶさってきて中原を飲みこもうとしている……闇がひろがるわ。闇がひろがる……まんなかにレムスが立っていて、そのうしろに深い闇がひろがっている。ええ、いいえ、あなたは、レムスとたたかわなくてはいけないの。でもさいごに闇をはらい、波をはらいのけることができるのはあなたじゃない。――いえ、闇はもう、ひろがってゆく……そのむこうに星空がみえる……」 (中略) 「なんて巨大な波が近づいてくるのかしら、って思うの……私たちはなんて小さいのでしょう。でも、この波にたいして何もしなかったというそしりだけは受けることはないわ……とどろく波。大地がうねり……そして闇が……ひろがる……これは運命、いえ、歴史のとどろき……おそろしく巨大なもの……巨大すぎて、私たちちっぽけすぎる生身の人間にはとうてい理解できないもの……星々の彼方からやってくる……もの」 さいごに闇をはらい、波をはらいのけることができるのはナリスではない? ということは、やはり最後はグインが締めるのか。 |
| ナリスに(65p190)−中期予言(未だ不明) |
| 「闇の王子……よ――まどわされては……ならぬ……」 (中略) 「何者にも……あやつられるな……何者にも……動かされる……な――お前は……おのれを信じ――おのが運命をきわめよ……それに……よって……中原のいしずえと……なれ……闇の王子……よ――誘惑に――屈してはならぬ。お前が……誘惑に……屈すれば……中原に――闇がひろがり……この惑星に――さいごの……裁きが下る……お前の名はアルド・ナリス――守り……さえぎる者――屈してはならぬ……誘惑に……屈しては……」 アルド・ナリスが、中原のいしずえとなる? 守り……さえぎる者? ナリスが誘惑に屈しても屈しなくても、中原は闇になると思えるが。 何故なら、ナリスは中原の闇を望んでいるのであるからである。 今後の展開を待とう。 |
| グインに(118p279)−中期予言(未だ不明) |
| 「私は……私はもっとはっきりと感じるわ。あなたは私にとってとても重要なひと、大切な人、そして――」 (中略) (ただひとりのひと……)(118p282) 何なんでしょうね。この後、リンダは必死に己に自己弁明していますが……。 |
| 断言 |
| イシュトヴァーンに(11p56)−中期予言(破る) |
| 「もし、そうなら、わたし――ああ、わたし、何年でも待つわ」 恋は短くせつない。 |
| 対カウロス戦でイライラするレムスに(11p56)−短期予言(的中) |
| 「そうやたらと苛々してみせたって、誰もあんたのことを名君だなんて思やしないわよ。昨日や今日即位して、それも正式の戴冠式もまだすませてないひよっ子の分際で、そんなにむやみと王様づらをするもんじゃないわ。こっけいだから」 云われてしまいました、レムス陛下。事実だから返す言葉なし。 しかし、リンダがこれを云った背景は以下の通り。 年の近い姉だけがしばしば弟という人種に対して行使する、悪魔のような洞察力と、最大の弱みをつついてやりたくなる意地わるへの欲求につい負けて、目をきらきら光らせながら云った。 と、あります、惨いです。しかも、家臣の目の前で……レムス陛下、面目丸つぶれ。 |
| 婚礼を目前に控えてナリスに(37p71)−短期予言(未だ不明) |
| 「いつかきっと、行くのよ。私と一緒に――世界の果てへ。私、スニにもう一回ノスフェラスの、ラク谷へ帰してあげると約束したし――その約束だってはたさなくてはならない。パロの聖王家の者は決して約束は破らないのだもの。いつか見ましょうね、ナリス――ラクの谷を吹き渡るノスフェラスの風を。ルードの森の奥にだけ咲く小さな青い花を。まぼろしの巨人族ラゴンたちの守る塩の谷を……そうしてこの世のはてのカリンクトゥムを。私とならばどこまででも行けるわ――そんな日が本当に来るものならばじゃないの。その日は来るのよ。必ず、必ず来るのよ、この手で来させるのよ!」 現在のナリスの状態ではノスフェラスへ行くのは不可能と思われる。 この世のはての「カリンクトゥム」が、何処にあるのか知っているのか。 スニとの約束については後日、チェック。 |
| ナリスについてリギアに(38p136)−短期予言(未だ不明) |
| 「ナリスはとても美しいけれど、私はナリスのその整った容姿や人々のほめたたえるたくさんの美点のためではなくて、あのひとの夢がとても美しいから――あのひとの汚れのない魂がとてもはかなくて、そっと守ってあげなくてはならないと思うから、だからこんなにもあのひとを愛しているのだわ」 ……。 |
| 再婚についてヴァレリウスに(95p38)−中期予言(未だ不明) |
| 「私はもう二度と結婚などしないわ」 ……。 |
| 再婚について独白(118p287)−中期予言(未だ不明) |
| (私がアドリアンの求愛に答えることも、クム大公のもとにとつぐこともありえない。そんなことは不可能だわ――でもまた、こうして戻ってきたからには、ディーンとの再婚、ということも……ヴァレリウスたちは持ち出すだろう。……ディーンさま……) (悪い方ではないと思うし、いてくれれば、とても心強いとは思うし――明るいかただし、それにやっぱりナリスの弟なのだから……) マリウスは……。 |
| スニについてイシュトヴァーンに言われて(126p143)−中期予言(未だ不明) |
| 「あのいま茶をとりに出ていったチビ助は、あの――なんていったんだっけな、セム族の子猿だろう? なんと、まだお前、あ失礼あんたのそばにいたんだな。でもって、一丁前にお仕着せなんか着ちゃって、ちゃんとあんたの御用をつとめてるってわけだ。すごいじゃないか――セム族といやあ、あんなにちっこいんだし、もっと短命なのかと思ってたよ」 「まあ、冗談じゃないわ。セム族はそんなに短命ではありませんわ。それにスニはまだセムとしても充分若いほうよ。まだまだ、中年にもなっていないわ。まだこのあと何十年も生きていて、私のそばにいてくれなくれは。私はずっともうあの子がそばにいるのですから、あの子がいないとどうしていいかわからないわ」 イシュトヴァーンの言っていることは正しい。 外見で判断してはいけない、スニは充分に熟女の年齢に達している。 リンダはもっと、スニのことを理解してあげないと、ある日突然――。 セムたちの一生は、中原の人間たちのそれよりもはるかに短いのだから。 中原の人間よりもはるかに長い寿命をもっているラゴンとは違うのだと。 |